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1-5:特質系能力ってどんな力なのだ?【HunterxHunter】

39巻収録予定のNo.408で特質系についての追加情報が出ているので、ようつべだとだいぶ先に扱うんだけど、noteではこの記事の次にそのNo.408関連の記事を取り扱うのだ!



☆簡単な結論

特質系の力は「願望の成就・現実化」で、六性図での位置も固定ではなく5パターンあるんじゃないの?っていう感じなのだ。


1:疑問の始まり

11巻p100より引用

本当に一部だけど特質系だって明かされた能力もあるけど、
「強化・放出・変化・操作・具現」以外の念
みたいな感じでかなり抽象的だし、これまで出てきた特質系や、特質系と思われる能力って「具現」と「操作」でも説明出来そうな部分が多くて、「特質系」の核心的部分がよくわからずにいたんだよね。

そんな中、カキンの第4王子ツェリードニヒ(※以下、ツニキと表記)が、ケツモチを務めるモレナ組(エイ=イ)の反逆が露見して、今すぐにでも手打ちに行きたい気持ちを何とか抑えつつ念の修行(恐らく「練」の修行)に戻った時、

37巻p76より引用

ツニキの感情に呼応する様に「お腹に厨二病的数字が刻まれた念獣オーメン君(仮)」が具現されて、それに対してテータが
『本人の自覚なく具現化された特質系の念獣』
って考えていたんだよね。

6巻p195より引用

具現化物を作り出すのには高い集中力が必要だし、具体的にどんな姿形にするかとかどんな能力にするかも考えずに、要は『自覚なく』あんな具現化物を生み出すことなんて出来るのかな(まぁ出来ているんだけど)。

そして、さらに気になったのはどんな能力を持っているかもわからない念獣をテータは「特質系の念獣」って断定しているんだよね。
確かにあの時点でツニキの念系統が特質だとは分かっていたけど、ツニキの興味が元々「具現化系能力」に近いところにあって自系統じゃない念を使ったのかもしれないよね。

37巻p121より引用

あるいは放出系の『鳴動』みたいに「特質系能力も使った時も何か特徴がある」っていう可能性も否定は出来ないんだけど、あれもあくまで放出系の能力を使った時に「多く」起こるだけで確定っていう訳でもないもんね。
(たぶんハルケンの鳴動も放出系能力の使用によって発生している訳じゃないしね)

―となると、あの『瞬間的な具現』特質系能力の性質が現れているんじゃないかなって思ったんだ。

そう思うと、この『瞬間的な具現』はこの以前にも似た描写があったよね。

20巻p18&23巻p197より引用

ピトーとヂートゥなんだ。
ピトーは特質系能力者で、ヂートゥの念系統は明らかにはなっていないよね。
ただ、蟻の中でも特に摂食交配を受け継いでいる蟻は特質系だと考えていて、蟻自体が特質系が「多い」種(血統)な気がしているんだよね。
だから、ヂートゥも特質系能力者の可能性もあると思うんだ。

13巻p123より引用

でも、具現化能力はクラピカがやった様な大変なイメージ修行を伴うものもある一方で、たぶん例外があるんだ。

クラピカが鎖を具現するのに時間が掛かったのは、鎖に馴染みがなかったからだと思うんだよね。

要は具現したいと思っているものを元々研究していた学者だとか博士みたいな感じで四六時中そのことを考えていたり、スナイパーとか戦士みたいに常にその武器と共にあった様な場合だったり、既にそれについては十分過ぎるほど理解していて目を閉じてもその存在をリアルに感じられる様な状態だったらもしかすると『瞬間的な具現』に到れるんじゃないかな、とも思うんだ。

…でも、

24巻p7&39より引用・編集

玩具修理者ドクターブライス」も「ボウガンクロウ(仮)」も、別にこんなものがあればいいのにと無想し続けていた感じでもなさそうだったよね。

ヂートゥも「鬼ごっこ」という能力の性質上直接は触れられないから、近接でも遠距離でもいいから『間接攻撃できる武器が欲しい』からああいう武器になっただけで、デザインや構造的にも現実には存在しないと思うんだ。
「お前のおかげですげー能力手に入っちゃった」
なんて言っていたけど、もし前世であのボウガンクロウを使っていたなら、ちょっと言葉も違う気がするしね。

