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sakazuki4869
課金ホームラン
カキン、カキンと澄んだ音を響かせ本塁打を量産する三丁目のベーブルースと呼ばれる男。今日も病院からの遣いだ。案内されたロビーで紹介されたのは小児病棟に入院する少年とその保護者だった。
「うちの子、手術を受けさえすれば元気になるのに勇気がなくて。あなたがホームランを打てば、頑張ると思います」
だが少年の目が発するサインによると『指示は無視しろ』。訳アリだな。
「彼と二人きりで話をさせてください」
少年によれば話の裏に天才ボッタクリ外科医の存在があり、法外な治療費を請求されるという。親に負担をかけたくない。
「あんたが三丁目のブラックジャックか。頼みがある。オレの腕を手術して二度とホームランを打てなくしてくれ。子どもたちが余計な心配をしなくていいように」外科医はニヤリと笑った。
「なら、その腕はオレに移植するとしよう。ホームランに勇気づけられた子どもがガンガン手術を受けるからな」
結果彼は球は打ててもメスは握れなくなっていた。
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