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#22 ハッピーバースデーしあわせ探求庁 〜 三度のピンチもなんのその!

一昨日の9月9日で、「しあわせ探求庁」が誕生してちょうど一年になりました。今日は、昨年9月から今日までのあゆみを振り返ってみたいと思います。何気なく note と stand.fm で展開している「しあわせ探求庁」ですが、実に山あり谷ありの一年間でした。
 メンバー2人が実際に対話した記録を記事として毎週水曜日に投稿、導入部分は2人によるトークでお届けします。再生ボタンを押して放送をお聴きいただけると光栄です✨


〜 以下の記事は、上の stand.fm 放送の続きです 〜

出会いの日


最初に一枚、写真を見てください! これは、美織さんに会いにスイスのベルンへ向かっている時に、電車の窓から見えた気球です。二つの気球が空に向かって上がっていくのを見て、今から始めようとしている「しあわせプロジェクト」も上手くいくのではないかと思いました。とても縁起が良い風景だと思いませんか?

ドイツからスイスへ向かう新幹線の中、気球が二つ上がっているのが見えた

そうですね。そうやって身の回りで起きたことを、いつもポジティブに捉えて将来に結びつけていくところが透さんらしいです。あの日は、私はなんというか、とても軽快な気持ちで出かけたんですよね。海外にいる日本人の noter さんということで「とりあえずお話し聞いてみよう〜」っていうストレートな気持ちっていうか。考えてみれば、「一度も会ったことがない、年齢が倍違う男性」ではありましたが、「警戒する気持ち」はあまりなく、「軽快な気持ち」でした(笑)

いいですね、それ。駅でうまく会えたあとは、お互い長距離を移動してきたのでまずはコーヒーでも、とコンコースからエスカレーターで1フロア上がったところにあるカフェに入りましたね。緊張していたので、まずはカプチーノを頼んだのを覚えています。「ハートの形が微妙に違うね」が最初の会話でしたね。コーヒーが出てくる前に僕は日本からドイツへ来た経緯や取り組んでいる研究の内容について、ひとしきり話してしまったように記憶しています。

コーヒーの味は、あまり覚えていない

その後、「しあわせを探求するプロジェクト」についてはお昼を食べながら話そうということになって、まずはベルン市街を散歩しましたね。あの日はとても天気がよくて、観光客も多かったですね。せっかくなので、散歩の途中のスナップを二枚載せておきたいと思います。最初の、トラムと一緒に写っているお二人も入った写真、いいですよね。

ベルンはスイスの首都で、とにかく観光客が多かった
時計の二本の針は月と太陽になっている

どんどん膨らんだ夢


その後、駅近くの評判がよさそうなレストランへ行きましたね。外の席に座って、オススメの肉料理の盛り合わせとグリーンサラダを取り分けて、一番安い白のハウスワインのハーフボトルを頼んで乾杯しましたね。長時間電車に揺られた後だったからか、あの時はお酒のまわりがとても早かったです。

そうだったんですね! それでもあのワインのおかげか、「しあわせを探求するプロジェクト」の話はどんどんと進みましたね。内容についても話しましたが、記事の形式や展開方法についてもいろいろ話した記憶があります。

取り分けた肉料理の盛り合わせ〜スイスらしい素朴な塩味だった

そうでした。最初は、美織さんか僕か、どちらかの note アカウントの中にマガジンを作って、そこで細々と始めようかって話してましたね。プロジェクトが軌道に乗ったら、ゆくゆくは音声メディアも加えたいねって、stand.fm の話をしたのも覚えています。あの頃は、「音声と文字のハイブリッド記事」にしたいねって話しましたね。

ちょうどそんな時に、note の機能追加があって、対話形式の記事が書きやすくなったんですよね。画像を小さくして左右に寄せられるようになりました。それで、記事の本文も対話形式にしよう、ということになりましたね。でも、あの時期に始めて本当に良かったです。転職して東京に引っ越して来てからでは、とてもあの労力は割けませんでした。

トオルの小説の登場人物? 【一度目のピンチ】


その後、まだプロジェクト名が決まってなかった昨年9月末頃から、僕が体調を崩してしまいました。あの時は、家族もそうですが美織さんにもとてもご心配をおかけしました。あの頃の僕の状態、覚えていますか?

覚えています。7月に透さんが note の「創作大賞 2024」に応募した小説『Flow into time 〜時の燈台へ〜』の、主人公って言っていいんでしょうか、アキさんが患っていた症状、あれって透さんの症状じゃないんですか? 読んでいて、「どこかで聞いたことがあるな」って思いました。

実はそうなんです。希望が叶って日本からドイツへ来て、でも自分が本当に興味のある研究内容ではない研究テーマのグループに配属になって、不適応を起こしたんだと思います。研究内容に関する書類だけが読めない、文字は文字として見えるんですが、意味が頭に入ってこない状態になりました。
 小説のアキの症状は、自分の症状を書いたものです。少し調べると、母国語が日本語の人が、日本語では問題がなく、英語のみ文字から意味を取れなくなる症状が、近年報告されて研究され始めているようです。

研究に関する書類が読めなくなって、ドイツのカウンセラーや精神科医の先生に相談されたんですよね。どういうアドバイスを受けたんですか?

