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成長が実感できそうな方へ

働き始めた最初の頃。社会人として通用するだろうかと不安が募り、実際に基本的な仕事の所作がわかっていないので、思うように働くことはできなかった。

努めて明るく過ごしていたけれど、どこかでプレッシャーがかかったのか、就職して数か月後に、猛烈な痛みを伴う胃炎を起こしたこともあった。(怖くて病院には行かなかった)

しかし、叱られながら、愚痴を言われながらも、目の前の与えられた単純作業をこなしたり、ちょっとした商談に同行させてもらう経験などをして、少しずつ社会人としての成長をしていったと思う。

この「成長実感」というものは、今考えても重要なことだった。

できなかったことができるようになったり、少し前の経験が生きたり、新しい出会いなどがあったりするたびに、自分が伸びていく感覚があった。くじけそうになる自分を支えていたのが、成長できているという実感だった。

僕は営業職を20年間続けることになるのだけど、ずっと成長をしている感覚を持ち続けることができた。

小さい会社からキャリアを始め、その会社が買収されて規模が大きくなった。扱える商材の幅が広がり、交友関係も広がった。ちょうど良いタイミングでリーダー職、管理職のポジションを与えられ、立場と伴に成長することができた。

また、営業職が長く続き、若干のマンネリも出てきたところで、企画職やマーケティング職に異動することになったのも、今思えば絶好の成長チャンスだった。

さらに言えば、そこから出向経験をして、細かなことまで全部自分でやらなくてはならない環境に身を置くことになったが、これも良い経験としか良いようがない。

大きな組織だと仕事が縦割りになるし、部下ができれば雑務をやってもらえる。しかし、そうした状況は恵まれていると思う一方で、自分の能力が狭められていく感覚にもなる。

小さい会社→大きい会社→管理職経験→別部署での経験→小さな組織経験、と移行してきて、この間、ずっと絶え間なく成長できているように感じている。

その意味で、ここまでは非常に恵まれた会社員人生だったと思う。


さて、問題なのはこれからである。

年齢を重ねていくと、体力的にも精神的にも「老い」が出てくるので、心のどこかで「無理に成長なんかしなくていいのでは?」という疑念が浮かんでくる。

実際に戦うのを止めてしまった同年代の人たちがすぐ隣に大勢いる。

新しいことへのチャレンジ意欲は失われ、過去の成功体験だけを繰り返してしまう。勉強をしなくなり、同じようなメンバーとばかり飲んでしまう。そこには成長はもはやない。

僕もそれなりの年齢なので、ゆっくりしたいと思う時は多い。新しい知識を得たり、新しい出会いをするのが億劫になる。

けれど、成長の停滞を感じる瞬間が、余計に僕の体を疲労させる。歩みを止めてしまって、これまで培ってきた経験とか、成長の証が失われていくのは、非常に残念である。

だからこそ、僕はここであがきたいと考える。「活動」しなくちゃ、と強く思う。

目の前に仕事の選択肢があるとしたら、成長を実感できそうな方へと進みたい。これでいいんだ、ではなく、これではダメだと思えるか。少々の負荷はこれまでの精神的経験が全てを払いのけてくれるはず。

そういうことで、次なる成長への道を突き進みたいと思う。怖いけど、まあ仕方がない。



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