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レコードジャケットのいたずら描き


日曜日に会った大学時代の友人がダンボールがはみ出た紙袋を持っていたので「それはなに」と聞いたら、大学の時に僕から借りたか、もらったか忘れたが、レコードを持って来たと言う。「ジャケットに島のいたずら描きも残っているよ」と言った。50年近く前のことだから僕も全く覚えがなかった。そのレコードは井上陽水の「氷の世界」だった。見開きのジャケットを開いてみたが、どこにいたずら描きがあるのかわからなかった。友人が表紙を見せて、等高線のような細い線と手書きの井上陽水は島が描いたものだよと教えてくれた。そんなことは覚えていなかったのでちょっと驚いた。今と違ってネットもなくレコードを売るという感覚もないからこんな馬鹿なことをやっていたのだろう。井上陽水が描いたものなら価値はあるだろうが、僕のいたずら描きでこのレコードの商品価値はなくなった。しかし、僕にとってはこのいたずら描きがある故に価値のあるレコードなので返してくれた。結果としてタイムカプセルのようなことをしてくれた友人に感謝である。しかし、まだ当時は機械工学科在学中で、グラフィックデザイナーになるなんて夢にも思ってもいない頃にこんなことをしていたと思うと、このいたずら描きはデザイナーになる伏線だったのかもしれない。

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