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パワハラ伯爵ニコラス・ケイジとの決別!現代社会の問題をドラキュラとその従者に置き換えて描いた異色の痛快アクションホラー「レンフィールド」【ホラー映画を毎日観るナレーター】(863日目)

「レンフィールド」(2023)
クリス・マッケイ監督

◆あらすじ
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現代のニューオーリンズ。ドラキュラの手下として働く青年レンフィールドは新しい獲物を求め、人間関係に悩む人々の自助グループの会合に潜り込む。そこでの会話をきっかけに、レンフィールドはドラキュラとの悪い関係を断ち切りたいと考えるように。そんな折、レンフィールドは街を牛耳る犯罪組織ロボ一家を追う警察官クインシーと出会う。(映画.comより引用)
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『長きに渡りドラキュラ伯爵の部下としてこき使われていた主人公はついに反旗を翻す。今こそ変わらなければ!主人公は伯爵を打ち倒し、自由を手に入れることができるのか!?』

という、ドラキュラ伯爵のパワハラに苦しめられてきた青年が人間としての尊厳、そして自由を取り戻すべく奮闘するアクションコメディホラーです。

パワープレイなコメディテイストなので誰が見ても楽しめますし、異常なまでにアクションにこだわっており、作中の戦闘シーンは全て出色の出来で非常に素晴らしかったです。ちなみに結構グロいです。

ドラキュラ伯爵と従者のレンフィールド(https://m.imdb.com/title/tt11358390/mediaindex/?ref_=mv?ref_=mv_smより引用)

そのハイクオリティな戦闘シーンだけでもお釣りがきそうなものですが、今作はテーマが明確でそれを説教臭くならない程度にしっかりストーリーに織り込んでいるのがとても良かったです。

上司(ドラキュラ)からのパワハラに悩む主人公(従者)。しかし見捨てられたらどう生きていいのか分からず共依存関係に陥る完全な悪循環。

そんな中、人間関係に悩む人たちのグループセラピーにたまたま参加したことで『今のままではいけない!変わらなければ!僕だって幸せになっていいんだ!』と少しずつ変わろうと努力する主人公の姿には胸を打たれますし、人から感謝された時の表情やぎこちない笑顔は涙を誘います。

主人公の成長が見られる作品ってやっぱり良いですよね。(https://m.imdb.com/title/tt11358390/mediaindex/?ref_=mv?ref_=mv_smより引用)

自己肯定感の低さや現代社会に根付くハラスメントという社会問題を『ドラキュラとその従者』という切り口で描いているのが非常に面白いですし、なんと言ってもそのパワハラ上司のドラキュラ伯爵を演じているのが我らがニコラス・ケイジ氏なので、絶妙に重たくなりません。

あくまでも誇張しまくりのコミカルパワハラ上司なので嫌な気持ちになりませんし、これはやはりニコラス・ケイジ氏の実力や人柄あってのバランスだと思います。というかこの御方は本当に何でも出ますね笑

もはや顔芸みたく表情豊かです。(https://m.imdb.com/title/tt11358390/mediaindex/?ref_=mv?ref_=mv_smより引用)

そんな今作で監督を務めたクリス・マッケイ氏は監督業のほかにも脚本家やプロデューサー、編集、アニメーター、視覚効果アーティスト等など様々なジャンルで御活躍中のマルチクリエイターです。

ヒッチコック作品に影響を受け、映像業界に進むことを決めたそうです。(クリス・マッケイWikipediaより引用)

「LEGOムービー」シリーズには1作目から編集として加わっており、その後も製作総指揮等を担当し、2017年にはスピンオフの「レゴバットマン ザ・ムービー」で監督を務めました。

そして、今作の脚本を担当したのはライアン•リドリー氏ですが、人気ドラマ「ウォーキング・デッド」の原作者にしてドラマ版の製作総指揮を務める漫画家のロバート・カークマン氏のオリジナル原案をもとにしております。また、1897年に出版された怪奇小説「吸血鬼ドラキュラ」(ブラム・ストーカー著)が題材となっています。

