DXが進まない理由は、問いがズレている── 正しい施策を重ねても、なぜ成果が出ないのか
DXは、もう十分にやっている。
ツールも入れた。
業務の整理もした。
会議では「もっともな話」も出ている。
それなのに──
思ったほど成果が出ない。
現場の動きは変わらない。
次に何をすればいいのか分からなくなる。
もし、こんな感覚があるなら。
それは努力や能力の問題ではありません。
よくあるDX・改善のつまずき
多くの現場で、こんなことが起きています。
正しいはずの施策を打っているのに、効果が薄い
会議では反対意見が少ないのに、決まらない
結論は出たはずなのに、現場で動きがズレる
「一旦やってみよう」が何度も繰り返される
誰もサボっていない。
誰も間違ったことも言っていない。
それでも、前に進まない。
問題は「やり方」ではない
こういうとき、私たちはつい考えます。
もっと良いやり方があるのでは
説明が足りなかったのでは
現場の理解が足りないのでは
でも実際には、
やり方を変えても、同じところで止まることが多い。
なぜなら、
その前にある 「考え始め方」 が揃っていないからです。
いつの間にか、問いがバラバラになる
仕事の議論では、
気づかないうちに、
人によって「考え始める場所」が違ってきます。
たとえば同じDXでも、
「まず効率を上げたい」と考えている人
「将来の拡張を大事にしたい」と考えている人
「現場の負担を減らしたい」と考えている人
それぞれ、正しい。
でも、同じ問いを考えていない。
この状態で意見を出し合うと、
「正論」だけが増えていきます。
噛み合わないのに、
誰も否定できない。
正論が増えるほど、決められなくなる理由
問いが揃っていないまま議論すると、
どの意見も正しく見える
でも、どれを選べばいいか分からない
結果、「今回はこれで」が続く
つまり、
迷っているのではなく、
何について決めているのかが曖昧なのです。
先に揃えるべきは「答え」ではない
ここで一度、発想を逆にしてみてください。
何を改善するか
どの施策を選ぶか
の前に、
いま、この仕事で何を一番の問題として扱うのか
を、ちゃんと決めていますか?
この「問題の置き方」が、
仕事の進み方を大きく左右します。
DXが進み出す瞬間
DXや改善が動き出すのは、
正解が見つかったとき
ではなく、考え方の前提が揃ったとき
です。
前提が揃えば、
施策の良し悪しが判断しやすくなる
優先順位が自然に決まる
現場への説明もシンプルになる
「次に何をするか」で迷わなくなります。
次に読むなら、この2本から
もし、
正しいことをしているのに、前に進まない
会議が疲れるだけで終わっている
次の一手を考え直したい
そう感じているなら、
次は「問いの置き方」を扱った記事から読むのがおすすめです。
▶ まずはこちら
#問いの設計 |DXの前にしくみの視点を持つ
─ DXを「手段」ではなく「問題の置き方」から見直す
▶ もう一歩踏み込みたいなら
#問いの設計 |構想は翻訳である
─ なぜ良い構想が現場に伝わらないのか
DXや改善が止まったとき、
無理に次の施策を足さなくても大丈夫です。
一度立ち止まって、
「何を問題として見ているのか」
そこを揃えるだけで、
仕事は静かに動き始めます。
ここから先は、
答えを探す話ではありません。
考え始め方を整える話です。
