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草津のしょこたんの虚偽告訴と#MeTooを振り返る 〈前編〉フェミニストがしたこと

 2025年9月29日、草津のしょこたんこと、元草津町議・新井祥子氏の虚偽告訴の有罪判決が出ました。
良いタイミングかと思うので、群馬県草津町の黒岩信忠町長の冤罪被害について振り返ってみようと思います。黒岩町長の冤罪被害は、フェミニストや「#MeToo」の攻撃性が浮き彫りになった事例だと思います。

前編では、
黒岩町長の冤罪被害や草津の風評被害について、どのようなことが起こったのか、フェミニストたちはかつて何をして、今何をしているのかを紹介したいと思います。


元町議・新井祥子被告の虚偽のわいせつ告訴や名誉毀損に対し、懲役2年、執行猶予5年の有罪判決

 2025年9月29日、前橋地裁は元町議・新井祥子被告の虚偽のわいせつ告訴や名誉毀損に対し、懲役2年、執行猶予5年(求刑懲役2年)の有罪判決を言い渡しました。
これにより、あらためて群馬県草津町の黒岩信忠町長の冤罪被害が認められたことになります。

2019年、草津町の元町議・新井被告は電子書籍に「町長と肉体関係を持った」と記載し、翌2020年には「町長室で強制わいせつを受けた」と虚偽の告訴をしました。
新井被告が告訴した当時から、草津町の町民や議会は町長を支持する姿勢でした。

その一方で、著名なフェミニズム学者や女性政治家、女性団体、一部メディアの報道、そしてSNSのフェミニストを自称する者たちは、警察の捜査や裁判が行われる前から黒岩町長を性暴力加害者と決めつけ、草津の町は町ぐるみで性犯罪を隠蔽していると批判・非難していました。
SNS上のハッシュタグ「#レイプの町草津」「#セカンドレイプの町草津」など、度を超えたものも多々ありました。

#MeTooの攻撃性が浮き彫りになった 「セカンドレイプの町草津」

 黒岩信忠町長を「性犯罪加害者」と決めつけて、草津町に「性犯罪を隠蔽する町」というレッテル貼りをしたのは、「#MeToo」ムーブメントの流れを組むものであり、種類は大きく3つに分類できます。

  1. 著名なフェミニズム学者や女性政治家、女性団体、一部メディアの報道など、公的立場からの意見表明と国内向けニュース

  2. 元町議・新井祥子氏の日本外国特派員協会での記者会見と、そこから派生した国際的ニュース

  3. 自称フェミニストアカウント・フェミニズムインフルエンサーによるSNSでの風説流布

という分類です。
それぞれどのようなものであったか、振り返っていきます。

公的立場からの意見表明と国内向けニュース

 東京大学名誉教授の上野千鶴子氏、全国フェミニズム議員連盟の増田薫氏や前田佳子氏、国民民主党の井戸まさえ氏、社民党党首の福島みずほ氏と副代表の大椿ゆうこ氏、性暴力当事者支援団体の一般社団法人Spring、 NPO法人ぱっぷす副理事の北原みのり氏、フラワーデモ代表の田嶋みづき氏、朝日新聞やしんぶん赤旗などは、「女性の勇気ある告発を封じるのは人権侵害である」「セカンドレイプの町 草津」と、黒岩町長と草津の町を批判しました。また、草津町の元町議・新井祥子氏のリコールを「女性差別・女性嫌悪が集団として起きている」と批判しました。

黒岩町長の記事によれば、「セカンドレイプの町 草津」と書かれた看板をフェミニストたちが掲げ、新井氏がその中心に立ち「町長は権利の濫用をヤメロ!」と叫ぶといった出来事もあったそうです。

※参考画像

引用:小川たまか「草津でフラワーデモ 町長からの性被害訴え 失職した新井祥子氏を支援」『週間金曜日オンライン』2021年1月13日
https://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2021/01/13/gender-80/ 