「さすがカウンセラー」と思いました。面談の中で僕が繰り返し、「研究テーマには興味があるんですけど……」という枕詞をつけて話す傾向があることを観察していて、「トオルさん、実はあなた、今の大学で与えられた研究テーマ、嫌なんでしょう? 新しくミオリさんと始めた、しあわせの探求とAI の関係を追求することが、本当にやりたい研究じゃないの?」とズバリ言われたんです。

そうだったんですね。その後どうしたかは私も覚えています。そのカウンセラーの先生と精神科医の先生が、「しばらくは、やりたいと思う好きなことをすること」とアドバイスしてくださって、それに従ってドイツの大学は休職して、「しあわせ探求庁」の活動に専念したんですよね。

そういうことになります。ドイツでは州の研究公務員でしたから、お給料をフルにもらいながら、しあわせ探求庁の立ち上げ準備をしていたことになりますね。なぜか、申し訳なかったという気持ちは全くありません。医療のアドバイスに従って、お給料をもらいながら健康を回復するのは、納税している市民の権利ですからね。
 それに、今思うと変な感じですが、しあわせを探求する活動は、いつか全世界の人の役にたつから、お給料をもらってやっていてもいいんだ、という自信がありました。

二人で考えた、名前、名前、名前!


その後は、記事の内容に入る前に、私たち二人のデュオの名前をまずは決めて、同時に紹介動画の作成依頼を始めましたね。大変だった〜よくあれだけやったと自分たちを褒めてあげたい気持ちがします。透さん、最終的に「しあわせ探求庁」に決まる前に候補だった名前って、どんなのがありましたっけ? せっかくなのでここで紹介しませんか?

いいですね。メモにあるものを、とりあえず全部書いてみますね。「Google でキーワード検索した時に同名称がないこと」「キーワード検索の他の結果が自分たちの活動内容とかけ離れていないこと」「Gmail アカウントがプロジェクト名で取れること」の三つの基準で選びましたね。

しあわせのかたち
しあわせつないで
しあわせ織物工房
しあわせミオリトリー
日欧しあわせ部
しあわせ庁準備室
しあわせ編み
しあわせ探求舎
しあわせの舞台袖
しあわせ協奏曲
しあわせ模様編み
幸福起動隊
しあわせガンボ
しあわせホイスコーレ

二人で出したアイディアの数々……「幸福起動隊」どこかで聞いたような?

美織さんと僕それぞれの「推し」はあったのですが、最終候補は次の二つに絞られたように記憶しています。

しあわせ探求舎(ミオリ案)
しあわせ庁準備室
(トオル案)

最後に残ったのはこの二案!

「舎」の字がいいよねと話して、古い駅舎のような心温まる場所で、「しあわせ」を考え、紡いでいきたいって話しましたね。一方「しあわせ庁」って検索すると、実際の「こども家庭庁」が「ご近所さん」として検索結果に出てくるので、内容的には近いよねってことになりました。

そうでした。そして、どこからともなく上の二つを合わせた「しあわせ探求庁」が生まれたんでしたね。最後の最後だったように思います。それでも、英語にした happinessagency の Gmail アカウントはすでに取られていたので、すぐに日本語の shiawaseagency を押さえたのを覚えています。

なんだか、学生が新しいサークルを立ち上げるような勢いで、お金にはならないのに、夢中にやってやりましたね。「自由に、何にも縛られずに」何かをできたのは、まさに青春というような感覚でした。

突然の解雇通知! 【二度目のピンチ】


そうしているうちに年末になり、僕は一時帰国しました。長期間休職してしまったので、1月にドイツへ帰国した後は研究成果をちゃんと出して、向こう4年間の研究員ポジションを確定させたい、そう意気込んでいました。美織さんもあの頃は、デンマークから帰国して一段落して、「さて、本格的に再就職活動を始めよう!」という段階でしたね。

そうでした。年末には日本で二度目に会って、透さんの研究員ポジションの確定と私の就職活動の成功、そして「しあわせ探求庁」の成功を祈願して、大阪天満宮にお詣りに行きましたね。一緒に絵馬を書きましたが、あの絵馬、高くなかったですか? たしか3,500円だったような……

そのくらいしましたね……絵馬だけではなくてお札と後日行われる祈願祭の入場券が入っていて、僕はいまでも本棚の一番上の棚にお祀りしています。今年の年末はあのお札を持って、ちゃんとお礼参りに行きましょうね。

