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【保存版】T2搭載MacBook Pro 2019にUbuntu 26.04を入れる手順(Intel Mac活用)

Apple シリコン時代が本格的になってきました。

M4 MacBook Pro といった最新マシーンが主役のこの時代、かつての Intel Mac たちは静かに舞台裏へ退いています。ついに、Appleからのサポートさえも終えようとしている んです。

老兵。

そう呼ぶにはまだ丈夫で、まだまだ戦える力を持っている。ただ主からは不要とされようとしている

……引退?

そんなの、嫌ですよね(笑)。

いや、まだ終わりじゃない。

戦場を変えればいい。macOS の世界から、Linux の世界 へ。

Ubuntu 26.04 を入れて、この老兵に 新しい命を吹き込む

2019年モデルの T2 搭載 MacBook Pro(Core i9)。このマシンの力を、Linux 環境でフルに引き出す。最新の Apple シリコンとはまた違う、独立した専場 を作り出す。

……いいですよね、第二の人生 ってやつは。

この記事は、愛用していた Intel Mac を Ubuntu マシンとして生まれ変わらせる手順 をまとめたものです。



最初に知っておきたいこと:T2 チップの壁

Ubuntu を普通の PC にインストールするなら、USB ブートしてポンポン進むんですけど、T2 チップ搭載 Mac は違います。

T2 がやっかいなのは、デフォルトで「自分が認めない OS の起動をブロックする」 ということ。つまり、何も設定せずに Ubuntu の USB を挿しても、起動ディスクとして認識してもらえないんですよね(冷や汗)。

具体的には、これらを越える必要があります。

  • セキュアブートの無効化 — T2 が署名チェックをしている

  • 外部ブートの許可 — USB からの起動を許可する

  • 内蔵 SSD のパーティション分割 — macOS と Ubuntu の領域を分ける

  • ハードウェアドライバの対策 — 標準 Ubuntu では周辺機器が動かない可能性がある

これらを Ubuntu を入れる前に やっておくのが鉄則です。順番に見ていきましょう。


ステップ0:バックアップを取る

これは本当に大事です。パーティション操作は、失敗するとデータを失うリスクがあります。

Time Machine などで、現在の Mac のデータを必ずバックアップしておきましょう。

「バックアップなんて面倒だな〜」と思うかもしれませんけど、やらない後悔はやる後悔よりずっと大きい です(苦笑)。


ステップ1:macOS でパーティションを分割する

まずは macOS 側で、Ubuntu 用の領域を確保します。

ディスクユーティリティ を開いて、内蔵ドライブを選択。「パーティション」 タブから、macOS 領域を縮小して空き領域を作ります。

ここで大事なのは、macOS 側に残す容量 です。

macOS 自体の動作に加えて、今後のアップデート用の一時領域も必要なので、最低でも 50GB〜64GB は残しておくことを強くおすすめします。これ以下にすると、macOS がストレージ不足で正常に起動しなくなるリスクがあります。

私の環境では、512GB の SSD のうち macOS は 96GB にしました。、残りをデータ領域にしています。Core i9 の Mac なら、SSD 容量にも余裕があるはずです。

空き領域は 「未フォーマット」 のままにしておいてください。Ubuntu インストーラー側で、この領域に Ubuntu をインストールします。


ステップ2:T2 チップのセキュリティ設定を変更する

ここが 最大の山場 です。

Mac を macOS 復旧モード で起動します。Mac の電源を入れた直後に Command + R を押し続けると、macOS 復旧の画面が表示されます。

復旧モードに入ったら、そのままでは「ユーティリティ」メニューは表示されません

Mac に FileVault が有効になっている場合(T2 チップはストレージのハードウェア暗号化機能を備えていますが、FileVault の設定有無はユーザー環境によります)、ディスクが暗号化されているため、まずはディスクのロックを解除する必要 があります。

画面に 「復旧アシスタント」 が表示された場合は、以下の手順で進めてください。

  1. 画面中央に表示された ユーザーアカウント(管理者アカウント)のアイコン をクリック

  2. 「次へ」 をクリックして、普段 Mac で使っている ログインパスワード を入力

  3. パスワードが通るとディスクのロックが解除され、「macOS 復旧」 のメニューウィンドウが表示される

  4. この状態になって初めて、メニューバーに 「ユーティリティ」 が出現する

もしユーザーアイコンが表示されず、Wi-Fi ネットワークの選択や「Mac のアクティベート」を求められた場合は、画面の指示に従って Wi-Fi に接続し、Apple ID のパスワード等を入力してアクティベートを済ませれば、同様にメイン画面へ進めます。