また、フェミニストで学者の北村紗衣氏はX(旧Twitter)で、草津町で起こっているリコールをポピュリズムや衆愚政治を批判的に描いたイプセンの『民衆の敵』に例え批判しました(現在は削除済)。

草津、イプセンの『民衆の敵』じゃん(地元の温泉に都合の悪い事実を公表しようとした科学者が、兄貴の町長の画策で「民衆の敵」認定される)。

@Cristoforou
05:04 - 6. Dez. 2020
※現在は削除済



日本外国特派員協会での記者会見と国際的ニュース

 2020年12月、元草津町議・新井祥子氏は日本外国特派員協会で記者会見し、「性被害は事実だ」と訴え、記者会見での主張は海外の様々なメディアに取りあげられました。

ニューヨークタイムズテレグラフアルジャジーラなどは「日本の性差別」「性被害者を攻撃するコミュニティ」の問題として強く批判し、ガーディアンは新井氏に寄り添い「日本の社会構造」を批判する姿勢を取りました。

これらの記事は、性暴力があったことを前提にして黒岩町長や草津の町を批判し、日本では女性の権利が蹂躙されているかのように扱っています。
リコールはそもそも、新井氏の「この町では女性は〝モノ扱い〟です」といった、草津に住む多くの女性を貶めるような発言や、居住実態の疑義、説明責任を果たそうとしない行動に対して、住民の発意で始まったものでしたが、そうした観点から取材がされているようにはみえませんでした。

5年たった現在、新井氏の「性被害」は虚言であり、「性加害」を行った男性支配者として批判された黒岩町長は、新井氏の虚言により名誉を貶められた被害者だったということが司法により明らかになりました。
ですが、2025年10月7日現在、そうした事実に関する海外メディアの追加取材や記事は確認できません。


自称フェミニストアカウント・フェミニズムインフルエンサーによるSNSでの風説流布

 2020年12月、オンラインで活動する自称フェミニストのアカウントや、石川優実氏、笛美氏といった左派活動家寄りのフェミニズムインフルエンサーらによって、黒岩町長と草津町へのネガティブキャンペーンが行われました。

X(旧Twitter)を中心に、「#レイプの町草津」「#セカンドレイプの町草津」「#草津温泉には行かない」などのハッシュタグとともに、「草津町に行くのをやめよう」「草津に行けばレイプされるかもしれない」と訴える投稿が多数拡散されました。
彼女たちは新井氏の主張だけを信じ、警察の捜査や裁判が行われる前から黒岩町長を有罪と決めつけ、草津は性加害を隠蔽する町であるかのように広めたのです。
観光地である草津にとって、こうした事実無根の風説の流布は、住民の生活に悪影響を与えるだけでなく、深刻な営業妨害になりえます。

また、草津町のセクハラ告発を信じ、町長・議会の対応を「怖い」「女性差別」と強く非難していたフェミニズムインフルエンサーの石川優実氏や笛美氏は、NPO法人ぱっぷす副理事の北原みのり氏や社民党党首の福島みずほ氏、副党首の大椿ゆうこ氏、活動家の菱山南帆子氏らとともに、草津町のリコールを批判するインターネット番組を放送しました※。

※現在この動画は非公開にされており、視聴することができません。

フェミニストたちは新井祥子の発言を信じ、草津の町に汚名を着せた

 以上のようなことから、フェミニストたちは警察の捜査や裁判が行われる前から黒岩町長を性暴力加害者と決めつけ、草津の町に汚名を着せたといえます。

北村紗衣氏は草津町のリコールをポピュリズムや衆愚政治を批判的に描いたイプセンの『民衆の敵』に例え批判しましたが、5年たった今振り返ると、「民衆の敵」だと非難され石を投げられるような体験をしたのは黒岩町長や草津の人々であり、恐ろしい群衆心理によって動いていたのはフェミニストの方だったのですから、現実はフィクションよりも残酷です。

