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pupu_to_maru
甘噛み県民 ①
甘い考えだとおっしゃるのですか幼い子を抱えて家事と仕事と介護と闘病など到底無理な話でございます。泣く泣くわが子を他人さまの手にゆだねることにいたしました。一時預かり保育というやつですね周りの者も一枚噛んでおります。私の手に負えないとなると自分にお鉢が回ってくるかもしれぬと危惧する夫と姑と義妹らその類いです。
「ほら良い子だね、まあ懐かないこと」あんたの顔が怖いんだよ
「隣接する都道府県なら抽選なしだってよ」ガセネタは要りません。そんなわけで登園準備です。弁当水筒お着替え、ループ付きタオルハンカチって何やねん?
「それはですね、各自専用のハンドタオルをフックにぶら下げるのですよ。百円均一にもありますが他のお子さんと被る恐れがありますので皆さん手作りなさいますねこちらの園の保護者さんは」もしかして暇な人たちなのかも知れんうちの子のクラスメイトの親は。
「あとはブランケットおむつお尻拭きも忘れずに」
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知事候補が公約として掲げた人口増加政策とは、乳児であれ高齢者であれペットであれ世話が大変なときすぐさま予約なし抽選なしで預けられる施設の建設だった。その政見放送をききながら鼻を鳴らしつつ飼い主を甘噛みする犬が多く見られたという。国ごと犬に乗っ取られる以前の話である。
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