ロバート・カークマンWikipediaより引用

『レンフィールドが虫を食べる』という設定はおそらく原作小説からの案だと思われますが、なぜパワーアップするのかは不明です笑

現在Netflixで配信中のほか、Amazonプライム(400円〜)やU-NEXT(199円)にてレンタルが可能です。

https://www.nbcuni.co.jp/movie/sp/renfield/sp/より引用

◇長きに渡りドラキュラ伯爵の従者として日々パワハラ•モラハラに耐え続ける青年•レンフィールド。彼は命じられるがまま新たな獲物を捕獲するため、人間関係に悩む人々の自助グループの会合に潜入。しかし、そこでの出会いは伯爵との共依存関係を解消し、尊厳を取り戻そうとする方向に彼を動かしていく。一方、町では警察をも牛耳る犯罪組織ロボ一家がしのぎの邪魔となるレンフィールドや正義感の強い警察官クインシーの命を狙い始める。正義に目覚めたレンフィールドに怒り心頭のドラキュラ伯爵、そして犯罪組織からも命を狙われることになった彼は自身の尊厳を取り戻し、伯爵との関係を解消することはできるのか!?

というのが今作の細かめのあらすじです。

主人公のレンフィールド(https://m.imdb.com/title/tt11358390/mediaindex/?ref_=mv?ref_=mv_smより引用)

その昔、不動産弁護士だった青年レンフィールドは危ない山に手を出して大儲けしようとするも見事失敗。元々自分に自信がなく精神的にも脆かった彼はそんな折に偶然出会ったドラキュラ伯爵のカリスマ性に魅了され、従者の契約を結ぶ。

以降、現代に至るまで70〜80年に渡り伯爵から命じられるがまま獲物となる人間を殺して提供し、ヴァンパイアハンターが襲撃してきた時は虫を食べてパワーアップし、命をかけて戦いに参戦。

※なぜ虫を食べたらパワーアップするのかは不明です。

いつもはパワハラモラハラ三昧の伯爵もピンチになると「君は唯一の友だ」等と調子のいいことを言ってレンフィールドを手なづけてきた。そして彼もまたその言葉を毎回信じ、伯爵からのハラスメントに日々耐えていた。

ドラキュラ伯爵(https://m.imdb.com/title/tt11358390/mediaindex/?ref_=mv?ref_=mv_smより引用)

先の戦いで死にかけたドラキュラ伯爵は現在は廃病院の地下で療養生活を送っており、罪なき人々の血を欲する伯爵のためにレンフィールドは日夜獲物となる人間を探して町を徘徊している。

そして伯爵に命じられるがまま、人間関係に悩む人々の自助グループの会合に潜入し、新たなターゲットを探すレンフィールド。しかしそこで他の参加者の話を聞くうちに彼は伯爵との共依存関係を解消すべきなのではと思うようになる。

会合の様子(https://m.imdb.com/title/tt11358390/mediaindex/?ref_=mv?ref_=mv_smより引用)

とは言っても食料(血)は調達せねばなので、仕方なくある犯罪組織から大量のコカインを盗んだチンピラ3人を秒殺するレンフィールド。そこへ彼を泥棒と勘違いした組織の殺し屋が襲来。腹部を切られ内臓が飛び出すもへっちゃらな彼は殺し屋も瞬殺。

レンフィールドのあまりの強さに怖気づいた犯罪組織ロボ一家のボスの一人息子•テディは逃走。しかし、たまたま近くで検問をしていた交通課のクインシーに逮捕される。

ヒロインのクインシー(https://m.imdb.com/title/tt11358390/mediaindex/?ref_=mv?ref_=mv_smより引用)

そんなことはお構い無しにレンフィールドはチンピラ3人と殺し屋の死体をお土産に隠れ家へ帰還。しかし、罪なき人々の血じゃなきゃ駄目だと伯爵はご立腹。質の良い食料(血)が中々手に入らず、傷の治りも遅いため、まだゾンビのような見た目の伯爵はチアガール御一行でも連れてこいやと無理難題を言い、ただの八つ当たりでレンフィールドの腹を掻っ捌く。

しかしレンフィールドは伯爵の血を飲み従者の契約を交わしているため、年を取らないし、血さえ飲めばどんな傷でも治る。心の傷以外は…

嫌なやつですよ…(https://m.imdb.com/title/tt11358390/mediaindex/?ref_=mv?ref_=mv_smより引用)

