将棋のことをしゃべらせて!
一昨日(7月11日)に予定されていた将棋の順位戦B1クラスでの、羽生善治VS大石直嗣の対局は、羽生さんがコロナに罹患して日程が延期となった。(ちなみに同時に佐藤康光さんもコロナに感染して対局延期に)
会長職と対局者の二足の草鞋で奮闘されている羽生さんなので、この機会にゆっくりとお休みになってもらいたいと思った。
ところが、昨日、将棋連盟アプリで今後の対局日程を見ていたら、延期となった2日後(つまり今日)に対局が組まれていて、思わず目を疑った。
あまりに早い復帰であったからだ。
しかも、順位戦は持ち時間が長いので(各6時間)、ほとんどの場合、夜戦となる。A級順位戦ほどではないけれど、対局は長くなり、23時台まで続くこともある。
つまり、最も体力を使う棋戦なので、コロナ復帰戦としてはかなり厳しい戦いとなることが予測されるのである。
さらに、今後の日程をみていくと、明後日(7月16日)火曜日には、棋王戦トーナメントが組まれており、さらには22日に、藤井聡太さんとの対局者を決定する王座戦決勝を控えている。
おそろしく過密なスケジュールが続いており、しかも対局表には見えない会長職の仕事も隙間に入っているに違いない。
実際に、本日開催された女流棋戦「マイナビ女子オープン予選」の一斉対局で、会場には羽生さんが揮毫する暑中見舞いが掲出されていた。この手の細かい業務をどっさりと抱えているのである。
将棋の棋士は、どこか研究職に近しいインドア派のイメージがあるが、羽生さんの動きを見ていると、売れっ子の俳優か、日本中を駆け巡るビジネスマンのように思えてくる。
で、気になる本日の対局結果なのだが、序盤からほとんど危なげのない横綱相撲で、最後は長手数の詰みに討ち取り貫禄の勝利を収めている。これで今期の順位戦リーグ戦は2連勝で、来期のA級復帰に向けて順調な立ち上がりとなった。
コロナ罹患直後だとは考えられない、体力・気力共に充実している羽生さんの凄みを見る思いである。
ところで、先ほど触れた来週22日に予定されている王座戦決勝(挑戦者決定戦)は、羽生さんにとって近年稀にみる大一番となる。勝てば藤井聡太王座との二度目のタイトル戦となり、またまた夢のカードが実現することになるからだ。
タイトル獲得100期の夢もあるし、ちょうど今年は将棋連盟ができて100年目の年でもある。是非ともこの大一番は実現させてほしいし、あわよくば藤井王座を打ち負かして欲しいと、今回ばかりは強く願う次第なのである。
ところが、決定戦の相手が現在レーティング3位の強豪永瀬拓矢九段なのだから、そうは問屋が卸さない。直近5局では3勝2敗と勝ち越しているので、いい勝負になるかとは思うが、それまでは永瀬さんを苦手にしてきた。
もちろん、ここで永瀬さんを倒せない限り、藤井さんにも勝てないだろうから、ここは羽生さんの力を信じるしかあるまい。
ちなみに、今期に入っての羽生会長は絶好調で、本日の勝利で7勝1敗で勝率0.875となった。今日のようなコロナ明けの順位戦でも圧勝するほどなので、かなり期待ができる。
ただし、今期唯一の負けとなった飯島栄治八段戦は、勝てば王位戦のタイトル戦挑戦者決定戦に進める大一番であった。レーティング的に羽生さんよりも相当劣る飯島さんに敗れたことは、羽生ファンを大いにがっくりさせた。(飯島ファンには申し訳ない)
最近、羽生さんは絶対勝って欲しい重要対局でコロッといってしまうことがあるので、その点においては正直不安である。
・・・とまあ、羽生さんのことをツラツラ書いてきましたが、いずれにせよ、将棋は面白いものです。
個性的な棋士たちにはそれぞれドラマがあるし、対局自体も楽しめる。もっともっと将棋の魅力が広まってくれるといいなと思う。
その一助となりたいとまでは言わないが、是非今後もこのnoteでは定期的に将棋記事を書いていこうと思うのである。
