私的映画録…「北斎漫画」1981年 [映画感想文]
あちこちでいろいろな文章を書いたり、本を出したり、セミナーで話したり、Web関連を中心としたPRのディレクションをしたり、音楽作品を出したり、アーティスト紹介サイトの運営をしたり、うさぎの動画を作ったり…なんてことをしているけれど、そのどこでも書けていない、これまでに観た映画等の感想でも書いておこうかと書き始めた第381弾。
今回は、なんというか不思議なエロさに包まれていたと感じた作品「北斎漫画」のお話。
先に書いておくと、原則としてネタバレとかまったく気にせず書いているので、まだ観てない方やネタバレが気になる方はお読みにならない方がいいかもと思います。
ちなみに先に言い訳しておくと、この感想もだいぶ前に書いているものをちょっとなおして載せているので、まさに今の情報とは違っていることもあるかもしれませんので、そういった点もお許しください(毎回冒頭から言い訳が多い)。
公開:1981年9月12日
監督:新藤兼人
脚本:新藤兼人
製作:赤司学文、中條宏行
出演者:緒形拳、西田敏行、田中裕子、樋口可南子、乙羽信子、宍戸錠、大村崑、愛川欽也、フランキー堺、殿山泰司、初井言榮、等
製作:松竹
配給:松竹、富士映画
それほど露出が高いわけではないんだけれど、とにかく当時めちゃくちゃ艶っぽさを全面に押し立てていた樋口可南子さんを中心にとてもエロい雰囲気に包まれていたと記憶している。
北斎の妹・お栄を演じていた田中裕子さんも、ほぼほぼ終始男の子のように振る舞っていたのに、その老齢に至ってからという場面でさらにエロさを感じさせるという…それも年老いた兄・北斎(演・緒形拳さん)とでそれを醸し出すんだもんなぁ…。
いやぁすごい。
いやね、そりゃエロ味の観どころはそりゃあ樋口可南子さん演じるお直がタコと戯れるところだろうと思うけれど、自分的にはあのでかいタコがちょっと滑稽に観えてしまって、むしろお栄にグっと来ちゃったんだよなぁ…。
それに男性側はなかなか切ない。
何者かになろうとして自分の好きなことにのめり込んで技術を磨きズブズブに入り込む男たち。
北斎曲亭馬琴(演・西田敏行さん)、十返舎一九(演・宍戸錠さん)、式亭三馬(演・大村崑さん)、歌麿(演・愛川欽也さん)…この時代、すごいメンツがシノギを削ってたんだなぁ…。
そういえばNHKの大河ドラマでも蔦屋重三郎(演・大塚国夫さん)を主人公にしてたっけなぁ(NHK大河ではイケメン横浜流星さんがやってたっけ)…ほとんど観られなかったけど…面白そうだったのになぁ…。
実はこの映画を観ることで葛飾北斎に興味を持ったんだったっけ。
そして、本当にとんでもない人生だなと思ったし、同時に憧れたなぁ。
そして、自分もこんな風に一つのことに狂うような人生を歩みたいと思ったものだった。
ま、現状結局はダメだったということなのだが。
待てよ。
そう考えると、この映画を作ったみなさんが、この作品を作りながらこの時代のクリエイター達の影響を受けて、その世界をこの作品で表現したくなっちゃって熱くなっちゃった?…のかも。
確かにとんでもない熱量は感じるんだよなぁ…いや、今考えるとその手法はどこか子供っぽくも感じてしまったけれど、やっている方々は超大真面目で、ものすごく入れ込んで作っていた可能性もあるなぁ…てか、この頃の映画って、そういう感情の空回り感を感じる作品が多いような気もするなぁ。
まるで昔自分達が目指していた自意識超過剰なハードロックの作品のような、ちょっとした恥ずかしさも感じちゃったりするなぁw…客観視できないって感じwww
でも、そういう熱量の中で創られた作品って、やはりそこに熱さは感じるわけで、それは観ていてうれしいよなぁ。
そういえば、緒形拳さんもそういう熱さを感じる俳優さんだよなぁ。
本人は照れくさそうに話したりするけれど、実はとんでもなく頑固な感じするものなぁ。
その感じがとてもいい。
そか、そういう意味では今この歳になって観なおしたらどう感じるんだろう。
そういう熱さも、その結果としての表現手法も、当時観た時とは違う感覚を持つかもなぁ(自分の性欲とかもだいぶ減退してるしw)。
そういう実証実験的なものにトライしてみるのも楽しいかもなぁw
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