ヲタク、推しを縫ってみた。
前回初めて投稿したnoteがバズりにバズった。
今までヲタク話を誰かにすると大抵は流されるか引かれるかの2択だったから「あぁ、私って一人じゃなかったんだな」と。あれだけ堂々と書きつつも心のどこかでnoteを書くのを躊躇っていた私。喜びと安心で泣いた。
たくさんのエビ中ファミリーの皆様、エビ中を知らなかったであろう皆様、note公式様、リアル頑張ってる途中neo様などたくさんのスキをいただき、さらにサポートをしてくださった方もいて頭が上がりません。
noteきっかけで交流が生まれたファミリーさんもたくさんいて嬉しい限りです。
あれだけの反応があっての次の投稿となるとプレッシャーしかないのですが、バズることは目標にせず(たくさんの方に見つかればいいなぁとは思いますが)、ゆっくりまったり自分の言葉と感情でヲタクしていこうと思います。
改めてになりますが、本当にありがとうございました。
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推す、ということ
推すってなんだろう
この世には”好き”こそ違えど、”推し”がいる人で溢れている。
言ってしまえば、人は生まれながらにしてヲタクなのかもしれない。
なにいってんねん、と思ったそこのあなた。
これは少しオーバーには書いているかもしれないが、よく考えてほしい。
決して間違っているとは言えないことだ。
母親から生まれた私たちは、生まれながらにして”ママヲタク”だ。
ミルクをあげ、おむつを替え、泣いたら泣き止ませ、だっこもおんぶも。
赤ちゃんの初期頃によく見る、あの母親の好かれ具合。逆に言うなら、なんだよあの父親の嫌われ具合。(家庭によるけど)
そこから”推し変”、”推し増し”を繰り返し育っていくのだ。
いや、本気でなにいってねん、とあきれているそこのあなた。
「大きくなったらママ(パパ)と結婚する!」って言ったことあるでしょ!
どこに出かけるときも大好きなぬいぐるみとかプラレールとかトミカとか一緒に連れていってたでしょ!
ちょっとかっこいい男子に絵や手紙を書いて渡したり、かわいい女の子にその辺の花ちぎって渡したことあるでしょ!
今、何かを推しているあなたならわかるはずだ。
ヲタクとしていることは何も変わってないでしょう?
生まれながらにしてヲタク、というのは少し言い過ぎだと思うが。
立つ、歩く、話す、学ぶ、そして”推す”。生きていく中で誰しも培われた力なのかもしれない。
推し活は十人十色
推し活にもいろいろ種類がある、らしい。
現場(ライブや公開収録など)に行くヲタク。
握手会やお見送り会、2ショット会など特典会に行くヲタク。
自ら動画をつくったり絵を描いたりして、推しを布教するヲタク。
そりゃあ星の数ほど推しがいるなら数えきれないだけヲタクがいる。それぞれの好きがあって、それぞれの推し方がある。
私の推しは私立恵比寿中学の風見和香ちゃん。ののかまる。
同じ大陸(本州)にすら住んでない金欠田舎者の私は、”在宅”と呼ばれる部類らしい。ただひたすらに曲を聴き、YouTube見て、今日も推しはかわいいなぁと。現場に通うことなんて夢のまた夢の話。
Twitterを始めて自分の”好き”を発信することができるようになり、前よりずっと推し活が楽しくてしかたがなかった。
よし、なんか始めてみよう!
もちろん、どこでもドアがあるわけもないので今すぐ現場に行くことなんてできないし、空からお金が降ってくるわけもないので大量に積むことなんてできない。
推し活は十人十色。今noteを書いていることだって推し活だ。
推しと歩きたい
どんな推し活があるのか、まずは調べてみた。
そこで1番気になったのが”グッズを持ち歩き写真を撮る”こと。
要は推しのアクリルスタンドや生写真・キーホルダーを持ち歩きながらカフェや公園などで散歩をしたり、MV撮影地やライブ会場、インスタに投稿された場所(聖地)をともに巡る、ということ。
その場所に推しがいたという記憶と、自分がその場所に立ったという記録。その場が聖地じゃなくとも「今私は推しとともにお出かけをしている」というワクワク。
年に1回しか会えない推しと”一緒に歩く”ことがいとも簡単にできてしまうのだ。
そして、私は犬。
ののかまると私でお散歩。
ののかまると犬の散歩。
ののかまるの言葉そのものじゃないか、、、!
(コイツやべぇなと思った方は前回のnote読んでください)
だがしかし。これはグッズがなくては始まらない。
そう。
そうだった、、、
これ、グッズがないと全く意味がない。私だけで行くのはただのお散歩でしかない。推し活でもなくただのダイエットになってしまう。
ちなみに私が持っているグッズは、去年の春ツアーで買ったペンライト、バッグ、生写真3セット、と
箸。