ピトーも、
『あっそうか、簡単なことだった』
『修理すればいいんだ』
『そういう特殊能力チカラにすればいい』
って気付いた直後に具現していたけど、能力の内容の方に着目していただけだよね。

ハンタの世界でもブライス人形があって、その中に壊れたブライス人形達を修理するブライス人形が居てそれが大のお気に入りだったとかなら、
『あっ、あのコがいればいいんだ』
みたいな感じになりそうな気がするんだよね。
それも「玩具修理者ドクターブライス」自体が発現させた場所から一切移動が出来ないのはまだいいにしても、ピトーも人形と尾が繋がれて半径20mほどしか動けなくなるような行動制約もあの瞬間に考えていたのかな…?

そもそも王誕生が近くて、最近そこそこ強い敵が攻めてきたばっかりなんだから、能力使用に全AOPを注ぎ込む発なんて作るのかな…。
自身は絶状態になるから円も使えなくなるし、行動制限も考えるともっと強い敵が来たらやばいから範囲は大分狭くなっても良いから円は出来る様にしておきたいよね。

そして、思えばそんな状態(?)の人もいたよね。

28巻p120より引用

ウェルフィンの「卵男ミサイルマン」も
『どうせころすつもりで攻撃するんだ…後の事なんか知るか』
って解除方法なんて考えてなかったんだよね。
それも本来情報を奪うだけの相手に、自分の情報(本音?)を伝えると相手に産み付けた黒百足クロムカデが弱る様な性質もたぶん想定していないハズだよね。
だって、「卵男ミサイルマン」を撃った相手に自分の情報(本音?)を伝えるハズないんだから。

そして、そんな自身の能力の性質に対してウェルフィンは

28巻p121より引用

『念能力とはよく言ったもんだぜ』
『オレの性格、そのまんま反映してやがる』

って言っていたんだよね。

そんなウェルフィンの念系統は判明していないけど、ヂートゥと同じ理由で特質系の可能性がある訳だ。

そして、ツニキ。
多感な中学時代の退屈な授業中、
『はぁ~…つまんね…突然化け物が現れて滅茶苦茶にしてくれねェかな…』
とか無想していて、それから日課の様にノートに思いつく限りの異形を描き続け、モレナの裏切りが判明した時、
『くっそ、オレの異形コレクションでぶっころしてやりてぇ…』
みたいに考えていたならまだ分からなくもないけど…、ちょっとツニキへのイメージ変わっちゃうよね。
そもそも別にあの場ではツニキの感情に呼応するかのように産まれただけで、暴れも何もしていないしね。

それに、その直前に裏切っていた執事に対して実際にハンマーやらノコギリを使って拷問&罰を与えていた人が、そんな抽象的な妄想するかなぁって思っちゃうんだ。

それもたぶんあの当時のツニキの念レベルだと、ちゃんと集中しないと「練」が乱れてしまうけど、それが見られなかったから

37巻p76より引用

ツニキは修行に集中していた=あの具現は本人が自覚していない
っていう考えに至ったと思うんだ。
何かテータが感じた「おぞましいオーラ」っていうところからも、ウェルフィンが言っていた『ツニキの性格、そのまんま反映した念獣』だったりしないのだ?

他にもアルカちゃんというか、

33巻p26より引用

アルカちゃんにひいおじいちゃん伝いに寄生したっぽいナニカ君の能力なんだろうけど、…たぶんあの能力も、、、特質系だよね。

簡単に言えば
「願いを叶える能力」
なんだろうけど、お願いされた時に具体的な確認もせずに「即時実行あい」なんだよね。
知らないことやそれに関係するお願いされた時は「具体的に聞いてくる」とかだったら、ナニカの危険な「おねだり」以前にアルカ(ナニカ)が絶対に知り得ないことを「お願い」して、その人が離れたら安心できそうだよね。

でも、そんな誰でも思いつき様なことなんて当然試しているよね。
それが出来ないから、あるいはそれを考えるに至らないからこそそんな描写がないと思うんだけど、それってこれまで全ての「お願い」に対して「即時実行あい」だったってことだと思うんだ。