メニューバーに 「ユーティリティ」 が表示されたら、「ユーティリティ」→「起動セキュリティユーティリティ」 を開きます。

ここで2つの設定を変更します。

  1. 「安全な起動」「セキュリティなし」 に変更

  2. 「外部起動」「外部メディアからの起動を許可」 に変更

これを行わないと、Ubuntu インストーラーが起動しません。

これで T2 の門番が「まあ、Linux も通っていいよ」と言ってくれるようになります。

(苦笑)Apple は基本 Linux を歓迎してくれないんですよね……。

設定が終わったら、一度 macOS に通常起動して戻りましょう。


ステップ3:t2linux の iso.sh で T2 対応 Ubuntu ISO を作る

ここ、意外と見落とされがちなんですけど、超重要 なステップです。

実は、Ubuntu の公式サイトから落としてきた そのままの ISO だと、T2 Mac では内蔵キーボードもトラックパッドも Wi‑Fi も、ほぼ動かないんですよね💦。T2 チップ専用のドライバやカーネルパッチが入っていないからです。

そこで頼りになるのが t2linux というコミュニティです。

彼らが、T2 Mac 向けのパッチを当てた 専用 Ubuntu ISO を作るためのスクリプト(iso.sh を配布してくれています。これを使うと、内蔵デバイスが最初から動く ISO が手に入るわけです。ありがたい……🙏。

iso.sh を入手する

t2linux の GitHub リポジトリ T2-Ubuntu のリリースページにアクセスします。

ページ下部の 「Assets」 を開くと、`iso.sh`(Windows の人は `iso.bat`)というファイルがあります。これをダウンロードしてください。

スクリプトを実行する

ダウンロードできたら、macOS の ターミナル を開いて、スクリプトに実行権限をつけて走らせます。

chmod +x ~/Downloads/iso.sh
~/Downloads/iso.sh

あとは 画面の指示(on-screen instructions)に従うだけ です。

スクリプトが、ベースになる Ubuntu 26.04 の ISO を取得して、そこに T2 用のカーネルとパッチを組み込んだ パッチ済み ISO を自動で作ってくれます。

しばらく待つと、ダウンロードフォルダに T2 対応版の Ubuntu 26.04 ISO が出来上がります✨。この ISO こそが、次のステップで USB に焼く本体になります。

もし途中で「コマンドが見つからない」といったエラーが出たら、Homebrew で必要なツールを入れてからやり直すとうまくいくことが多いです。


ステップ4:Ubuntu の USB ブートディスクを作る

ステップ3で作った パッチ済み ISO から、起動可能な USB を作成します。

balenaEtcher を使うのが一番簡単です。

Etcher を起動して、ISO ファイルと USB メモリを選び、「Flash!」 を押すだけ。10分くらいで終わります。

ステップ3で作ったパッチ済み ISO はだいたい 6GB前後 あるので、USB メモリは 8GB 以上 のものを用意しておきましょう。

ここでひとつ注意 です。

ステップ3のパッチ済み ISO を使えば、内蔵キーボード、トラックパッド、Wi‑Fi、内蔵オーディオは、多くの場合そのまま動きます。 ただし、機種やカーネルバージョンによっては動かないこともあるので、事前に想定しておくと安心です。

そのため、インストール時だけでも USB 接続の有線キーボードと有線マウスを準備しておく ことをおすすめします。これがあると、たとえ内蔵デバイスが動かなくても作業を続けられます。

なお、Wi‑Fi や Bluetooth、オーディオで詰まったときは、t2linux のウィキ に対処手順がまとまっています。困ったらここを覗いてみてください。



ステップ5:USB から Ubuntu を起動する

USB ができたら、Mac に挿して Option キー(⌥)を押しながら電源を入れます

Mac の電源ボタン(Touch ID)を押したら、すぐにキーボードの Option キーを押しっぱなし にしてください。

画面にドライブのアイコンが並んだ画面(Startup Manager)が表示されたら、Option キーから手を離します。

いつもの「Macintosh HD」の横に、黄色い USB ドライブのアイコンで「EFI Boot」 と書かれたものが表示されているはずです。

矢印キー(またはマウス)で 「EFI Boot」 を選択し、Enter キー を押すか、上向きの矢印をクリックします。

ここで無事に Ubuntu のロゴが出れば、T2 の壁を越えた証拠 です。

最初は 「Try Ubuntu」(お試し起動)を選んでください。そのままデスクトップが立ち上がります。


ステップ6:Ubuntu をインストールする

デスクトップが立ち上がったら、「Install Ubuntu」 のアイコンをダブルクリック。

言語は 日本語 を選択。キーボード配列は 日本語 でOKです。

インストールの種類を選ぶ画面で、「Something else」(それ以外)を選びます。ここで先ほどの 「未フォーマット」の領域 を指定するわけです。

パーティション設定では:

