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ソーセージ座流星群 ❷

 衝撃とともに空中に投げ出された。目から星が飛んだ。前カゴに積んであった弁当箱の蓋が外れて中身が飛び散った。

母とケンカをした。成績のこと進路のこと。とにかくいちいちうるさかった。言われなくても自覚してる。
「勝手にしなさい!」
「もうお弁当要らないから!」
昨夜のやり取りのあとも母は黙って用意してくれていたのだ。意識が遠のく前に見たのは、プチトマトブロッコリ卵焼きミニハンバーグそして好物のタコさんウインナーの流星群がスローモーションで遠ざかる空だった。ごはんの一粒一粒がミルキーウェイを成して天空に流れた。ごめんなさい素直になれなくて。帰ったらすぐ謝ろう。でもあたし星になっちゃった。


「あんた、大丈夫かね?」
衝撃音を聞きつけたのか牧場主らしき人が立っていた。
「そこで作業してたら『ママ!』って叫びがしたもんだからさ」
それ多分私じゃないです、母のことはお母さんと呼んでいますから。破壊された柵の間から子豚の顔がのぞいていた。


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