そして、それをやるための方法の1つとして
「お願いをしてきた人の記憶や情報を読んだり、流用する」
っていう方法が浮かぶんだけど、それなら伊藤さんのヤスハちゃんの「お願い」の叶え方で抱いた疑問への答えも出せる気がするんだ。

ヤスハちゃんのお願いは
『億万長者になりたい(してほしい)』
だったんだけど、

31巻p39より引用

別に億万長者になれていないよね。
ヤスハちゃんはゾル家の執事養成所をちゃんと卒業しているだろうから念は習得しているだろうし、やろうと思えば空から舞い落ちる現金の大部分を集めることも出来たとは思うんだ。
でも、やらかした後に自分の浅はかさに気付いて回収しなかったんだろうけど、それってナニカ君はヤスハちゃんのお願いを叶えたって言えるのかな?

例えばぶーさん(※)が、
(※動画や元々ブログを書いていた人でここの管理者)

ドラゴンボール其之二十より引用

『ギャルのパンティおくれ―――っ!!!!!』
って「お願い」してナニカ君が、
「明らかに新品の下着(ギャルが持ってそうなデザインのもの)」
をふわふわと舞い落として叶えたことにされることもあり得るってことだよね?
ぶーさん、顔真っ赤にしてコンビニや市役所とかで怒鳴り散らかす人みたいになっちゃうよ…。

でも、たぶんナニカは「お願い」してきた人の記憶や情報を流用しているから、ぶーさんの手にはちゃんと使用済みの下着が届くと思うんだよね。
(一応名誉のために言っておくと、たけのこジョークなのだ。)

そして、ヤスハちゃんが実現できないような叶え方をされちゃったのは、
『魔が差した』
っていう供述通り、ヤスハちゃんが全然現実味もない状況、
「突然空から大金が舞い降りてくる」
みたいな絵空事を思い浮かべた程度でナニカに「お願い」したからなんじゃないかなって思うんだ。

当然、ヤスハちゃんはそのお金が誰の(どこの)お金で、空からバラ撒くにしてもどうやってそのお金を空に持っていくかなんて考えていなかったと思うんだ。
でも、それってピトーやウェルフィンの能力みたいに本人が想像してもいなかった部分の穴埋め、辻褄合わせなんじゃないかな。
(それともそれもヤスハの潜在的な記憶の流用?)

そう思うとナニカ君は「願いを叶える力」を自分のためじゃなくて他人のために使っているんだろうけど、他の能力者は自分のために使ってるんじゃないかな。
(まぁ大元の力は、たぶんチョウチンアンコウの疑似餌ぎじえ的なものだから自分のためとも言えるのかもしれないけどね)


2:特質系の核心は「願望の成就・現実化」?

緩く言えば、多くの能力者も自分の欲しい能力を獲得しているとは思うんだけど、あくまではそれは「願望の達成」であって、修行や工夫を経た結果にだと思うんだ。
対して、特質系能力の「願望の成就・現実化」は「即時実行」なんじゃないかな。

もちろん、
「今日の昼飯、ラーメン食いて~」
って思ったくらいで成就・現実化される様なものじゃなくて、その能力者が本当に心の底から願った時に潜在意識から構築されているんじゃないかな。

そして事前に自分が特質系だと分かっていて、さらにちゃんとした師匠がいたらパクちゃんみたいに予め制約と誓約を決めた上で構築することもできるみたいだけど、考えが不十分だったり実力を大きく超える様な過度に大きな願いだったりすると結構無茶苦茶な制約と誓約を背負わされたり後から大きな落とし穴に気づくみたいなこともあるみたいだね。

クロロみたいに後から能力の条件を変えたりクラピカみたいに制約と誓約を変える(増やす)ことも出来るみたいだけど、どうやらそれも一筋縄では行かないのかもしれないね。


3:「現実化」とは「現実の書き換え」?

