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「入居のしおり」を"3日"で自作してみた。その制作過程と狙いとは?

~AIとCanvaで3日程度で作成。年間1.5万円で進む差別化戦略~

弊社では「AI × 運営改善 × 実務」をテーマに新たな施策を常に考えています。その中で、note記事でもご紹介したAIとの壁打ちで考案した「5つ星ホテル仕様の使い捨てスリッパを入居時にプレゼントする」という取り組みが非常に好評です。
「たかがスリッパ?」と思われるかもしれません。 しかし、これを導入した結果、入居者様からは「安いビジネスホテルのスリッパと全然違う!」などと喜ばれ、自然と土足厳禁の意識も高まり、結果としてシェアハウス内の床汚れが軽減していく事になりました。
「入居者の満足度」と「運営コスト削減」を同時に叶える、まさにコスパ最強のハックだったのです。

元記事:【限定特典】高級ホテルスリッパがもらえるシェアハウスとは?|新規入居者限定のプレゼントを企画、検証する。

これは検証企画としてスタートしたものでしたが、結果的に大好評だったので今でも継続して行っているサービスになりました。
そこで今回も、他社ではやってない何かができないかと思い、検証第2弾として「入居のしおり(ガイドブック)」を導入する事を検討しました。




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■ AIと作った「紙のしおり」3つのメリット

「今さら紙?」と思われるかもしれませんが、今回の施策には経営的に以下の強力なメリットがあるのでポイントをまとめておきます。

・運営効率の劇的改善
立会時に物理的な「しおり」を手渡して読み合わせを行うことで、「言った言わない」「ルール忘れ」によるトラブルコストを軽減させる。
圧倒的なコストパフォーマンス
ネット印刷(ラクスル等)を活用すれば、100部で約3,000円。弊社の年間契約者数+内覧者数を換算しても合計コストは年間1.5万円以下で十分実現できる「最安のリスク管理投資」とも呼べます。
デザイン資産の水平展開
AI×Canvaで作った「チラシ型(プロット)」は、写真と文字を変えるだけで「配布用チラシ」にスムーズに転用可能。


■ そもそも他社で「しおり」を用いている事例を聞いたことがない

 多くのシェアハウスにおいて、ルールの共有は以下のようなフローが一般的です。

  1. 契約時に説明する

  2. 入居時またはその後にマニュアルを口頭説明・LINEやメールで送る

  3. 壁に「ルール一覧」の貼り紙をする

ここまでは弊社も行っています。しかし、ここで懸念される問題は、 契約時の説明は右から左へ流れ、LINEやメールでのマニュアル説明は、データの奥底に埋もれていって結局「聞いていない」「読んでいない」という問題が発生しうるのです。ここにもう一段テコ入れをしたいところ…

そしてAIと壁打ちをする中で気づいたのが、「入居者に印象付けられるような『ガイドブック』を渡している会社が、ほとんどない」
これは知り合いなど各方面との意見交換の中でも同じ認識で、意外な「盲点」でした。

これは検証の価値ありです。
そこで「紙」のしおり開発に踏み切ることにしました。


■ なぜ、他社は「しおり」を作らないのか?

ここで一つの疑問が浮かびます。 「なぜ他の運営会社は導入しないのか?」

AIの回答はシンプルでした。 「内製できるノウハウがなく、外注するほどの価値も見出していないから」です。

つまりこういうことです

・自分で作るには、スキルがない: 素人がWordで作ると安っぽくなり、ブランド毀損のリスクがある。かといってデザインを学ぶ時間もない。
外注するには、コスパが悪い: 制作会社に頼めば数万円〜十数万円。たかがルールブックにそこまで投資しても、直接的な売上には繋がらない

🤖

多くの運営者は、この「手間とコストの壁」を前にして、「PDFを送っとけば十分だろう」と認識してしまいます。つまり、しおりを作らないのは「必要ないから」ではなく、「いろいろ面倒くさいから」です。

ですが、今は 生成AI(Gemini)が内容の精査から編集までを行い、Canvaがデザインを解決し、ラクスルが低コストで印刷したものが数日で手に入る。

もはや「AIとしっかりしたクオリティを安価で自作する」という第三の選択肢が生まれています。他社が『採算が合わない』と切り捨てている領域こそ、AIとテクノロジーを使ってサクッと拾うこれこそが、令和のシェアハウス運営における差別化の一端なのです。


■ 制作の流れ:AI(Gemini)との共創プロセス

  • 今回の制作プロセスをは以下のとおり。
    「AI(Gemini)」「Canva」で、実質3日というスピード作成を実現しました。

STEP 1:情報の棚卸し(人間)
まずは管理会社と契約約款や、自社ルールの整理を行いました。「ここがよく報告項目になる」「このルールは形骸化している」といったフィードバックを集約し、立会時に必ず伝えるべき項目を選定しました。

STEP 2:構造化と編集(AI)

集まったルールを、A4三つ折りサイズという「物理的な制約」に収めるため、Geminiに構成を依頼しました。

三つ折りサイズってこんなやつ(ラクスルより)
  • 「A4三つ折りサイズのしおりをつくる」

  • 「用紙サイズとページ数に合うように各項目をカテゴリ分類して」

AIはここでの「編集長」の役割です。視線誘導を意識したカテゴリ分類案が瞬時に出力されました。

STEP 3:ラフデザイン(Canva)

AIが出した構成案を元に、Canvaのテンプレートを活用して大枠のイメージを作成。イラストやデザインを配置し、視覚的なプロットを固めます。

STEP 4:サンプルの検証
実際にコンビニでテスト印刷を行い、管理会社と共に実物のイメージを固めながら内容の最終すり合わせを行いました。
「文字が小さすぎて読めない」
「ここは視覚的に強く訴えたい」

など、実務レベルのチェックを行い修正を重ねます。

STEP 5:入稿(ラクスル)

管理会社とのすり合わせのうえ、修正を反映して完成。
ネット印刷へ発注。現在納品待ちです。

打ち合わせ等を含むと、ここまでおよそ1週間程度、私の実務でいうと3日程度でここまで完了。


■ 出来上がりのしおりイメージ

一番右が表紙、真ん中が背表紙になります

表紙をひらくとこの面が見える

■ おわりに

昨年のスリッパも、今年のしおりも、出発点は「シェアハウスの運営をより効率的に、より良くしたい」という考えからでした。

かつてなら、「こんなツールがあったらいいな」と思っても、時間やコスト、スキルの壁に阻まれて、アイデアのまま終わっていたかもしれません。 しかし、今はAIやテクノロジーを使えば、頭の中にあるイノベーティブな発想を、驚くほど簡単に、かつスピーディーに「カタチ」にできる時代です。

運営者側の「面倒くさい」や「できない」は、もう言い訳にならなくなってきました。 テクノロジーが壁を取り払ってくれた今、問われているのは「運営者がどれだけ自由な発想で、新しい価値を描けるか」という想像力そのものが能力と直結するという事なのではないかと思います。

次は今回のデザインテンプレを使って、内覧に来た人用に渡す三つ折りの冊子や配布用チラシを作成してみようと思います。

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