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枠を飛び越え、ワクワクのその先へ|不登校の娘に教えられたこと

昨日は本当は小学校の今年度最後の懇談会だった。
でも結局。行かなかった。行けなかった。


あいかわらず仕事が激務中な夫と保育園組を車で送り。
次女は「給食まで学校にいく」というので、午前中の在宅仕事を終えて長女とお昼ご飯を食べて。
急いで指定の時間に教室にお迎え。

事前に、「今日の懇談会ですが、もしかしたら長女と次女もついてきちゃうかもしれません」とは連絡ノートで伝えていて。担任の先生はお迎えのときに「教室で待っていてくれればいいので、大丈夫ですよ!」なんて言ってくれた。

「すいません、ありがとうございます。では……相談して、行けそうだったら……」

なんて言いながら、心の中ではどんどん、行きたくなくなっていった。
いつもいつも「すいません」と思うのをやめられない。



なーんか疲れちゃったなあ。
このあと夕方の怒涛の時間もお迎え、お風呂、ご飯、洗濯もひとりだし……こっから懇談会に行って帰ってご飯つくってまた保育園行って……

姉妹といっしょに家に帰りながらいろいろ考えていたら、ため息が止まらずにソファに沈み込んで、もう動ける気がしなかった。
午後は懇談会に行くために貴重な有休を取得したわけだけど……。同級生のママたちと「今年はこうだったね」なんて笑いあいながら、話に乗っかれる気がしない。


右に長女。左に次女がやってきた。
「新しいイラスト完成したから見て」と長女のみるみるが言った。
私がiPadをもって、ふたりがそれをのぞき込む。


「こうやって、ここで3人でくっつくの、なんだか久しぶりだねえ」
次女がニコニコして言った。

「ほんとだね」と言いながら、ああほんとうにそうだわ、と思い直した。

忙しいとか、疲れたと言いつつ、手にはスマホでいつもあれやこれやと連絡したりしていたわけだから、こうしてみんなでひとつのものを囲んで、ぎゅっとするのは久しぶりだった。

「じゃあ、今日はこうしていようか……」と私が言ったら
「うんうん、それがいいよ!」と次女が笑ってくれたので、そうすることにした。なんだか、心が少し軽い。ありがとね。



みるみるの新作は、自画像と動画。

「アニメーションを作ってるんだよ」
最近一生懸命集中して作っているのは知っていた。

「レイヤーが22枚になってさあ。7時間とか8時間とかかけたんだよ。でも、再生したら1秒しかないんだよ! やばすぎ!」

長女は言った。それから、ここを固定して新しいレイヤーをつくって少しずつ動かしたんだよ……とか、その技術のアレコレを説明してくれたんだが、私と次女は「すごいねえ」のひとことに尽きた。
いやほんと、すごいねえ、すごいねえ。

狐面(こめん)ちゃんというキャラクターをつくったそうです。
クリックするとInstagramでぬるっと動きます。

「ぼくと次女ちゃんも描いたよ」

次に見せてくれたのは、枠から大きく飛び出した元気いっぱいのみるみる。
隣にいるのが、普段はニコニコほんわかなのに、実はクールガールにあこがれている次女ちゃん。

元気いっぱいのイラスト。
ウサギと小悪魔のミニキャラもかわいい。
ポージングもいろんなパターンでてきたね。

「すごい躍動感だね。この、アイビスペイント(イラストアプリ)の枠から飛び出ちゃって、アイコンとか広告すごく見えてるけど、これは合ってるの?」

私は聞いた。

「別に気にしてない。大きく描きたかったからこうした」

みるみるは、当たり前でしょとも言いたげだ。

私はハッとして、「すごいね」と、もう一度言った。




私は、「不登校」を受け入れつつあるとは思う。
でも、私はまだ、枠からはみ出ることを恐れている。ずっとずっと、枠の外に出て、みんなと違うように生きることを、恐れている。
次女が同じように毎日「行かない」と言い出したらと思うと怖い。
でも、それが「みるみるのせいだ」なんて、いつか責任転嫁してしまうかもしれないことは、もっと怖い。

それは、「普通にみんなと同じように過ごしてくれたなら……」という、常識の枠を手放せない私の心だ。

みるみるは、その枠はすでに手放している。

「ぼくはポジティブ人間なんですよ」なんて、昨夜も寝る前に夫に熱弁していた。平日に外に行くことももう恐れない。
「行きたいけど行けないんです」と自分の状況を大人に言える。
とても生き生きとした顔で、楽しそうに夢を描く。


「枠は関係ないもんね。イラストが素敵だしね」

私が感心して言うと「まあそうでしょ」と、少し恥ずかしそうにしつつ、「これアップしたい」と言いながら、画像を保存した。

私が少しいなくなるだけで。出勤するだけで。家族で買い物に行こうというだけで。
「息が苦しい」と言って泣いていたみるみるは、もういないんだな。


枠がいつまでも手放せないのは、仕方ないとは思うんだ。不登校の親は多分、誰もが「みんなと同じように学校に行ってくれたなら」と、ずっとずっと思い続ける。
だけどそのたびに、子どもの顔を見つめなおす。
そして、そこに笑顔があるのなら
「まあ、いいか」とゆるしてあげたい。
本人を赦すとかではなく、枠を手放す私を赦したい。


彼女のイラストを見ていると、そんな風に思えてくるんだ。



子どもたちはいつも、私を悩ませるし、困らせるし。
自分でも知らなかった「人間として足りない部分」を突きつけてくる。

そして、そのたびに私は「諦めたくない」と強く思う。

向き合い続けたい。
支え続けたい。
そしてそれは、支えられていることと同義なのだ。

子どもにいつも、「私」を与えられている。


これからも、必死にくらいついていこう。
枠を手放して
ワクワクのその先に行く、彼女たちに。





長女みるみるさん、家で過ごしながら感性を磨いています。(と、思うことにしている母です)

路地裏界隈でも、お世話になっている親子です。

細々と気まぐれ更新。
マスクド★note副賞も彼女が「かけるぞ」というタイミングを見ながら作成しております。
年内には完了するかな(遅)


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