作中の例はまだ少ないんだけど、ひょっとしたら特質系能力の願望の「現実化」って「現にある事実の書き換え」で、不可逆(※)なんじゃないかなって思う節があるんだ。
(※不可逆:その状態に変化したらもう元の状態に戻らないこと)

というのも、基本的に念でもたらされた「影響(変化)」は維持されている限りは続くけど、それが解けたら消えるんだよね。
例えば、変形や変身の様な能力って作中でたくさん出ているけど、たぶん複数の系統で実現出来るんじゃないかと思うんだ。

3-1:変形や変身の能力について(やや脱線)

まずイルミの変身の能力は、

13巻p46より引用

操作系で良さそうだよね。
普段の変装?であるギタラクル状態だと無数の針を顔面に刺していたけど、ヒソカに化ける時にさすがに顔面に針を刺すわけにはいかないから刺さなかったんだろうけど、
大丈夫かなー針なしで顔変えると4・5時間で元に戻っちゃうからなー
って考えていた通り、オーラ切れ云々の話でもなく、操作系が人や物体を媒介しないと力が発揮できない系統で、イルミの能力の媒介物(愛用品)は「針」だからっていうことだろうしね。

次にツボネの変身(変形?)の能力は、

31巻p177より引用

そのまま“具現化する”って言われていたから具現化系で良さそうだよね。
具現化系はオーラを元にイメージを具現するっていう印象が強いかもしれないけど、水見式の時点で物質に作用していたもんね。

具現化系の水見式は「水に不純物が出現」っていうもので

「練」したら「水の中に不純物が出現」っていう二段階を想像するけど、

もし具現化系がオーラだけを材料に具現するなら、
「練」すると「オーラの中に不純物が出現してグラスに落ちて」、「水の中に不純物がある」状態になるっていう三段階だと思うんだけど、ちょっとイメージと違うもんね。

次にゴンさん「成長」や、ビスケの「若返り」だけど、

たぶん強化系だと思うんだよね。
(ビスケはオーラをローションに変化させ、それに若返り効果を付加)

強化系の能力って簡単に言えば、「ものの持つ働きや力を強くする」っていうものだけど水見式の結果は「水の量が変わる」なんだよね。

作中では今のところ、水の量が増える描写しかないんだけど敢えて「変わる」って言葉を選んでいるってことは「減る」こともあるんじゃないかって思うんだ。
そしてそれは「±強化」、つまり「正強化(プラス)」と「負強化(マイナス)」とも言えるんだろうけど、ちょっと表現が難しいんだよね。
「若返り」っていうと基本的にプラスのイメージを持つと思うんだけど、40歳が10歳若返るのと、15歳が10歳若返るとじゃ意味がだいぶ違うよね。
普通は40歳が30歳になったら運動能力上がりそうだけど、15歳が5歳になったら逆に下がるもんね。
反対に15歳が25歳になったら運動能力上がりそうだけど、40歳が50歳になったら逆に下がるよね。さらに15歳が50歳になっても下がるよね。

だから、若返りも成長も意図的な使用や修行不足による失敗も含めて、使い方次第で結果が変わるんじゃないかとは思うんだけど、

幽☆遊☆白書 act.84-85より引用・編集

ビスケともゴンの使い方は「細胞の活性化」と説明できる気がするんだよね。
(ビスケは過去の「かわいさ」のピーク、ゴンは未到達の「肉体」のピーク)

他にもユピーの変身・変形もあるけど、

27巻p135-137より引用

「無尽蔵にすら感じられたユピーのオーラも、度重なる爆発や変形によって確実消費され続けており」
って神の声ナレーションで説明されていたから念の作用であることは間違いないんだろうけど、どの系統の能力なのかは分からないんだ。
結果のケンタウロスの姿だけ見ると「具現化系」の印象も持つけど、その姿になる前のユピーの全身の細胞(?)がビキビキ言っている様子からすると「強化系の細胞の活性化の類型」の様にも感じる。

他にも、ユピーが使った能力は
「オナ◯ービックバン(仮)」←強化
「サイコガン(仮)」←放出
の2つだから、ユピーを強化系能力者だと考えるとあの変身が「変化系」の可能性もあるんじゃないかって思うんだ。
(蟻は特質系が多い血統だとは思うけど、ラモットが強化系だった様に全てが特質系という訳ではない。恐らくユピーは唯一魔獣との混成ということもあって「戦闘蟻」として創られたせいかもと思ったり思わなかったり)