数か月前の私に言いたい。なぜ、箸だけネット注文したんだ、、、
推しカラーグッズとか、推しの生誕祭グッズ(タオル)とかいろいろあっただろ!なーんでそれを買わずに、箸なん、、、
(かわいさより家族を気にして実用的に走ったのはあなたです。素直に買えばよかったのに、、、)
もし。もしも、これでお散歩なんてしたら。
確実に変なやつである。
箸を持ち歩き「公園に来たよ!ののかまる!!」とツイート。
知らないちびっこたちはきっとジロジロ見てくるだろうし、そのお母さんは「見ちゃダメだよ」と私を遠ざけることに間違いない。
身内のヲタクだとしても、たぶんちょっと引かれる。
よし、買い増ししよう。
この間再販があったはz、、なかった。
在庫切れ&注文期間外。しょうがないメルカリで!と思っても買えない程ではないが、まぁ高い。学生の私からすると数千円でも痛手になってしまう。
ならば。
つくればいいんじゃないか??
そうだ!
秋田分校(毎年秋田で行われるライブ)のグッズでぬいぐるみってあったな。あれ、つくれないかな。中学の頃に使ってた裁縫セットあるし、いけるんじゃね?(そんな簡単にはいかないだろうけど)たぶん材料は100均で揃うし。
こんな「私、実はすごく器用で!」みたいな書き方をしているが、まったくな人間である。ただただ、フッ軽すぎるだけである。
裁縫は得意ではないし、中学卒業以来針には触ってない。授業でつくったトートバッグの持ち手は返し縫いのしすぎで見栄えはちょっと気持ち悪かったし。
全くできないのにも関わらずノリで推しのぬいぐるみ、通称”推しぬい”をつくることにした私。
ここから地獄を見ることになるのをまだこのときは知らなかった。
推しぬいをつくる
と言っても、つくったことなんぞあるわけがない。なんならぬいぐるみもつくったことない。今までの最高傑作は中学でつくった地味なエプロン(説明書通りにやるだけ)である。
推しを描く
まずはつくるための準備。
つくるにはまず、完成したときのことを考えなければ動けない。
そうしてざっくり描き上げたデザイン案がこれ。


衣装は2022年12月に行われた「私立恵比寿中学 New Style 大学芸会~run in our ebichu family~」のときのものを基に。
そう、ここが1番難しかった。
天下のナタリー様のレポートの写真を見ても、引き(全身)で写っているのは中々ないし(しっかり上半身をアップで映してくださってるので普通に見る分ありがたいのですが)、後ろ側なんてそうそう見えない。結局ここでデザインとして描いてはいるが、つくりながら少しずつ変えていった。
見えなかった後ろ側は、ファンクラブイベントの時に撮ったと思われる「手をつなごう」のライブ映像をスロー再生&止めるを繰り返し、目を凝らしながらつくっていった。
顔に関しては、うん。もうこれ以上は無理である。
かわいい絵なんぞ描けない私は調べに調べまくり、どうにかこうにかして、これ。全力投球。私なりのかわいいののかまる。
似てないにしてもどことなく特徴は捉えたつもりではあるので許してください。
推しぬい積み立て
基本実家に眠っていた&学校の裁縫道具を使っているので、材料費(円)は
衣装生地(白) 100
髪用フェルト×2 200
刺繍糸 100
リボン(衣装カラー部) 200
肌用生地 650
補強用接着芯 100
の計1350円(0からのスタートなので意外にしてる)。グッズを買って送料取られるよりはずっと安いのでOK。
肌用の生地は100均に丁度いいものがなかったし、フェルトよりも伸びる生地のほうがいいと思ったので別にネットで購入。
デザインと材料。ミシンなし。全部手縫い。
これはただのぬいぐるみづくりではなく、”ののかまる”のぬいぐるみづくり。私が身体をつくり、服を着せ、綿を詰める。失敗すれば、推しの身体は歪み、消滅に向かう。人体錬成。人の命を預かっているかのような緊張感。
ついに2年ぶりに針と糸を持つときがやってきた。
推しを縫う
もう1度言っておくが、私は全く持って器用ではない。
そして知識もない。
今回、髪の毛や靴をつくるのに使っているのは黒いフェルト。「まぁなんか縫物に使ってるよなぁ」程度でしか知らなかった。普通の布と全然違う。硬い。硬すぎる。布買っておけばよかった。
(一般的な布と併用して使っているため大分苦労することになった、、、)
見たこともやったこともないぬいぐるみづくり。情報源はYouTubeのみ。動画を見ながら布の裁断から刺繍、布と布を繋ぎ合わせていく。
裁縫なんて基本波ぬいでいけると思ってたけど、まぁそうなるはずもない。全部波ぬいにすると布の間から綿が飛び出したりちぎれたりなんてことが起きてしまう、らしい。
いつもなら「まぁ少しもてばいいか~」ぐらいで適当にやるだろうけど、そうもいかない。
これは私の推し、ののかまるである。
大事なことなのでもう一度。
これは風見和香のぬいぐるみなのである。
そう思えば頑張れた。
そんなのでなんで頑張れるねん、と思っている方は、好きな子にハチマキつくってもらったら運動会頑張れるあの青春効果に似たものだと思ってほしい。
基本ヲタクのエネルギーってそこ。

