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ナンパ細胞 ②

「ナンパ、まで知覚するなり私は顔をしかめました。苦手なやつです。目の前が灰色になります。その後に続くに違いない「ーセントになりますか」の計算問題、あれは嫌ですよね。人の体内の塩分濃度は0.9%なのに問題文は大抵が高濃度です。死海じゃあるまいし1リットル当たりに300グラムもの塩? これが玄米ならば一日に2リットル分を食べれば宮沢賢治でしょうが、何たって塩です。考えただけで血圧が上昇して雨にも勝てません。ところでナンパ、試してもいいですか。この近くに南アジア風カフェがあるんですが、カレーのつけ合わせについてくるパンみたいなやつをクリームとかフルーツと一緒に盛り合わせた米無しで主食にもなるデザート。ナンたって「パ」ですからね、効率がいいのです。お仕事は何時に終わりますかマドモアゼル山本さん、おっと失礼、さっき同僚の方にそう呼ばれていましたよね、われわれ小さなグレー細胞が聞き逃さなかったもので」

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「なるほどこの患者が名探偵と称してはワシの彼女を始めとする当院の看護師らにチョッカイ出しまくっているというのだな。いったいどんな螺旋構造だ。純粋に興味があるよ」呟く医師の合図でただ一人だけ声をかけられなかった老看護師が点滴のチューブに麻酔薬を注入した。


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