そうですね。でも、実はそうやって祈願して、透さんがドイツへ戻ったあと、二度目のピンチがやってきたんでしたね……

ズバッと短く話すと、ドイツの大学の人事担当者が変わって話も変わり、「あなたは最初の半年で研究成果が出ていないから、残念ですが解雇です」っていう通告を受けたんですよ。
 指導教授がどうにか二ヶ月間の猶予をくれ、「二ヶ月間、お給料をフルに出すから、次の行き先を探してほしい。あなたの興味・関心なら、ドイツにいるよりも、もっとAI と教育や社会倫理との関連性の研究に熱心な国の方がいい」っていうアドバイスを受けましたね。
 その後先輩研究員と話した時、「それならオランダだよ!」っていう具体的なアドバイスを得て、それが今に繋がりました。今は自分の目指す方向にほぼ一致した研究をしているので、思えば、ドイツの大学はクビになって大正解でした。

三度目のピンチ、でもやっぱりやろう! 


何が起こるかわからないものですよね。外国で体調を崩して、復帰したら今度はクビって、考えただけで怖くなります……その後、オランダの大学に採用になるまで、私だけでなく多くの友人たちやご出身の立教大学の先生や、そして奥様が一丸となってサポートして、3月の半ばに「オランダの大学に採用になりました」ってメッセージをもらった時には、本当に安心したのを覚えています。

今は毎日、この建物にいます〜あの時はどうなるかと思った💦

美織さん、少し大事な部分を飛ばしましたよ。僕がみなさんに助けていただいて、今いるオランダの大学の最終面接を終えて、結果を待っている間、「じゃあ、しあわせ探求庁を再開しましょう」っていうミーティングをしましたよね。その日、美織さんがどんなことを言ったか、覚えていますか?

私は日記をつけているんですけど、それを見返して思い出しました。あの日は、日記にも「自分のライフワークの一部として、しあわせ探求庁をやりたい」って書いているんです。でもミーティングでは、「本名や顔写真を出しての活動が怖くなってきた、年末のようなモチベーションが失われてしまった」って、結構ネガティブなことを言ったんですよね。やりたい気持ちとこわい気持ちですごく揺さぶられていたんだと思います。

そうでした。昨年の10月から年末にかけては、お互い帰国後と休職中という、時間に余裕がある状態でした。それが、僕の体調不良や解雇騒ぎで、言うならば「しあわせ探求庁の大きな歯車」が止まってしまって、それをもう一度動かすのは大変だったということですね。でも、それが動き始めた一つのきっかけが、僕の採用が決まったことと、美織さんが日記に書いた、「自分のライフワークの一部として、しあわせ探求庁をやりたい」っていう決意表明だったんだと思います。

そうですね……そしてなんと、透さんの採用通知の翌々日に、私も希望していた出版業界からの採用通知をもらって、「大きくて重い歯車」が回り始めた感じでしたね。大きくて重い歯車は、最初回す時はとても力が必要ですが、一度回り始めれば、大きな慣性力があるので回り続けてくれます。これ、透さんが使いそうな例えですね(笑)

しあわせ探求庁、二年目の抱負


さすが美織さんです。そんな、僕の体調不良、ドイツの大学からの解雇、二人のモチベーション低下と、三度のピンチを切り抜けて、どうにか4月にスタートを切ることができました。スタートの前の週には、紹介動画を公開しました。改めて見ていただきたいですね!

スタートの日は、オンラインを繋いで、画面越しに乾杯しましたよね。懐かしいです。「いつか音声メディアも含めたハイブリッド記事にしたいね」って言っていたのが、結局は最初からハイブリッドでスタートできたり、「いつかゲストをお迎えしたいね」って言っていたのが、もう4人もゲストをお迎えしたり……着実に進んでいますね。

そうですね。これからも、何か新しいことを大きく始めようっていうよりも、着実にこの歩みを進めていきたいです。活動内容が本になったり、イベントに出たりすることができるようになる日を夢見ながらも、まずは一歩ずつ着実に。

私もそう思います。「まずは、きちんと続けること」を現時点での抱負として持てることは、とても大事なことですね。続けることで、また何か大きな可能性に繋がっていくと信じています。最後に、一番厳しい時に二人で書いた絵馬の写真を、記録として残しておきたいと思います!

年末には、きちんとお礼参りにいきます!

「 今ここで、しあわせを繋ぐ意味がある」〜 しあわせ探求庁でした✨
 また来週水曜日にお会いしましょう!
(2024年9月11日)

しあわせ探求庁|Shiawase Agency
  日本支部:成江 美織
  (miori @しあわせの探究
オランダ支部:佐々木 透
  (ささきとおる🇳🇱50歳からの海外博士挑戦
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