【映画】その手があったか!久々に超笑った!~「俺たちのアナコンダ」鑑賞記
今回の記事では先日見た映画「俺たちのアナコンダ」についての感想をまとめたものになります。最近ちょっと話題になっているハリウッド映画ですが、タイトル通り、個人的には超面白かったので、その興奮具合も含めてお伝えできればと思いますので、もし良ければ眺めて頂ければ幸いです。
ちなみにネタバレ内容を含みますので、お読みくださる際にはご了承ください。
まずは恒例のあらすじから
少年時代から映画を愛してきた幼なじみのダグとグリフは、1997年公開のパニックスリラー映画「アナコンダ」をバイブルとして崇めていた。40代を迎えた現在、ダグは映画監督の夢を諦めて結婚式カメラマンの仕事に従事し、グリフは売れない俳優として暮らしている。
ある日、地元のパーティで再会した2人は、長年の夢だった「アナコンダ」のリメイク版を自主制作するべく立ち上がる。友人たちを引き連れて南米アマゾンへ向かった彼らは、低予算ながらも順調に撮影を進めていくが、そこには巨大なアナコンダが潜んでいた。
ということで、あらすじをご覧頂ければ分かるとおり、フツーのリメイクやリブートではないところが斬新でした。
全編を通じてオリジナルの「アナコンダ」愛が満載。なんとなくイメージとしては大ヒットホラーシリーズ「スクリーム」の第一作目のテイストに近いかな、とも思いました。
あの作品も往年のホラー映画をリスペクトしたうえで、「ホラー映画あるある」をからかう、というか、うまーく当時の時流に合わせて上手に組み込みながら作品に仕上げたことで、かつてのホラー映画ファンからも大喝采を浴びたわけですが、本作もそんな感じで「アナコンダ」を超リスペクトしていました。
ちょうど世代過ぎて、懐かしすぎました(笑)
97年というと、ちょうど学生時代でした。「アナコンダ」も映画館で観てました。映画自体は面白かったのですが、主演のジェニファー・ロペスもまだ当時はB級ラテン系女優、という感じでしたし、ラッパーのアイス・キューブは「なぜ出た!?」状態。演技派ジョン・ボイトもまた「なぜこうした映画(失礼!)に!?」という印象でした。
まあ、それはさておき、本作では子供の頃に「アナコンダ」にドはマリした映画大好きっ子たちが、今では中年になって再会し、ひょんなことから、子供の頃からの夢だった映画作りしようと計画する・・・という流れ。
Netflixの「ストレンジャーシングス」もそうですが、80年代、90年代レトロリスペクティブって流行っているんでしょうかね?というか、ちょうどその世代がクリエイターとして活躍しているからでしょうか。とにかく、私も世代の人間ですので、出てくるネタがドンピシャでとにかく懐かしいやら可笑しいやら。
ポーラ・コールの「I don't want to wait」が絶妙に使われるのですが、そもそもこの曲、映画「シティ・オブ・エンジェル」の予告編で使われ、当時、メグ・ライアンの大ファンだった私は本編よりもこの予告と音楽に感動したことを覚えています(ちなみに本編で使われているアラニス・モリセットの「Uninvited」も最高です)。
ジャック・ブラック、ポール・ラッド最高!
演技の上手い俳優はコメディが上手、と私は勝手に思っているのですが、このお二方はまさに代表格といっても過言ではないのでしょうか。
ジャック・ブラックは出演作多数ですが、中でも代表作「スクール・オブ・ロック」では得意の歌も披露し、何より台詞のテンポ感と多才な表情が絶妙でした。
また、個人的に大好きなのがロマンチック・コメディの「ホリディ」です。ここではケイト・ウィンスレットと恋仲になる映画音楽家を演じているのですが、本作でも映画監督に憧れていたウェディングビデオ製作者という役柄で、どことなく共通点があるように感じました。
そしてポール・ラッドですが、私としては最近のマーベル大作「アントマン」の主演、というよりは初期に出演していた、大ヒットシットコム「フレンズ」での飄々とした役柄の抜け感が大好きだったので(というか、「フレンズ」が大好きなんですけどね、その実・笑)、久々にポール・ラッドのコミカルな演技を存分に堪能できて楽しかったです。
さらにタンディ・ニュートン、スティーブ・ザーンという渋すぎるキャスティング!