他の系統がオーラだけじゃなくて物体にも作用していた様に、水見式の結果から変化系も物体に作用しうることが示されているよね。
変化系の得意なことは「オーラの性質を変える」とも表現できるけど、例えばキルアの能力は「オーラ」を「電気」に変えているんじゃなく、「オーラ」に『キルアが思う、もしくは必要とするオーラの性質を付加』しているだけで、「電気の性質を持つオーラ」に過ぎないんだよね。
だから正確に言うと「性質(イメージ)の付加」を得意とする系統と考えた方が、作中の言葉の綾に惑わされずに判断出来ると思うんだ。

そして、その力を物体にも使えるんだったら、例えば物体に「オーラの性質」を付加すれば「形状変化=変身」も出来るんじゃないかなって思うんだよね。

3-2:特質系が持つ「不可逆性(?)」について

さてさてさて!
ちょっと触れる程度のつもりが無駄に長くなってしまったからもう一度簡単に触れるけど、作中に登場済み・あるいは未出だけど想像される変形や変身っていくつかあるよね。

でも、念でもたらされた「影響(変化)」はそれが維持されている限りは続くけど、基本的にはそれが解けたら消えると思うんだ。
AOP型の能力だったら、基本的に能力者が気絶したり死んだりしたら元に戻っちゃうよね(※死者の念や寄生型を除く)。
EOP型の能力(放出系の力で術者から切り離された念)だったら、術者が気絶しようが死のうが、与えられた電池のオーラが残っている限りは続くけど、それも使い果たしたら元に戻っちゃうよね。
(※EOPについては過去記事1-2を参照)

ただ、特質系の場合は元々の術者が死のうが、死者の念化してなくても永続する可能性があるんじゃないかって思うんだ。

22巻p96より引用

っていうのはザザンによって蟻化された住人達が操作は解けていたけど、体は元に戻っていなかったんだけど、それに対してフィンクスは「やはり」って触れていたんだよね。
もしザザンの能力が死者の念化していたのなら「支配(操作)」も解けていなかっただろうから、たぶんそういう類型の能力があるんじゃないかと思ったんだ。

大元の女王による蟻化が元に戻らないのはまだ分かるんだ。
アレは肉体の生殖機能も使って「実際に産み直している」んだからさ。

でも、ザザンの「審美的転生注射クィーンショット」は元に戻るんじゃないかなって思ったんだ。

22巻p19より引用

ザザンは「摂食交配」自体は良い力だと思っていたけど、産卵という方法は古くて非効率的で、母最大の失敗だと考えていた。
その結果として潜在的に受け継いでいる「摂食交配」を、ザザンの願望がいわば「体外受精」的な能力として創り直したのがあの能力で、たぶんだけどザザンが食事で得た他の動物の因子と、蟻の因子を相手に注入することで強制的に相手の体の中で「摂食交配」を起こしている能力なんじゃないかな。

ただ、普通だったら体に毒のようなものを注入されても、体にあそこまでの変化は起きないから、他の系統がそれぞれの力で変身・変形をもたらした様にザザンも特質系の力でそれを実現していると思うんだ。
でもそうだとしたら、ザザンが死ぬことで流星街の住民達の姿も元に戻るのが普通な気がするんだよね。
(体に注入された物質によって後遺症とかは残りそうだけどね…)

でも色々な特質系の能力が出てきて、

37巻p142より引用

特にツニキの「刹那の10秒(仮)」って「未来改変」の能力と言えると思うんだけど、現実に起きていた「テータがツニキを撃ちころした」という『事実』を、ツニキの願望通りに「修正」、要は『事実を書き換えている能力』とも表現できると思うんだよね。

そして、そう考えると特質系の「願望の成就・現実化」って、元に戻ったらむしろまずいよね。
例えばツニキの場合は「死」を書き換えたとも言えるんだろうけど、その後ずっとその状態を維持しなければならないとなったら、あの能力を使う度に維持しなければいけないものが増えて「メモリ不足」に陥りそうだし、今後何らかの理由で気絶でもしたらその維持が出来なくて、ツニキ死んじゃうことにならないのだ?

