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武器屋の餌付け ①

「奇妙な夢でした。橋の上でポンポンと手を叩くと水面が波打って大勢の人間たちが水から顔をだしてこちらに向かい口をパクパクさせるのです。手にした粒を鷲づかみにして投げてやると、われがち飛びつくのでした」
そこまで語ると正夢のマサは、夢占い師ユメの反応をうかがった。
「ふうむ。それは。恐らく。」
目を閉じていたユメは突然目をカッと見開き何かに取り憑かれたように
「武器屋の餌付け!」
と叫んだ。聴衆はポカンとしている。
「ユメさんご自身言葉の意味がおわかりでないのです」司会者が取りなす。
「あ、思い出した! 顔を出していたなかに知っている人がいました。近所のホームセンターの人です。資材部でロープとか粘着テープを売ってる、あ、伸縮物干し竿とかも」彼の発言は遮られた。
「ニュースです。数日前に民家に強盗が侵入して住人を縛って逃走した事件の犯人らしき男が逮捕された模様です」
マサはモヤモヤしていた。他にも見知った人物がいたことを思い出して。

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