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いとしき景色を手放せるのか?


我が家のリビングには
窓、窓、窓。

大きな窓がひとつ。

外は
緑、緑、緑。

窓の下にはため池。
道がないから、人は通らない。
はるか向こうには神社が見える。

空と、濃い緑と、
鳥の声と、池の生き物たち。

自然、ワンダフォー。



この景色を捨てて
都会へ移住するかもしれない。

そんな未来を思い描きながら
日々を暮らしている。

あと10年したら
広島に移住したいと思っているから。



春は桜が咲き、
5月は藤の花と、青青とした緑。

夏は容赦ない真夏の太陽。
秋は山が燃えるように色づき、
冬は音を吸い込む雪景色。

10年。プラス未来の10年。

この景色に包まれて生きてきた。



もし都会に暮らしたら
人、人、人。

アパートの窓には
いつもレースのカーテンが揺れ、
窓の向こうは人工の景色に覆われる。

空は、
いまより小さく切り取られるだろう。



ほんとうに
この景色を捨てられるのだろうか。

山陰の美味しい魚を
恋しく思わないだろうか。

ゆったりと流れる時間を
肌で感じる五感を
手放せるのだろうか。



小川糸さんの
『いとしきもの』を読んで、
そんなことを思う、今日この頃
わたしの心のゆれ

小川糸さんが大好きになりました。
小川糸さんの価値観が好きです。

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