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連続達人事件 ①

「違和感がぬぐえません。山奥のリゾートホテルに集められた各ジャンルごとの料理人達。同一の素材でどこまで美味な一皿を時間内に完成できるかを競い合う趣向だそうですが、別撮りして編集したって良いものを。手垢にまみれたイベントですし」
不安げだった助手もやがて安堵した。
「雪はやんだようです。風もおさまった」
彼が何を恐れているのか手にとるようにわかった。悪天候のなか外部との接触が絶たれホテル内でひとりまたひとりと事件に巻き込まれるとでも?
あり得ない。集まったのは「達人」なのだから。(もっとも私がどうかといえば、料理の腕に覚えはなく別の括りのキャラだが観戦者の抽選に当たったのだ)
とにかく間違っても〇人は起こるまい。

ドン! と音が響いた。
「大変です。ここに至る唯一の橋が落ちたそうです!」助手が青ざめる。私はすでに発見していた。参加者の名前が全て『達人』だということに。安心したまえ。僕らは例の探偵だよシリーズ連続ギネス級の。

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 自信満々の探偵をよそに閉じ込められていた人々は続々と救出されていた。料理の鉄人2764号は事件解決の達人だった。


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