生きるのがクソ下手、でも
朝、トイレでスマホを開いたら、おすすめ欄に【速報】あのANN0終了の文字が流れてきた。 理解する前に、反射的にアプリを閉じていた。
嘘であってほしかった。
リアタイ勢ではない自分が言える立場じゃないのかもしれない。 それでも、見知らぬ誰かのポストではなく、公式からの言葉で知りたかった。
理由は、多忙だからだ。 わかっている。ラジオが始まってからのあのちゃんの多忙っぷりは凄まじかった。 メジャーデビュー以降、音楽、バラエティ、ドラマ。休む暇なんて本当にあったのだろうかと思うほどだった。
だから、終わる理由としては理解できる。 でも、理解できることと、受け入れられることは、少し違う。
単発時代から、毎週欠かさず聴いていた。 いつの間にか生活の一部になっていた。
あのちゃんが話していた、「生きるのがクソ下手」という言葉。 それでも、不器用なまま一生懸命前に進もうとする姿。
適応障害と診断され、一番しんどかった時期の自分にとって、その姿は他人事ではなかった。
うまく生きられなくてもいい。 それでも前に進もうとしていいんだと、ラジオ越しに背中を押してもらった。
静かに泣いたこともあった。
あのちゃんのトークやanoの歌はもちろん好きだ。 でも、このラジオを特別にしていたのは、それだけじゃない。
オープニングで流れるゆらゆら帝国。 フィラーに使われていたbachoやGEZAN。 コーナー後に流れたLOSTAGE、SEMENTOS、eastern youth。
その選曲に、何度も心を掴まれた。 「わかってるなあ」と思わず声が出たこともある。
その音は、ただのBGMじゃなかった。 あのちゃんの言葉の余韻を包み、孤独を少しだけ薄めてくれる存在だった。
だから、この番組はただの深夜ラジオではなかった。
終わってしまうのはやっぱり寂しい。 でも、救われたことは消えない。
どこかでまた、あのちゃんが言葉を届けてくれる媒体ができるといいな。
あの声が、また誰かの夜に寄り添う日を、静かに待っている。
