5児の母が一升炊き炊飯器でおにぎり38個作る話
その炊飯器は、通常炊きとエコ炊きとはや炊き程度の機能のみの至ってシンプルな作りだった。
夫がひとり暮らしを始める際に、家電量販店でまとめ買いした中のひとつ。
それがついに先日、12年ほどの稼働を終えてその役目をまっとうした。
「やばい。動かん」
夫のその声に私は、焦りに焦って言った。
いや、なんなら、彼(昔の炊飯器)には悪いが、次なるオトコにすでに私は、目星をつけていたのだ。
「すぐに買いに行こう! よおしっ! 次は、一升炊きダアーーー!!!」
気づけば私は、意気揚々と子ども5人を引き連れて、車に乗り込んでいた。
そうして、「一升炊き」という高スペック持ちのクールな佇まいをした彼を、我々は迎え入れることとなった。
家電量販店に置いてある一升炊きはせいぜい3種類ほど。(すくなっ……)
でも、この少なさは同じく双子男子を持つ職場の先輩からリサーチ済み。
いいんだ、アタシ、新しい奴にもこれまでの奴にも、新鮮な機能なんて、求めない。
一升炊ける。
それだけでいいの。
アタシって。高望み、カナ……?
ということで、中でも一番見た目がクールな彼に、きーめた!!!

双子のモンスターボールステッカー
魅惑の扉を、少々失礼しまーす……
急に来ていただいたばかりですのに、すいませんねホント……
パカッ

「10」=一升、の文字……
ふう……
コイツってば……
「いや。なんもないっすよ?特別なもんなんて……自分ちょっと、ちょっとだけ他のヤツより、デカいだけっすから……」
みたいなおすましフェイスをしておきながら、
こんな懐の広さを隠し持っていやがる。
実際、見た目は普通の炊飯器。
ややはみだしはするものの、元にあった場所にも置けるほど。
なるほどね……やるじゃん……?
とはいえ、まだ子どもたちは一晩5合もあれば次の日のお弁当の分使ってもあまるほど。
ということで、一升炊きはいつかの日に……と、しばらく我慢していたのだが。
その後、しっかり新鮮な米を10キロ仕入れたとある日。
「むしゃくしゃするワア……なんかこう、豪快なことがしてえなあ……」
しいもは、むしゃついていた。(ご飯食べたん?)
そんな日に、ふと思い立ったのだ。
「そうだ! 米、一升炊いたろ!」
さーて、その結果は……?

敷きつめられた、米。米。たまに雑穀米。

色が炊飯器とオソロの、備え付けのしゃもじすら埋まる。
持つところが熱くってぜんっぜん混ぜ合わせることができない。
「アンタ……見た目だけ綺麗にしちゃってさあ。炊飯器と釣り合ってないんじゃないのオ?」
と、思わずいじわる女子のテンプレみたいなことを口走る。
その晩のご飯は、実際3号もあれば十分に事足りてしまった。あとは自分のお弁当を準備して、それでもまだまだ……
まだまだまだまだまだまだ
ってくらい、米がある。
「しゃあねえ……いっちょ……やりますかあ……!」
ってことで、保存用のおにぎり作り開始。

お酒がつきものです
10個……
グビ…
20個…………
はあ……
はあ……
グビグビ……
作っても作っても終わらねえぜ……
でもアタシ……
諦めない!!!(ビール、グビーーー)
ってことで終わらせました。
(ビールも終わりました)

塩おにぎり
桜エビとゴマとごま油
鰹節と醤油
わかめ昆布
子どもサイズとはいえ
総勢38個のおにぎりたちがそこにはあった。
そうさ。
俺はやったぞ……
やったんだ……!

隠しきれぬ生活感がそこに
プシュ。
さて。(次のビールを手に取りながら反省会)
一升の米を炊いて思ったことは
「いやあ……。米があっという間になくなっちゃうナア……」
ってこと。(IQ2の感想)
でも。
いつも残ったごはんでおにぎりを作っておいてもあっという間に子どもたちに即日食べつくされてしまうのに
今回はおそらく、3日はもったと思う。
(いや、もって3日かーーーい……)
けどさ。ありがとう。一升炊き……
アンタの持ってるポテンシャル。
よおくわかったよ。
アンタのこの高スペック。
毎日のようにフル稼働させる日々って、そう遠くないかもしんないね。
それまで。へばんないでよね?
大切にするからサ……☆

空になるとなんとも清々しい

わかめ昆布
アタシの新しい炊飯器はこちらです。なかなかのナイスガイです。もし一升炊きに興味がある方、ぜひ私と
「一升トーク」しましょうね。
お仲間、待ってまーす🍚
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