また、主役チームのマドンナ役を「MI:2」でヒロインを演じたタンディ・ニュートン。当時の面影を残しつつ、キレイに歳を重ねた感じが非常に良かったです。個人的には「クラッシュ」も好きだったのですが、今回は元気にハッチャけた演技が見られて幸せでした。
さらに名バイプレーヤーと言いますか、こちらもまたうまーく歳を重ねていったのがスティーブ・ザーン。ポスト「ケビン・ベーコン」というくらい、数々の映画に2番手、3番手の配役で出演。
最初に見たのは「すべてをあなたに」でしたから、長いこと活躍されているんですね。本作では絶妙な「おとぼけ」演技で笑わせてくれました。
とにかく笑いっぱなし!そしてもちろん・・・笑
ということで、芸達者揃いのメンツなので、とにかく掛け合い漫才は爆笑です。いい役者さんたちが本気で笑わせに来ている、というか実際、役を楽しんでいる雰囲気が伝わってくるようでした。
正直、しょーもない、というか、おいおい、そんな展開!?というご都合シーンもないわけではないのですが、それもまた愛嬌。いいんです、楽しければ、という感じでパワーで押し切る力を持っていました。
さらにアナコンダ登場シーンは、もちろんゾクゾクさせられます。あの「来るぞ、来るぞ・・・」と徐々にハラハラが募っていく感覚。ドリフの全員集合的には「志村!うしろ!」と言いたくなる感じ(←分かります?笑)。そして驚異的なスピードで動き回る新生アナコンダ。こんなデカいのいるのか!?というレベルでマジでトラウマ級に怖かったです。
そして嬉しいサプライズが!
なんと、オリジナルの「アナコンダ」から、アイス・キューブとジェニファー・ロペスがカメオ出演!まあ、製作が同じソニーですし、そもそも「アナコンダ」をリブートするというのがこの企画の始まりだったそうなので、つながりは持っているわけですが、それでもやっぱり胸熱でした。
その後、ハリウッドでも音楽業界でも売れて行くにつれて「ディーヴァ」っぷりを世間に存分に知らしめるジェニファー・ロペス(J.Lo)ですが、ここではなかなか粋なというか、太っ腹なところを見せてくれましたね。なんとラストのラストに、本人役で登場。
冒頭でも書きましたが、当時はまだまだB級女優という感じでしたし、音楽業界でもJ.Loとか言ってるけど、どこかおちょくられてる感じもあったように思います。また、数々の浮名でタブロイド紙を賑わせていましたしね。
ただ「アナコンダ」の次作、スティーブン・ソダーバーグ監督の「アウト・オブ・サイト」がメチャクチャ良くて、ここから彼女の俳優業がレベルアップしていった気がしています。
ジョージ・クルーニーも良かったですし、ソダーバーグ監督もこの作品で息を吹き返し、その後の快進撃は・・・言うまでもありませんね(こんなことを書いていたら、「アウト・オブ・サイト」を見返したくなってきました)。
今回は脚本&企画力の勝利!(もちろん演技の素晴らしさは言うまでもなく)
これはきっとAIには作れないんじゃないですかね(笑)。正直「こう来たか!?」と唸りたくなりました。さらに途中、リブート映画自体をおちょくってみたり、悪役が意外な人間だったり・・・と細かなところまで抜かりがないんです。
繰り返しになりますが、全編を通じてオリジナルの「アナコンダ」へのリスペクトを忘れず、そのうえで、現代風、というか、新たな視点で再構築されている。そして何より、とにかく全編爆笑しまくり。久々に劇場で腹を抱えて笑いました。いいじゃないですか、映画なんですから、娯楽なんですから。
90分程度のちょうどいい長さで、笑って、ときどきマジでビックリさせられて、最後は「楽しかったね」と言いながら劇場を後にする・・・。コレって理想的な映画体験な気がしませんか?
久々に映画の楽しさを存分に堪能した作品に出会えたように思いました。映画館で思い切り笑いたい人には、ぜひおすすめしたい一本です。