警察をも牛耳るロボ一家にも怯まずテディを逮捕したクインシーだったが、テディは即釈放される。どうやら金で買収したようです。さらには「余計なことすんな!」と上司から叱責され憤る彼女は正義感の塊のような警察官だった父をロボ一家に殺されていたのでした。

諦めきれないクインシーは事件現場を再調査。そして落ちていたボールペン(パブのロゴ入り)を発見し、何か手掛かりがあるかもとそのパブに向かう。

実のところ、そのボールペンは行きつけのパブで借りたものを返し忘れていたレンフィールドが殺し屋を殺害する時に現場に落としたものでしたが、何の運命のイタズラか、クインシーたちがパブに到着するとたまたまレンフィールドも居合わせており、さらにはなんとクインシーへの報復のためにテディ率いるロボ一家が急襲してくる。

こんな偶然あるんですね。(https://m.imdb.com/title/tt11358390/mediaindex/?ref_=mv?ref_=mv_smより引用)

武装したロボ一家に制圧されるも一切怯まないクインシーの姿に感銘を受けたレンフィールドは虫を食べてパワーアップし、ロボ一家をあっという間に殲滅。フォークで突き刺したり、大皿で腕を切断したりととにかく豪快です。

テディは取り逃すも、居合わせた客や店員は全員無事。さらにはクインシーから「あなたはたくさんの人の命を救った英雄よ」と言われ、人として扱われたことに喜びを感じるとともにこのまま自分は伯爵の言いなりでいいのか?と疑問が湧いてくる。

そんな折、伯爵から「早く戻ってこい!」と脳内に語りかけられたレンフィールドは慌てて帰宅。長年染み付いた関係性は中々変えられません…

ロボ一家のテディ(https://m.imdb.com/title/tt11358390/mediaindex/?ref_=mv?ref_=mv_smより引用)

アジトに戻るやいなや世界征服計画の展望を熱く語る伯爵にレンフィールドはいよいよ気持ちが冷めていく。

すぐさま自助グループの会合に駆け込みお悩み相談。「共依存関係をどうにかしたい!変わりたい!」というレンフィールドの切実な思いに仲間たちは真摯に向き合ってくれます。“自分の悩みを優先する”、“彼に使う時間を自分に使う”、“そうすれば相手(伯爵)がこれ以上強くなることはない”、“君が最強になれ!”と様々なアドバイスをもらう。

さらには「君の話を聞く限り、そいつ(伯爵)はめちゃめちゃナルシストだろうから」とナルシスト対処法というマニュアル本も貸してもらいます。

変わろうという強い気持ちを持ったレンフィールドは伯爵には内緒でこっそり一人暮らしをスタート。アパートの内装はカラフル・ポップで、ご近所の子供たちとも仲良し。さらには虫を食べるのも止め、身だしなみやオシャレにも気を使うようになります。

変わろうとするその姿勢が素晴らしいです。(https://m.imdb.com/title/tt11358390/mediaindex/?ref_=mv?ref_=mv_smより引用)

そして弱者のために戦い続けるクインシーに協力を申し出るレンフィールド。彼女もまた職場で孤立しており自信を無くしていましたが、彼に肯定されたことで少しずつ自信を取り戻していました。

一方、ロボ一家はパブの一件でレンフィールドに復讐を果たそうと躍起になっており、ついには廃病院の地下のアジトを突き止め、さっそく潜入。しかし大分回復していた伯爵に秒殺され、残されたテディは事情を説明。すると伯爵はレンフィールドが獲物(罪なき人)を捕獲するどころか助けていることを知り大激怒。彼の新居へと直行します。

帰ってきてこいつがいたら嫌ですね。(https://m.imdb.com/title/tt11358390/mediaindex/?ref_=mv?ref_=mv_smより引用)

レンフィールドが帰宅するとリビングで伯爵が血のカクテルを嗜んでいます。ついうっかり玄関マットにウェルカムと描かれたものを敷いていたばっかりに侵入を許してしまいました。

