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紫陽花男子 ②

「お前が男子であったならなあ!」
伝記物語によれば、こんなふうに親を嘆かせたといわれていますでしょう、わたくしのアジわい深く罪深いサイ能が? 違うのです、父の言葉の真の意味は。アジサイだけにガクがあったのかって? いえいえギャクなのです。
「お前がもっと男子らしかったならなあ!」
そうです、十二単に憧れてお白粉をはたいて女言葉を操る、そんな具合に親の期待を裏切る息子でしたの私。その挙句まんまと宮中に参内して帝のきさきと契りを交わして子までもうけた貴公子とは他ならぬ私でしたの。幻の「紫陽花の巻」をお見せしたいのですけど残念ながら発禁になりました。
来襲は
①紫のにほへる式部
②陽成院の謎を追え
③花山帝事件の真相を暴く
の三本でした。
ところが「紫陽花物語」は闇に葬られたのですしたわたくしとともに。①のタイトルでわたくしが道長様以前に道隆様とお付き合いしていたと疑われたのでしょうか? 濡れ衣です。次回は女子に生まれたい。


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