そう考えると(一部の)特質系の能力には「不可逆性」を伴う気がするんだよね。
(一度変形させた相手を、再度元に戻したいと願いそれが成就すれば戻るかもしれないけど、それは他の能力の持つ可逆性とは別)

そして、特質系の現実化に他人が巻き込まれた様に思える描写ってちょっとだけあるんだけど、まず1つがさっきの流星街の住民だね。
ただ、あれはザザンの願望というか意図が明確だったからまだマシな例だったと思うんだ。

でも、特質系の現実化って術者の願いが抽象的だったり、不足している部分があったら、術者が意図していない条件や制約と誓約がつくことがあったみたいに、それに他人が巻き込まれるとかなりマズイ気がするんだよね。

例えばさっきチラっと出したヤスハちゃんの億万長者になりたいっていうお願いの時に巻き込まれた人達がいるよね。

31巻p39より引用 

ニュースでは巻き込まれた操縦士や乗組員は
「意味不明の返答をくり返しており…」
って言っていたけど、2つ解釈できると思うんだ。

1つはその間の記憶がなくて、
「本来のルートを走行しており、現金をバラ撒くだなんてそんなことはしていない(輸送船ごと瞬間移動されバラ撒く様に操作されていたから)」
と事実とは全く異なる供述が、
「バカを言うな!〇〇を出発した輸送船は現に△△にあったではないか!」
みたいな感じで意味不明だっていうことかもしれないよね。

そしてもう1つがヤスハちゃんの思いつきの願いでは、ウェルフィンが
「どうせころすつもりで攻撃するんだから、後の事なんか知るか」
って解除方法を決めなかった以上にまるで何も考えてもいなかったから、操縦士や乗組員の思考も適当に上書きされちゃったんじゃないかな。
結果として、お金をバラ撒いた後は「廃人状態」になってしまっていて、その状態が意味不明の供述を繰り返す状態なんじゃないかなって思うんだ。

そう思ったのはこのナニカ君のお母さん達(?)、

33巻p79より引用

要はアイちゃん達に遭遇したミンボ共和国の探検隊は崩壊して、帰還者の3名も「正気を失っていた」らしいんだよね。
帰還者達は元々陸上メダリスト級の身体能力を有していたっていうけど、シュタイナー君(メガネ君)は表向きの情報で話しているだけど、要は念能力者だと思うんだよね。

アルカに影響を受けたであろうナニカ君でさえも「おねだり」は結構残酷なものだったから、本場のお姉様方(?)はかなりのリターンを求めてきた可能性もあるだろうけど、様々な知識と経験を持って挑んだ者達が正気を失うまで行くのかなって思っちゃうんだ。
もちろんそれが「事件の直後」だったらまだ分かるけど、暗黒大陸は「内の世界」からかなり離れていて、今の暗黒大陸(偽)へ向かっているBW号でさえも行きの渡航に8週間ほど掛かるんだよね。
(実際のBW号の目的地は限界海境域手前にある大陸で、本当の暗黒大陸はさらに先にある)
訓練も受けて精神も肉体も鍛えていたであろう念能力者が、それだけの時間が経っても正気を失っていたっていう状況がちょっと引っかかっていて、その3名も現在では亡くなっているんだよね。
(たぶんこの1名が様々な検査をクリアし日常生活に戻れた者の3名に入っていて、それがキルアのひいじいちゃんなんじゃないかなと踏んでいる)

だからひょっとすると、その正気を失っていた3名っていうのも「抽象的な願いの現実化」に巻き込まれて廃人化していた可能性もあるんじゃないかなーって思うところもあって、特質系能力には不可逆性をもつタイプの力があると思っているんだ。

描かれていない部分も多いし想像に過ぎないけどね!