※ヴァンパイアは家主から許可を得られないと中に入れません。

「俺の言うことが聞けないのか!」と迫る伯爵にナルシスト対処法でどうにか追い返そうとするレンフィールド。しかしその本が命の泉教会(いつも会合をしている場所)のものだと分かると、伯爵はすぐに会合を襲撃。レンフィールドが情を乞うも、会合の参加者や講師を皆殺しにしてしまいます。

そして「お前が裏切ったからだぞ」と一言。どこまでもハラスメントです。

悔しいですけどその強さは本物です。(https://m.imdb.com/title/tt11358390/mediaindex/?ref_=mv?ref_=mv_smより引用)

クインシーたちが駆け付けた時には死体の山と側で嘆くレンフィールドしかおらず、そのまま彼は逮捕されてしまいます。

しかし、外に出るとロボ一家のボス(テディの母)と買収された大勢の警察に包囲されており、レンフィールドの引き渡しを要求。上司はクインシーに対して昇格させてやるから等と誘いを持ちかけるも、彼女はこれを拒否。レンフィールドを連れて車で逃走する。

一方、レンフィールドに怒り心頭の伯爵はテディやその部下を従者にし、徹底的に痛みつけるつもりです。

買収された警察署長とロボ一家のボス(テディの母)(https://m.imdb.com/title/tt11358390/mediaindex/?ref_=mv?ref_=mv_smより引用)

クインシーは肩を撃たれてしまい意識を失ったので、とりあえずはレンフィールドのアパートに避難。そこでもう70〜80年くらいドラキュラ伯爵の従者であることをカミングアウト。

そこへ警察やロボ一家が襲撃してきますが、虫を食べてパワーアップしたレンフィールドの前では赤子同然。あっという間に全員倒され、2人は逃走を続けます。

しかし、そんな彼の脳内にまた伯爵の声が響き渡ります。なんとロボ一家と手を組んだ伯爵はクインシーの姉を人質に取っているとのこと。2人は銃火器、虫、木の杭、十字架、そして防護円陣の準備をしてロボ一家のアジトへ突入します。

今こそ乗り越える時です。(https://m.imdb.com/title/tt11358390/mediaindex/?ref_=mv?ref_=mv_smより引用)

テディを含めロボ一家は全員伯爵の従者となっており、レンフィールドなみの戦闘力を誇ります。どうにか彼が足止めをしている間にクインシーは姉を助けに向かいますが、伯爵に捕らえられてしまいます。

テディに防戦一方のレンフィールドは一瞬の隙をついて見事撃破。クインシーは姉を助ける代わりに従者になれと伯爵から交換条件を持ち掛けられ、受け入れるフリをしてカーテンを全開にし、日の光で伯爵を焼き尽くします。

「この世界には苦しんでるけど頑張ってる人たちがたくさんいるんだ!僕は幸せになれる!」

と自分を鼓舞するレンフィールドはまだまだ余力がある伯爵と肉弾戦を繰り広げる。そしてコカインで作った防護円陣に伯爵を閉じ込めます。

空中戦も素晴らしいです。(https://m.imdb.com/title/tt11358390/mediaindex/?ref_=mv?ref_=mv_smより引用)

円陣の中では何もできない伯爵をレンフィールドとクインシーはあらゆる拷問器具でミンチにし、そのままコンクリートと一緒に固めて砕いて、下水道に不法放棄。見事伯爵を倒します。テディの母も逮捕され、町には平和が訪れた。

というところで物語は幕を閉じます。

ハッピーエンドで何よりです。(https://m.imdb.com/title/tt11358390/mediaindex/?ref_=mv?ref_=mv_smより引用)

伯爵の血で会合の参加者や講師、そしてクインシーの姉も復活させちゃうというパワープレイな締め方でしたが、コメディテイストなのでそこまで気になりませんでした。また、『なぜ虫を食べたら強くなるのか』等など意味不明なところもあるにはありますが、そういうものなんだなど思って飲み込むしかありません笑

ストーリー自体は大分あっさりですし、ニコラス・ケイジ演じるドラキュラ伯爵のバックボーンが皆無なのでただのパワハラ上司みたいな扱いになっていたのが少々勿体ないと思いましたが、アクション盛々なので十分に楽しめると思います。

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