  • 未フォーマットの領域に ext4 のパーティションを作成

  • マウントポイントを 「/」 に設定

  • ブートローダのインストール先 は、内蔵ドライブ(/dev/nvme0n1 など)を指定

スワップパーティション は、メモリが十分なら必須ではありません。Core i9 MacBook Pro なら 32GB や 64GB 載っているはずなので、スワップなしでも快適です。

パーティション設定の確認ポイント

設定画面で確認しておきたいポイントをまとめます。Mac 領域を 96GB にした場合の例で説明します。

この作業の実際の画面です。不安になって、これで良い?とAIに投げた画像です^^
  • Ubuntu のパーティション(nvme0n1p3 など): マウントポイントが 「/」、種類が 「Ext4」、フォーマットのチェックが オン(☑) になっていること

  • Mac のパーティション(nvme0n1p2 など): 種類が 「APFS」 で、フォーマットのチェックが オフ(空欄) であること。ここをフォーマットしてしまうと Mac のデータが消えるので要注意です

  • EFI パーティション(nvme0n1p1): マウントポイントが 「/boot/efi」 で、フォーマットが オフ であること。Mac の起動システムが入っており、共有するのが正しい設定です

  • ブートローダのインストール先: ディスク全体(例: 「nvme0n1 (xxx GB)」)を選択。最近の Mac(UEFI システム)の場合、ディスク全体を指定しておけば、GRUB は自動的に EFI パーティションに書き込まれます

これだけ合っていれば、安心して「次へ」を押してください。 実際にこの設定でインストールに成功している人がいますから、心配ないですよ。

ただし、Mac と Linux のブート管理はやや特殊なので、必要に応じて rEFInd などのブートマネージャを導入するとマルチブート管理が楽になる場合があります。

インストールが始まったら、あとは待つだけです。15分〜20分くらいで終わるでしょう。


ステップ7:インストール後の初期設定

色々と懸念はありましたが、特に何の支障もなく使えました。
キーボード、タッチパッド、WiFiなどなど、、、
そして、最も懸念していた「Touch Bar」も大丈夫でした。ESCキー、画面の明るさ調整、キーボード照明、メディアコントロール、ボリュームコントロールとして使えています。Fnキーでファンクションキーにも切り替わる(ファンクションキーの固定できるか調査中)。

日本語入力・フォント(未調査)

日本語の表示やIMEが入っていないようです。システム設定からの追加もできない???
作業PCとして使う方は要調査ですね。


いずれ Mac 専用に戻したいときは?

ここが 一番大事なポイント です。

「Ubuntu を試したけどやっぱ Mac に戻したい」——そんなとき、全く問題なく元に戻せます。

Mac には 「インターネットリカバリ」 という強力な機能がハードウェアレベルで備わっています。Ubuntu をインストールして SSD のパーティションをどれだけ複雑にいじったとしても、以下の手順で出荷時の状態に戻せるわけです。

  1. Mac の電源を入れた直後に Command + Option + R を押し続ける

  2. Wi-Fi ネットワークに接続すると、Apple のサーバーから直接 macOS の復旧システムがダウンロードされる

  3. ディスクユーティリティ で SSD 全体を APFS フォーマットで完全に消去(フォーマット)する

  4. macOS をクリーンインストールする

これで Ubuntu の痕跡は 完全に消え去ります。 新品の Mac として生まれ変わるわけですよね。

つまり、「いつでも戻れる」という安心感があるから、思い切って試せる んです。


まとめ:推奨される手順

全体を整理すると、この流れになります。

  1. バックアップ — Time Machine 等で現在の Mac のデータをバックアップ

  2. Mac 領域の確保 — ディスクユーティリティで Mac 領域を 50〜64GB に縮小し、空き領域を作る

  3. セキュリティ解除 — 起動セキュリティユーティリティで「セキュリティなし」「外部起動許可」に設定

  4. T2 対応 ISO の作成 — t2linux の iso.sh で、内蔵デバイスが動く Ubuntu 26.04 の ISO を生成

  5. インストール — (必要に応じて USB キーボード・マウスを用意し)作ったパッチ済み ISO の USB から起動して空き領域にインストール

  6. 仕上げ — 必要に応じて t2linux のウィキを参考に、Wi-Fi やオーディオを調整

将来不要になった際は、インターネットリカバリ(Cmd + Opt + R) で SSD を丸ごと初期化するだけですので、安心して構築に挑戦してください。

Core i9 の Mac は、Linux にしても快適に違いないです。
老兵よ、第二の人生を。

最後までお読みくださり、ありがとうございました!

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