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sora_to_yuka
お餅プロ【毎週ショートショートnote】裏お題
壇上に上がった彼はカバンの中からおもむろにお餅を取り出し、ガスコンロで熱せられた網の上にお餅をのせた。
会場はその様子を見守る人たちでいっぱいだった。
少し焼けた匂いがしてくると、何かを見計らっているのか、ひゅっと口をすぼめて、お餅をやさしく箸でひっくり返した。
箸でパリっとした焦げ目を軽くたたき、その表面の固さを確かめているようだった。
そして、刺して何カ所かに穴を空けた。
平たい小皿に砂糖を入れて、醤油をたらす。
その砂糖醤油を箸でわずかにすくって、お餅の焦げ目に塗った。
すると、その焦げ目の隙間が徐々に広がり、お餅が膨らんできた。
観客はその膨らみを見て、「さすがは『お餅プロ』ということですかな」と感嘆の声を上げていた。
膨らんできた表面に砂糖醤油を箸でなぞって付けていく。
お餅はさらに膨らみ続けて、完全に膨らむとまるで風船のようになった。
周りからは拍手が沸き起こった。
僕もこんな『お餅プロ』になりたいと夢と希望が膨らんだ。
(410字)
たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました。
※3連休初日。仕事してました。
*この記事は、以下の企画に参加しております。
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