要塞化し、先制攻撃の準備までさせた沖縄で、「平和のために防衛力を強化する」と述べた高市首相/翌日には弾薬工場国営化に言及
沖縄の追悼式典でヤジが酷かったと、高市信者が怒っている。高市信者ではなくても、「追悼式典でヤジを飛ばすなんて」と眉をひそめている人もいるだろう。
でもそれは、沖縄が今どうなっているか知らないからだ。沖縄は高市政権の脳内で、必ず起こることになっている「中国の侵攻」に備えて、今や要塞化されているのだ。
ミサイル戦争を想定し、先制攻撃まで可能になっている。もはや臨戦体制で、島民の避難計画までできた。その内容は絵に描いた餅である。しかも、避難シェルターは自衛隊員で満杯になるから、島民はカバン一つで九州に避難せよという、唖然とする内容だ。
先自衛隊は先月、アメリカ・フィリピンと合同で、大規模な軍事演習を行なった。離島奪還訓練である。つまり、沖縄が中国に奪われたとして、それを取り返すための訓練だ。使った武器弾薬代は8億円である。
こういうことを本気でやっているのだ。どう考えても積極的に外交に励み、しばしば中国の高官、できれば習近平氏主席と顔を突き合わせて話し合いをした方が簡単だし、お金もかからない。
でも、あえてそれをしないのである。避けている。中国を仮想敵国にしておかないと軍拡の大義がなくなるし、極右層の支持も得られない。いつも誰かと対決していなければ気が済まない気性だし、恋焦がれているトランプ大統領に褒めてもらえない。
完全に戦争ゲーム脳になっている。式典での演説内容もひどくて、「尊い犠牲」だの「沖縄の強さを尊敬している」だの、ピントの外れたことを言っていた。だが本当は見下していることが、言葉の端端や態度に現れていた。
式典後の記者会見では「平和を守るために防衛力を強化していく」と述べている。なんということはない、さらに軍拡すると言っているのだ。そして翌日には満面の笑みで、弾薬工場の国営化に言及化した。
高市政権は再び沖縄を捨て石にしようとしている。沖縄は高市政権にとって、軍拡のための道具に過ぎない。またアメリカと繋がる手段でもある。沖縄は踏みつけられ続けている。
その沖縄でも、経済振興のため政府に依存する考えが広がっている。辺野古工事は、沖縄のゼネコンが半永久的に利益を上げ続けることができる美味しい案件だ。基地地主は利権を手放したくない。
また脇の甘い、いい加減な形で続けられてきた辺野古の平和学習は、悲劇的な事故を生んで政治の介入を許してしまった。そして、沖縄の複雑な状況を知らず、中国と戦争をしたくて仕方ない層が、鬼の首でも取ったように騒いでいる。沖縄の平和活動家を「中国のスパイ」だと言っている。
考えれば考えるほど悲しくなってくるが、なんとかこの状況を変えたい。沖縄の状況は日本全体の縮図だ。アメリカに追随し、支配されている日本の内情が可視化されているのである。だが本土の全国メディアにしか接していないわからないだろう。ちなみに母親の生まれ故郷である奄美群島も同じである。
