筋トレ解剖学:腕橈骨筋
アームカールのうち、以下の3つ(図1)で腕橈骨筋にもっとも刺激が入るのはどれでしょうか?

答えはCのハンマーカール
ハンマーカールは、前腕を中間位で行うカール種目です。
中間位というのは、回内でもなく、回外でもない、その間の肢位をいいます。図2参照

この肢位は橈骨茎状突起が上を向く状態になります。
腕橈骨筋の起始・停止はこのようになります。(図3)

前腕が中間位であると筋肉の走行が直線的となり、チカラをまっすぐ伝えられることにより、作用をしっかり起こせるようになります。
しかし、肘関節の屈曲には、前腕の肢位が回内位であろうが回外位であろうが、常に肘屈曲に作用する上腕筋があるため、
このハンマーカールも腕橈骨筋のトレーニングであるとの認識もあれば、上腕筋のトレーニングであるとの認識もあります。
shiatsuATSRの経験上、このハンマーカールには、多数の種目があります。
例えば、カールの際にわずかに前腕を内側にいれて行うようなハンマーカールやケーブルでロープを用いて行うハンマーカール

これら2種目は、前腕がわずかにですが、回内気味になります。(写真はshiatsuATSRですが写真ではあまり回内位ではないかもしれません・・・)
すると、先程話した、腕橈骨筋がしっかり働く肢位から変化するため、腕橈骨筋の作用が少し低下し、上腕筋にフォーカスされるのではないかと考えています。
ただし、これが、少しでも回外位になると、話は大きく変わり、腕橈骨筋の作用は低下しますが、回外が強くなればなるほど、出力の高い、上腕二頭筋が動員されてくるため、
ハンマーカールで上腕筋を鍛えようとするのならば、決して回外にするべきではありません。
‘‘わずかに回内位’’ これが上腕筋に効かせるためには重要となるでしょう。
ちなみに、上腕筋にもろに効かせるのならば、リバースカールも有名ではないでしょうか?

しかし、ここまで回内を強くしてしまいますと、
・前腕伸筋群の活動が高まってしまう
・肘屈曲可動域の低下
前腕伸筋群がかなり動作に使われてしまうこと
また、肘関節は、回内位となると、屈曲可動域が低下してしまうことにより、
リバースカールは、効率が良くないのではないかと考えます。
リバースカールは、多くの場合がEZバーを利用すると思いますが、
shiatsuATSRは、スーパーカールバーを利用します。
すると、前腕肢位が中間位よりは、ほんの少し回内となるため、
腕橈骨筋活動を抑えたなかでの上腕筋フォーカスとなるため、先程のカール(内側にしたダンベルハンマーカール・ケーブルロープハンマーカール)種目に似るでしょう。
腕橈骨筋は、前腕の中では大きく目立つ筋肉であるため、前腕に興味のある人には注目される筋肉であり、
ハンマーカールを積極的に行うことでしょうが、しっかり中間位を守らなければ、その効果が、意図しない、上腕筋に入ってしまう可能性があると言うこと。
または、反対に、上腕筋に効かせたい人は、完全なるハンマーカールではない、わずかに回内位にしたハンマーカールを取り入れることで、上腕筋の種目バリエーションを増やすことができるでしょう。
では、今回は、腕橈骨筋の筋トレ解剖学でした。
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