室井さん!キッチンリセットできません!
ガサッ
(ポケットから無線を取り出す音)
バサッ
(緑のコートをわざとらしくひるがえす音)
ッスウーーーーーーーッ……

室井さあん!!!
髙塚家のキッチン………
リセットできませぇん!!!!!
っせぇん………
っせぇん……………ぇん……(エコー)
……ハア……ハア……
ちょっとそこの室井さん、聞いてくれよ~?
(突然の青島警部(主婦))
(室井さんの気持ちで手を組みながら聞いてみてね)
キッチンリセットってあるだろ……?
そう、毎晩、キッチンをまっさらな状態にして、もうお皿もコップもなんにも残さない!美しいキッチンで朝を迎えましょう!ってやつ。
室井さん。
もちろんご存じですよね?
あれね………
無理じゃないですか?(真顔)
え……いや、待ってくれ……
まさか室井さん………
………………やってるのか……?
おいおいおいおい嘘だろ……
嘘だと言ってくれよ、室井さあん!!!
いや……
髙塚も……もちろん、努力はしてるんだ。
でもなあ室井さん……この家……
寝る直前まで一生……
一生、キッチンにコップが湧き出てくるんだ。
あと、お菓子をのせる小皿もだ……
そしてコーンフレーク用の深皿もそうだ……
スプーンとフォークもそうだ……
箸もなぜかよく追加される……
納豆を食べたあとの皿も追加されて、キッチンがねばついていることもしょっちゅうだ……
最終的には生ごみをそのままシンクに放置する形にされてて、卵の殻やチョコレートの包装紙、そして冬にはミカンの皮が大量にそのまま放り出されているんだ……
「ミカンの皮は主成分の『リモネン』が油汚れを分解し、消臭効果もあるからな……ふふ、なるほどなあ。わかる!正しい!やるじゃん!
…………なワケあるかあ~~~い!」
って、髙塚はひとりでノリツッコミをしたあげく、しかしどうやら誰も反応を示さないらしいんだ。
……おいおい、この髙塚の声に対してこの静けさ。
……まさか……〇んでいるんじゃないか……?
待て!いや……どうやら、5人の子どもたちはみんな元気みたいだ……ヨカッタア……
しかしだ……
室井さん…………室井さん、聞こえているのか?!
そうさ!これは事件だ!!!!
事件はnoteで起きているんじゃない!!!
ッスウーーーーー
キッチンで起きているんだ!!!!

見てくれ!!!
今夜も、酒の空瓶・空き缶がキッチンを封鎖しているんだ……!!!
これが日常だ!!!
一体、なにが起こってるんだ……?!(愕然)
…………あの……
髙塚だけじゃない、よな……?(小声)
キッチンリセットとは夢物語だと信じているのは……。
え……お前なら、できる……?
できる……カナ……?
室井さん。信じても……いいのか……?
──あとこの機会にマジな相談なんだ。
髙塚は未解決事件の解決の糸口を探るため、全国の室井さんに聞きたいことがある……

髙塚一家のキッチンのシンクは、上↑の写真のような、真っ白いシンクなんだ。ここで皿も洗うし(※夫が)(髙塚は皿洗いは嫌いだ)(自分しかいなかったらやる)、歯磨きもするし、まあーーー子どもたちがとにかくいろんなモンを投げ込むんだ。最近では色鉛筆の削りカスを投げ入れられて、キッチンが美しい色に染まったのさ……(遠い目)
白いことが原因なのか、歯磨き粉なのか、このシンクの素材の問題か?
この茶色いこびりついた汚れがなっかなか取れねえんだ……。
ハイターで漬け込んでしばらくしてからスポンジでこすってようやく薄くなった状態がこれだ。
取れねえ……取れねえよ……
いったいどうなっていやがるんだ……!クソッ!
キッチンハイターを信じて生きてきた……だが……こいつでもダメだなんて……!
だから室井さん。あんたの助けが必要だ………!
こびりついたシンクの汚れは……
この世の中の不条理は……
子どもたちの無限に湧いてくる食欲は……
どうしたらいいんだ……?
教えてくれよ!
室井さあん!!!!!
~エンディング~
(横スクロールで歩き出す髙塚)
ララララ
サムバディトゥナイッ
ララララララ
サムバディフォラアア~~~イ
エンダア~ウィッ
ネバネバネバネバネバネバネバネ~バレッツラッブゴッ
アイワーナラブッサンバディトゥナアア~イ
(完)
私が、路地裏に迷い込むことになったきっかけの企画が、帰ってきた……!!!
どうしてもコニシ課長に回収いただきたく、かつてない1日2記事投稿という暴挙をおかしてみます。
すごく楽しかったです。
コニシ課長!すのう氏!室井さん!
ありがとお~う!
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