顔はペンで描ければいいものの、刺繡用のペンが高かった。
諦めて刺繡糸を使って初めて刺繍に挑戦。根気と集中力が必要な作業。自分の描いたデザインの通りに糸を通し、はみ出さないよう、変に曲がらないよう縫っていく。
目の大部分は黒なので糸も太くしなければいけない。そしてちょっと縫い方も変わる。
そこまで大きくない顔。それでも刺繍にまる2日。
なんで中学で刺繍は教えてくれなかったんだろ、、、

衣装。
これは縫うというよりどう表現するかで大変だった。
本人着用衣装を見ていただければわかると思うが、この色のついた部分の生地、なかなか見つからない。それに高い!わざわざ買うにもいかない。
そこで、リボンで代用。
手芸コーナーにいるちっちゃいリボンちゃんたちをお迎えして、ひたすらそれを貼った。衣装の仕組みがわからないところも何度も確認して近くなるように。そこまでカラーバリエーションがないので、違う色のリボン2枚を貼り合わせて色の見え方を変えた。
これがとんでもなく細かかった。手芸用ボンドで手がべたべたになりつつ、小さな生地がずれないように慎重に貼らなければいけない。
衣装だけで3日以上。気が遠くなるような作業。
ここで気づいた
もう何も考えたくもなくなったとき、気づいてしまった。
これ、やってること自体はエビ中と変わらないんだよな。

私は10cmの大きさのぬいぐるみをつくっているが、本人は160cmを超える中学生。パシフィコ横浜や幕張メッセでライブをし、フリーライブをしたら1000人を超える人が集まる。
動きやすさ、かわいさ、重さ、安全性などいろんなことを考えてデザインし、布を裁断し、縫って衣装をつくる。
かわいくなるようにメイク、ヘアメイクをして、メンバーを送り出す。
レッスンを重ね、常に笑顔で、ステージを舞う。
たくさんの人が繋いでステージを作り上げているんだ。
私はたった10cmのぬいぐるみで心が折れそうになっているのに、この何億倍の大きさで何千人ものファミリーを笑顔にしてしまう私立恵比寿中学って、すごすぎないか。
エビ中メンバーも、そのスタッフさんも、すごすぎやしないか。
無の境地まで達しそうになっていたが、普通に泣いた。
推すことも、推されることも、こんなにも、、、大事に推そうと決意。
針で何度か軽く指をさしながら。そんなことどうでもよくなりながら。
綿をつめ、縫って、貼って、、、
できた

何日かかったんだろうか、、、
勉強机の上もその下も糸や布の切れ端が散乱して母に怒られたけど。
初めてにしてはなかなかの上出来ではないか?
(ちょっと髪が小さくなって兜っぽくなってしまったことは反省)
とにかく、やりきった。
やりきれた。こんな私が。不器用すぎる私が。やりきってしまった。
本来はグッズを買ったほうがいいのだと思う。出来栄えもずっとかわいいだろうし、何より買うことでエビ中の力になる。
それでも。つくってよかった。
推し方も十人十色。お小遣いも少ないからそこそこけち臭いけど、できることを精一杯楽しみながらやる!
これが私なりの推し活で、今私にできる最大限の”推す”ことなのだ。
#ののかまるの犬の散歩
というハッシュタグをつけてTwitterを更新することにした。
風見和香の生誕ライブが「ののかまる”と”犬の散歩」。
まぁ私は犬なもんで。犬の散歩でしかないのでね。
(2度目ですがコイツやべぇなと思った方は前回のnote読んでください)
かばんに入れてお出かけをする。なんだかちょっと気分が上がる。
お散歩に行ったり、買い物に行ったり。
友達との2人旅にこっそり連れて行ったり(なので実質3人)。
またnoteに書こうかな。聖地巡礼もしてきたので。
地元はまだ汚い雪どけ残ってんのにこっちは花咲きまくり👀
— シマまる (@shima0_ebc) March 22, 2023
桜だよ、ののかまる、、、#ののかまるの犬の散歩 pic.twitter.com/VSHO9lDQHF
今日も今日とて”推し”と歩く。
きっと春ツアーのリハだろうなぁ、、、私も頑張んないと。
皆様も推し活、楽しんでみてはどうでしょうか。
(トップ画はナタリー様からお借りいたしました)
おまけ
参考にしたYouTubeです。
救世主のたきゅーと様。
見ていただければわかると思う。この方、けっこうぶっ飛んでる。裁縫のうまさと説明のわかりやすさはピカイチなのに、なんか、見てるだけで笑えてくる。つくり終わった今でも、時々たきゅーとの面白さを求めて動画を見返してる。
ちなみにたきゅーとは女子中学生ぬいものアイドル(という設定)。普段私立恵比寿中学を見ている私には特に何の抵抗もなくすんなり受け入れてしまった。たぶんこれは感じてはいけないはずの親近感。
そのおかげで苦手な裁縫もいつの間にか楽しくなり、なんとかくじけず、大きなけがなく縫うことができた。
ありがとう!たきゅーと!
ただのヲタク シマまる