4:特質系能力者の念の習得率について

最初の内は特質系能力の描写も少ないし、出てきた特質系能力も操作や具現に近い印象があるし六性図の並び通りに

特質100%、具現・操作80%、放出・変化60%、強化40%という習得度&威力・精度でいいんだろうな~って思っていたんだけど、No.386でクラピカが話してたことで「おやおや」って思ったんだ。

クラピカは水見式で自分が特質系能力者だっていうことを示した上で、

37巻p120より引用

『能力の系統は本来他人には決して教えてはいけないトップシークレットだ』
『私のようにどの系統か判別のつかない特質系ならば影響は少ないが』
って話していたんだよね。

あの場にはヒュリコフやバビマイナが居るから、大嘘ぶっこいていたら突っ込まれちゃうだろうからあの説明は嘘でもないし、わざわざクラピカも「絶対時間エンペラータイム」のヒントを与えるハズもないから、
「特質系はどの系統か判別がつかない」
っていう情報は、クラピカに限った情報ではなくて特質系能力者全般に言えるっていうことだと思うんだ。

それもクラピカの水見式は、

37巻p119より引用

一見「操作系(葉が動く)」と「放出系(水の色が変わる)」を混ぜた様な結果で、ひょっとするとクラピカの能力は放出系と操作系を核とするものなんじゃないかとも思うんだ。
でも、あの発言はこの水見式を見せた上でのものだから、別にあの結果もヒュリコフやバビマイナに能力のヒントを与えるものにならないっていうことだよね。

そう思うとイズナビさんも、そんなことを匂わせていたよね。
クラピカが具現化系能力者だって分かって、隣りの特質系の習得率が0%となっている理由を聞いた時、

9巻p176より引用

『特質系は覚えようと思って覚えられるものではない(他系統では習得出来ない)』特別な系統であることと一緒に
『(六性図で)なぜこの位置に(特質系が)あるかっていうと、後天的に特質系に変わる確率が高いのが両隣の具現化系と操作系だから』
って話していたよね。

要は他の系統が習得率の相性通りに並んでいるけど特質系は違っていて、
「基本的に特質系は大抵が血統(先天的)」
で覚えようと思っても覚えられない能力だからっていう前提があって、
「例外として、特殊な環境で育ったりが作用する(後天的)」
ことがあってオーラ質が特質系に変わる確率が高いのが具現と操作だから、
『便宜的にその位置にある』
っていうことだと思うんだ。

それも具現と操作は特質系に変わる可能性が「高い」って言われているけど、たぶん後天的にオーラ質が変わること自体あんまりないけど、その中でも高いのが具現と操作で、他の3系統も特質系に後天的に変わりうるっていうことなんじゃないかな。

そうすると特質系は
「どの系統か判別がつかない」
「六性図での並びは他系統が習得率の相性通りなのに対して便宜的にあの位置に書かれていた」
「どの系統も後天的に変わり得る?(具現と操作が可能性が高い)」

っていう3つの性質を持っているっていうことだと思うんだけど、

それって特質系の六性図のパターンは5つあるっていうことなんじゃないかなって思ったんだ。
そう思うと、色んな描写で合致しそうなのだ。
※No.408の追加情報については次記事を予定しているが結論自体は同様。


5:結論

最後にこの記事のまとめだよ!
特質系能力は術者が持つ強い願望を、潜在的な意識から掬い上げて「成就・現実化」する力なんじゃないかなっていう話だったのだ。
それも、その能力の中には一度そうしたらそれを維持する必要はなくて、仮に術者が気絶したり死んだりしても元に戻ることはない「不可逆性」を持つ類型のものがありそうなのだ。
そして、特質系の念能力の習得率は5パターンあるんじゃない?っていう記事だったのだ!


6:その他、特質系関連

この記事もぶーさんから音声ファイルやらを貰って多少調整しつつ書いているのですが、noteって1記事あたりの上限文字数ないんですかね?
現時点で11,000字を超えていて、ぶーさんがしきりに
「ごめん、これアメブロみたいに文字数オーバーで入り切らなくて分割して貰うことになるかも」
って気にしていたけど、全然問題なさそうで嬉しいです。
何か、これだけでぶーさんのnoteへの評価が爆上がりそうな気がしている。
まぁどれだけアメブロが…っていう話かもしれませんが…。

そして、本当はこの後に触れる予定だった内容があったのですが、次の記事での内容に触れてからの方が良いと判断したので、予定になかった内容について最後に触れたいと思います。

