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ted_ozawa
豪華な飢餓感 地下活動は不滅
「合格祈願? 当選祈願? 優勝祈願? そんなものはすべて過去の遺物だよ。何せ人口がここまで激減したんだ、他人と争って奪い合う必要なんてどこにもない。誰もが欲しいものを手にする時代になったのさ」
道ゆく人が聞こえよがしに話している。本当にそうだろうか。それなら嬉しい。いや、困ると言うべきか。うちの店は昔ながらの土産物屋だ。何代も前からこの大鳥居のそばで商売をしている。可愛らしいオマモリやエマはいまでも人気商品だ。私と同じ黒髪とオークル系の人たちがよく買ってくれる。そんなある日「置換撲滅!」と書かれた横断幕が鳥居にかけられた。顔を覆って目だけを出した人たちが大勢で駐車場スペースでお祈りを始めた。「またか」近所の人たちが眉をひそめる。
「今度はあの人たちの御神体に置き換えられたそうだよ」嘆いてもはじまらない。あちこちで見ず知らずの人たちが其々祈願している。
「それにしても岩感しかないよね」問われてうなずくと「同胞合格だ」
410字
大勢の仲間がたくさんのエマを買って願い事を書いてくれた。
こちらのお題の裏表で書きました。
