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勘当ガイドブック ① #毎週ショートショートnote

 ディーは途方に暮れていた。日も暮れた。誰も彼には金どころか目もくれない。ポケットには小銭が数枚あるのみだ。賑やかな通りに大きな店があった。有名な何でも屋で、ここならすべてが格安で手に入る。「天の助けだ」カウンターの店員に声をかける。
「あのう、親に家を追い出されました。勘当ガイドブックはありますか」すると店員は素っ気なく
「商品検索ナラソチラデドウゾ」
答える。銀色と茶色の硬貨を投入すると「お探しのガイドブックの内容を入力して下さい」えっと、カンドウ、ガイド、と。『しばらくお待ちください』の画面が続き後ろにできた行列が気になり出した頃、パサリと冊子が出てきた。たった今内容をまとめてプリントして綴じましたという態だ。なになに、当社は19XX年設立以来高品質な品々を安価で提供し続けております、なんじゃこりゃ? 株式会社KAN DOのご案内なんて要らないよ。ディーはベソをかいて父親に謝ることにした。

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 父親は息子の話をきくと寛大な表情でうなずいた。
「そうか、オンデマンドガイドブックか。ウチもやろうとしていたところだ」大きな機械がベールを脱いだ。『勘とは物事の意味や良し悪しを直感的に判断する能力です、それが当たることを、』父親は顔をしかめたがこう続けた。
「よし、これを完成させられたらお前の勘当を解こう、浪費した金もチャラだ」


フィクションです。


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