6-1:コムギの念系統について

冨樫義博展 -PUZZLE- 公式図録

先日の展覧会で出された念能力設定資料によると「強化系」なんだけど、作外情報は怪しいと思われる部分が多々あるんだ。
(「初期設定」ではそうだったっていう話なんじゃない?と思っている)

だから、このブログのレギュレーション(ルール)として、解釈に用いる情報は原作のみとしているんだよね。
基本的に単行本に載っている情報を最優先、まだ単行本未収録の情報は暫定的に本誌の掲載情報を使用。
そして、明確に作者発信と分かる直筆の手紙やインタビュー、単行本の話間の情報なんかもOKとしているんだ。

そうは言ってもコムギの念描写は限りなく少なくて、能力の内容も明確には分かってはいないから想像を巡らせるの難しいんだけどね。

24巻p155-156より引用

まず、コムギが打った石からオーラの玉が出現して、それと小さい玉や大きい玉がオーラの線で繋がっていって、それとは繋がっていない小さい玉が浮かんでいたり、大きい玉と小さい玉が繋がって浮かんでいたりしているんだよね。

『素晴らすい手が次々と洪水みたいに頭になだれ込んで来て…ワダす、もっともっと強くなれる…!』
というコムギの言葉からするにオーラの玉は洪水みたいに次々と浮かんできた軍儀の手だよね、たぶん。

メルエムも、
「コムギの全身が光に包まれていた」
「覚醒したのだ」
「コムギは飛躍的に強くなるだろう」
「軍儀のみ話だがな」
って話していたけど、メルエムの見立てでも『軍儀特化の念』みたいだね。

軍儀に関連しそうな能力だったら、思考能力の強化はまず浮かぶよね。
でもあの直後初めてコムギから休憩を申し出て、浮かんでくる手を全て描きとめておきたいって言っていたよね。
この覚醒以前からやっていた盲目のコムギ独自の記憶方法なんだろうけど、実際に駒に触れて盤上に棋面を並べると絶対忘れないみたいだね。
でも脳の強化の様な能力だったら、そんなことしないでも記憶出来そうな気がしないのだ?

ひょっとすると「脳の機能全体の強化」じゃなくて、「論理的思考能力」を司る「前頭前野」あたりの強化だけで、「海馬」とかの「記憶能力」に関わるところには作用していないのなら描写とは別にぶつかっていないのかもしれないね。

ただ問題はオーラ描写…「形状変化(※)」の部分なんだよねぇ。。。
(※形状変化≠変化系の念技術ということは1-3の記事で扱ったよ!)
あの「オーラの玉」って「真球(完全に丸い球体)」だよね?
厳密に「真球」かどうかは別にどうでもいいんだけど、キレイ過ぎるんだよね。。。

強化系みたいに別に特別なリスクや技術がなくても特別な力を発揮出来る系統の力だったら、

5巻p50より引用

ゴンが怒りで眠れる力を引き出して、(恐らく)纏状態のイルミの腕を折った様に無意識に念を使うことがあるのもまだ分かるんだ。
でも念も知らず、オーラを扱う訓練もしたことないコムギが、いきなり「真球」レベルの形状変化なんて出来るのかなって思っちゃうんだ。

そうすると、
・具現✕(具現化物なし、目が見えないことも理由かも?)
・操作✕(ルールの強制や物体操作等なし)
・放出✕(オーラのまま使っているけど、メモリを切り離す意味なさそう)
・強化△(脳の機能の一部の強化はしていてもおかしくないかも?)
・変化△(オーラのまま使用しており、何か性質が付加されているかも?)
・特質◯(「願望の成就・現実化」)
コムギは変化系の隣りにいる特質系な気がするんだよねぇ。
(「強化と変化の間」か「変化と具現化系の間」?)

軍儀を打っている時に一瞬浮かんでは消える手、あるいは明確に手として浮かんだ訳でもない様な無意識下の思考を、自己認知すら超越して形にする(オーラでかたどる)ことで、目が見えないコムギでもその手が視える(感じられる)様にしている特質系能力なんじゃないかなぁって思うのだ。
(あの真球のオーラの中にコムギだけが認識できる棋面が描かれている?)

…残念ながら確かめる術もチャンスもないんだけどね。

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