黒岩町長が冤罪被害にあった草津の事例は、推定有罪で「加害者」とされた人を糾弾する「#MeToo」のムーブメントの攻撃性や、「被害者」だと名乗り出た人の発言を疑わず、「冤罪の可能性を問うのは二次加害だ」「被害を訴えた人を疑うのは二次加害だ」という短絡的解釈を採用しやすい「被害者中心主義」の問題点を浮き彫りにしました。
ですが残念なことに、フェミニストたちが「#MeToo」や「被害者中心主義」について批判的に検討する機会はまだきていないようです。


謝ったフェミニスト/謝らないフェミニスト

 次に、現時点(2025年10月7日)で草津の事例に関して謝罪しているフェミニストと謝罪していないフェミニストを紹介していきたいと思います。

謝ったフェミニスト

 黒岩町長によると、東京大学名誉教授の上野千鶴子氏は、2023年時点では黒岩町長の送った抗議文に対し「謝罪しない」の一点張りであったようですが、民事訴訟・刑事訴訟の判決で黒岩町長の冤罪が確定すると、自身の表現は「言葉が過ぎた」と認め謝罪したそうです。

 国民民主党元衆院議員の井戸まさえ氏は、2024年6月10日、草津町役場を直接訪問し黒岩町長に謝罪したそうです。

 一般社団法人Springは、2023年12月5日、団体公式サイトにて、「黒岩町長と草津町民に深くお詫び」と謝罪を表明。
Spring代表の山本潤氏は、2025年10月15日に黒岩町長の元を訪問し、直接謝罪するそうです。 ※追記①

※追記①:10/18
2025年10月15日、Spring代表の山本潤氏は、黒岩町長の元を訪問し、直接謝罪を行いました。
山本氏は、2020年に元草津町議・新井氏のリコールを期に連帯を表明し、黒岩町長と草津の町を貶める活動を行った背景として、元町議の発言に複数の矛盾点がありリコールに至ったことなどは知らなかったとし、

「報道や彼女の発言で、町唯一の女性議員が性被害を告発したことで排斥が起こったと見えた」
「本来なら本人に何が起こったのか聞くことが大事だった」

出典:「町長室で性交渉」新井祥子元町議の虚偽告白問題めぐり団体元代表が謝罪
https://news.livedoor.com/article/detail/29791464/

と述べました。
つまり、2023年には東京弁護士会「人権賞」を受賞した性被害者支援団体Springは、「被害者とされる人」の発言と報道を見ただけで黒岩町長がレイプを行ったと決めつけ、新井氏含め当事者の発言もろくに聞かずに町長と草津の町を非難したということです。

ハラスメント監査はじめ、当事者間に利害の対立や紛争がある場合は、被害を主張する側、加害を行ったとされる側両者へのヒアリングに加え、複数の第三者の証言や時系列の出来事を洗い出すこと、それぞれの証言の矛盾や思い込みを排除し客観的事実だと考えられる事象を把握することが基本です。
山本氏の謝罪により、弁護士会に表彰されるような団体が、基本的な事実確認をまったく行っていなかったことが明らかになったのです。

また、Springはサイトで黒岩町長への謝罪を報告し、「お詫び」の文書を掲載しましたが、この文書にはお詫びの文面はあるものの、虚言を信じ黒岩町長の名誉を貶めた「原因」も再発防止の具体的な「対策」も書かれていませんでした。

Springがサイトに掲載した「お詫び」の文書
http://spring-voice.org/wp-content/uploads/2025/10/20251015-%E9%BB%92%E5%B2%A9%E7%94%BA%E9%95%B7%E3%81%B8%E3%81%AE%E3%81%8A%E8%A9%AB%E3%81%B3.pdf 

個人的には、「向き合う」「話し合う」「団体内で審議」と言われても、事実確認もせず連帯して人権侵害を行った人たちの手続き不明の「審議」を信用することはできませんが、謝罪しないよりは誠実な対応かと思いました。


