青春のトランク🧳✨
その昔、まだ高校生だった頃の私の恋と青春のお話。
高校生になったばかりの私は淡い初恋を忘れ、2度目の恋に盲目になっていた。
相手は3つ年上の社会人。
バイク好きの人だった。
放課後の青春は彼に会いに行くことだった。
女子高生というブランドを武器に、いつも制服のまま会いに行く日々を送っていた。
出会って半年ほど経った冬、彼は急に仕事を辞めて地元へ帰ってしまった。
私は彼の彼女ではなかった…
そんな彼と再会したのは17歳。
彼には地元に彼女が出来ていたことを知った。
私はそれでもしばらく彼に手紙を送り続けた。
そして18歳になった頃、再び彼と合う機会があった。
彼にはまだ彼女がいた。
私にも新しい彼氏が出来たばかりだった。
だけどその時、『彼女と別れる』と打ち明けられた。
私の心は決まっていた。
私も『彼氏と別れる』
そしてまた必ず会う約束をした。
しばらくして遠距離恋愛が始まった。
18歳の夏、私たちは初めて旅行の計画を立てた。
500キロの距離を彼はバイクに乗って迎えに来てくれた。
そして彼のバイクの後ろに私のお気に入りのトランクをくくり付けて、再びフェリーで彼の地元へ向かった。

子供の頃から赤毛のアンが好きだった私は、アンの持っているトランクに憧れていた。
旅行の計画を立て始めた時、このトランクを迷わず買った。
あれから31年…
長い年月とともに古びたトランクは今でも私の旅のお供をしてくれている。
そして今年も彼の故郷へ向かっている。
彼の運転する車に乗って。
