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夜行性の黒板消し【毎週ショートショートnote】

ことが起こったのは、冒険者たちの野営のときであった。

「今日、見張り頼めるか」

「了解。大丈夫だよ」

「この周辺は『夜行性の黒板消し』が出るからな。気をつけろよ」

「あの黒板消しは昼間に出現するモンスターなんじゃないのか」

「夜行性のがいるんだよ。凶暴なやつがな」

冒険者たちが焚火を囲んでいると、わきの藪の中からカサカサと音が聞こえてきた。

「黒板消しだ!」

見張りが叫ぶと、冒険者たちはすぐに臨戦態勢になった。

現れたモンスターは、薄茶色の甲羅を持ち、その甲羅の中からは黒い体毛がはみ出ていて、通称『黒板消し』と呼ばれていた。

「いてっ」

見張り役が額をおさえた。

「チョーク持ちがいるぞ」

リーダーがそういうと四方から細長い白い棒が飛んできた。

「ははっ、わかってりゃ当たらねえよ」

「油断するなよ。チョーク持ちが出たっていうことは、校長先生もいるぞ!ボスキャラのな」

暗い森の奥の方を見ると、月の光を反射して巨大な黒い生物が不気味に動いていた。


(410字)


たらはかに(田原にか)さんの企画に参加させていただきました。

※ファンタジーショートショートにしました。


*この記事は、以下の企画に参加しております。


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