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長距離恋愛販売中【毎週ショートショートnote】
とある離島に来たときのこと。
「長距離恋愛販売中」と書かれた木製の看板を見かけた。
僕がそれを眺めていたとき、白いワンピースを着た髪の長い美少女が看板の後ろから現れた。
軽く会釈をすると、少し照れたように微笑んだ美少女は僕に話しかけてきた。
「これ……長距離恋愛、いかがですか?」
「これって、どういう意味なんですか?」
「そのままの意味です。長距離恋愛を売っています」
「お金を払って長距離恋愛をするっていうことなんですね」
「はい。島に来る方は大体本土に戻ってしまうので、手紙やメールで長距離恋愛なら!と思ったんです」
「わかりました。では、私と長距離恋愛しましょう」
彼女のいない僕は答えた。
「ありがとうございます!」
その美少女はぱあっと笑顔になって、家の中に戻り、一人の老人を連れてきた。
「おじいちゃん、この人が長距離恋愛してくれるって」
「ほう、良き御仁だ。わしと長距離恋愛してくれるなんて、良い冥土の土産ができたっていうもんじゃ」
(410字)
たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました。
※やっと書けました。
*この記事は、以下の企画に参加しております。
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