①人生初めて「宗教を理由」に断られた結婚
22歳でした。会社員してました。社内恋愛でした。うまくいっていたはずなのに、ある日彼から打ち明けられました。
「俺長男やから、この家を継がなあかん。宗教のあるお前とは結婚でけへん」
学生時代とは違う、いわゆる「大人のお付き合い」ということを経験した初めての相手でしたから、「結婚いつかするのかなぁ」くらいで、深くは考えていませんでした。それは若さゆえでもあったし、逆にいえば結婚は自然の流れだと感じるくらい仲良くやってたつもり。
かなり過去の記憶なので、当時のわたしがこの話をされたときの感情とか言動がハッキリしてなくて、すみません。
過去にもこのことをがんばって思い出そうとしたことは何度もあったのですが、やはり同じような記憶しか浮かばない。
当時、わたしはこの彼とお別れするときに、泣いた記憶もなければ、悲しいと思ったことも覚えていません。
「あー、そうなんだ」と、然るべきことだと冷静に受けとめたようです。
でも、おかしいでしょ?とくになんの問題もなく順調にお付き合いをしていた彼氏から、ある日突然別れを切り出されて、ふつう冷静でいられる?!
今おもえば変な話だと思うんですよ、なんの相談もなかったんだから。「なんで勝手に決めんねん!」と言ってもよかっただろうし、「相談ないんかい、このクソ野郎!」と怒ってもよかっただろうに。
そんな問答もケンカも一切なかった。たしかクリスマスの手料理を彼が自宅でふるまってくれて、そのときに打ち明けられたような?
じゃ、なんで私は食い下がらなかったのか。
まず、若かった。22歳ですからね、たいした痛手でもなかったんでしょう。コイツじゃなくても次があるくらいのノリ。
そして宗教とは関係のないところの話ですが、彼には身体的なクセがほんの少しだけあって、わかりやすい例えでいうとビートたけしさんのような仕草。ずっーと気になってたので。
あと、わたしの父親。「かわいいウチの娘に手ぇだしやがって」的な空気を以前から醸しだしてたので。
そんなことがあって、彼から別れを切り出されても平気だった?んでしょう、たぶんですが。
ただ人生は酷です。これを皮切りに15年後に結婚するまで、同じ理由でフラれ続け、破談が続くことになるなんて、このときは微塵も予想していませんでした。
このときが、宗教と結婚のはざまで苦悩が尽きない、人生迷路の入り口だったと思います。
しかし、クリスマスってどちらかというとプロポーズされるタイミングじゃない??しかも彼お手製のチキンとか、別れ話なのによく食べれたよね。ここらへんの記憶はあいまい。
