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yasyukari
隕石の伯父さん【毎週ショートショートnote】
大工の棟梁だった伯父さんはいつも自分の体の頑丈さを自慢していた。
生まれてから今まで一度も風邪を引いたことがないだとか、車がぶつかっても車の方が壊れるだとか、隕石が落ちてきてぶつかっても死ぬことはないだとか、そういったことをよく言っていた。僕はその隕石の話が面白くて、伯父さんのことを『隕石の伯父さん』と呼んでいた。実際に風邪を引いたことがない人なんて、そうそうはいないだろうから、かなり誇張して面白おかしく言っているんだろうなとは思うけれど、褐色の肌で筋肉質の伯父さんはまるで小さなシュワちゃんのようなので、もしかしたら本当かなと思わせるような見た目ではあった。
けれど、その伯父さんが死んだ。ガンだった。
今、伯父さんは目の前のお棺の中にいて、生きていたころと変わらない顔をしている。だけど、体は服の上からもわかるくらい一回りも二回りも小さく見えた。
『隕石の伯父さん』の自慢している姿を思い浮かべながら、僕は手を合わせた。
(410字)
たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました。
※今日は公園でダリアを見てきました。
*この記事は、以下の企画に参加しております。
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