 フェミニストで学者の北村紗衣氏は2022年11月、黒岩信忠町長が裁判を起こすタイミングで、X(旧Twitter)にて「軽々しく連想で現実の出来事をフィクションにたとえるべきではありませんでした。」と謝罪しました。

 また、黒岩町長によれば、国内メディアで町長に謝罪したのはしんぶん赤旗だけとのことです。
しんぶん赤旗は2023年12月14日に謝罪し、関連記事をすべて削除編集幹部が黒岩町長に直接謝罪したそうです。


謝らないフェミニスト

 フェミニズム議員連盟の増田薫氏や前田佳子氏の謝罪は、2025年10月7日現在で確認できていません。※追記②

 社民党党首の福島みずほ氏、副代表の大椿ゆうこ氏の謝罪は、2025年10月7日現在で確認できていません。※追記②
確認できるのは、草津町のリコールを批判したインターネット番組が2024年時点で非公開になっていることだけです。

 NPO法人ぱっぷす副理事の北原みのり氏は、フラワーデモやメディア(AERA dot.、岩波『世界』)で草津町を「セカンドレイプの町」であるとしました。草津町議会を傍聴し、町の対応を「性暴力的」と表現するなど、黒岩町長や草津の町を積極的に非難していましたが、2025年10月7日現在で謝罪は確認できていません。

※追記②:10/18追記
10月17日のデイリー新潮の黒岩町長のインタビューよると、社民党の福島瑞穂党首や大椿ゆうこ副党首、全国フェミニスト議員連盟、NPO法人ぱっぷす副理事の北原みのり氏からの連絡は未だにないとのことです。

 フラワーデモ代表の田嶋みづき氏は、デモの顔としてメディアに出演(AERA dot.など)し町の対応を「被害者排除」と批判しましたが、田嶋氏の謝罪は2025年10月7日現在で確認できていません。

 フェミニズムインフルエンサー笛美氏、活動家の菱山南帆子氏の謝罪は、2025年10月7日現在で確認できていません。

 フェミニズムインフルエンサーの石川優実氏の謝罪も、2025年10月7日現在確認できていません。
石川優実氏は2024年、黒岩町長が一連のデマに対し損害賠償を求めた民事訴訟で勝訴し、新井祥子氏の「性被害」が嘘であったことが明らかになったことをうけて、「黒岩町長に謝るべきでは?」と質問された際、「謝る必要はない」「どちらかといえば虚偽の申告により騙された被害者だ」という旨を述べていました

出典:https://archive.md/Tli3x 
※元投稿はアカウント削除により見れない状態
出典:https://archive.md/2h3hN 
※元投稿はアカウント削除により見れない状態


女性と責任の問題

 学者や団体の代表など、社会的責任が大きいと考えられる人達は比較的謝罪している反面、「虚偽告訴に騙されたのだから私も被害者」と開き直る人がいたり、沈黙を貫く人がいたり、グラデーションが興味深いです。

政治家は社会的責任が大きいはずですが、政党の意向に左右されたり、政治家として「謝る」という経歴の影響を重く見ている印象です。

こうした結果を見ると、フェミニストは成人男性と同等の責任は背負いたくないけれど男性以上の権利は欲しい、女性優遇を求めるように見えると言われても、Noと言い切れないように思います。

彼女たちは今まで、責任を引き受ける環境で生きてきたのかについても考えさせられます。

権利には義務が伴いますし、言葉で社会を変えたいなら自分の言葉に責任を持つ必要があると、個人的には思っているのですが、草津の事例を見ていると、多くのフェミニストはそうではないように思います。

謝罪していない国内メディアや、継続的に取材しない海外メディアにも問題があると思いますが、「謝っていない人がいる」ことは「謝らない理由」としては幼稚ですし、「自分が行ったこと」という事実は、他責してもどうにもなりません。


後編では、
「性暴力」に関するイメージの飛躍や、「#MeToo」の問題点、「被害者中心主義」の限界について書いていこうと思います。



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