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【シェアハウス入居者インタビュー#2】スマート契約の落とし穴──内覧すべき理由と驚愕の実態とは

■ はじめに

シェアハウスのリアルな日常や、そこに住む人々の人生観をお届けする入居者インタビュー。 第2回となる今回は、大学進学を目指して勉強に励みながら、進学資金を稼ぐためにUber Eatsの配達員としても活動している19歳のAさんにお話を伺いました。

実は彼、うちのシェアハウスに辿り着く前に、別の大手シェアハウス(葛飾区)で「スマート契約(内覧なし・Web完結)」による手痛い失敗を経験しています。

デジタルネイティブ世代である彼がなぜ失敗してしまったのか、そして「リアルな体験」を経て何を感じたのか。 今回は、彼の実体験から学ぶ「物件探しの教訓」と、実際に今のシェアハウスに住んでみて感じた変化について綴ります。




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このインタビューでわかること

  • サイト表記は「徒歩10分」、実際は「約20分」。Web完結契約に潜む情報の乖離

  • 半年で2回の家賃値上げ、日本人比率2割以下……住んで初めて知る「運営の実態」

  • 「都合の良い情報」しか出さない業界への提言と、現地確認の重要性


入居者プロフィール

性別:男性
年齢:19歳
アルバイト:ピザ配達/フードデリバリー(Uber Eats)
シェアハウス居住経験:他社運営のシェアハウスに約6か月

転居理由立地・アクセスのギャップ住環境への不満


1. 上京の焦りと「Web完結」の罠

Aさんが上京を決意したのは、大学進学という明確な目標のためでした。 実家を出て、自分の力で進学資金を稼ぎながら受験勉強をする。そんな自立心旺盛な彼にとって、物件選びにおける最優先事項は「時間」と「コスト」でした。

彼が当時選んだのは、葛飾区にある大手某社のシェアハウス。 シェアハウスを選択した理由としては、「家具家電付きですぐに生活を始められること」、そして何より「初期費用が抑えられること」でした。
そして某社シェアハウスの決め手となったのは、スマート契約だったようです。

「対面での説明や現地内覧といったプロセスは一切なく、申し込みから審査、契約まで全てWeb上のやり取りだけで完結しました。勉強時間も確保したかったですし、Uber Eatsの稼働も早く始めたかった。面倒な手続きをショートカットできるのは、当時の僕には非常に合理的で魅力的に映ったんです」

Aさん

スマホ一つで住まいが決まる。 タイパ(タイムパフォーマンス)を重視するZ世代にとって、それは理想的なシステムに見えました。しかし、その“手軽さ”の代償は、入居したその瞬間から、想像を超えるストレスとなって彼に降りかかることになります。。


2. 「徒歩10分」の嘘と、止まらない家賃値上げ

最初の違和感は、入居すぐ訪れました。 物件情報サイトには、最寄り駅からハウスまで「徒歩10分」と明記されていました。しかし、実際に歩いてみると、どう急いでもその時間では着きません。

「実際に歩いてみたら17〜18分、信号待ちや体感を含めると20分近くかかりました。毎日の往復で考えれば20分の誤差は大きすぎます。無駄な移動時間は削りたいのに……。入居した初日から『話が違うな』と強い不満を感じていました」

Aさん

どうやらこの業者のシェアハウスに入居する人は、デフォルトが一般人の2倍の速度で街中を歩く人のようですね。

ちなみに駅徒歩の表記は「道路距離80m=1分」を目安に記さなければなりません。
■参考URL不動産公正取引協議会連合会(表示規約) https://www.rftc.jp/regular/
LIFULL HOME'S(解説記事) https://www.homes.co.jp/cont/buy_mansion/b_m-0027/

情報の不正確さに不信感を抱きながら始まった新生活。ですが次に彼をさらに追い詰めたのは、運営会社による不可解な家賃改定でした。 入居していたのはわずか6ヶ月間。しかしその短い期間に、「昨今の物価高騰」を理由として2回もの家賃値上げが断行されたのです。

「入居時は56,500円だった家賃が、退去する頃には58,500円になっていました。たった2,000円と思うかもしれませんが、学生にとっての固定費上昇は死活問題です。しかも、納得できる説明や事前の協議があるわけではなく、一方的に通知が来るだけ。『このまま住み続けたら、どこまで上がるんだろう』という不安が常にありました」

私、同業者ですがここ半年の間で2度値上げをしないといけないくらいの物価高騰経験してないのですが・・・ちなみにうちが値上げしたのは過去1度だけ。ウクライナロシア戦争で原油価格高騰と円安の進行で光熱費価格が上昇したからです。弊社では実費上昇分と将来の燃料価格と為替の変動幅から想定して初めて¥3,000の負担をお願いした1回きりの改定のみです。
急激な資源インフレと不動産価格上昇の賃料転嫁が始まればそれこそ業界全体での値上げは起きうるのではとの懸念はあるかと思いますが、物価高騰は説明しているようで説明になっていないような気がします。


3. (ここが衝撃)日本人2名のみ。管理不在で荒れる生活環境

経済的な負担に加え、精神的に彼を摩耗させたのが「生活環境の実態」でした。 全15室あるそのシェアハウス。入居してみて初めて分かったのは、その極端な入居者構成でした。
日本人の入居者はAさんを含めてわずか2名つまり、全体の2割以下です。残りの大半は、東南アジア系の外国人入居者で占められていました。

現在調査中で、今後別記事でこの件について取り上げようと思っているのですが、おそらく技能実習生が絡んでいるようです。
このシェアハウス業者から転居する人からこの人数構成よく聞くんです。都内の色々な場所に偏在しているのに、どの物件もこんな偏った構成って運営側が主導していないと起き得ない状態です。ちなみにこの業者が運営しているシェアハウスは都内でうちよりもはるかに大きな規模で展開しています。

——「とにかく、無法地帯でした」とAさんは振り返ります。

・使い方が荒く、常に汚れ放題で油まみれのキッチン
禁煙のはずの玄関前で堂々と行われる喫煙
共用部を占領し、長時間行われる大声でのビデオ通話

これらは決して稀なトラブルではなく、日常茶飯事でした。
勉強に集中したくても騒音で集中できない。疲れて帰ってきても、汚れたキッチンを見て料理する気が失せる。そんな日々が続きました。

「もちろん、運営会社にクレームは入れました。でも、返ってくるのは『注意喚起します』という定型文だけ。その後、入居者全員に一斉メールが送られてくるんですが、それでおしまいです。スタッフが現地に来て状況を確認したり、個別に指導したりすることは一度もありませんでした」

Aさん

現場を確認しようとしない運営者と、メールだけで済ませようとする事なかれ主義。その結果、ハウス内では「やったもん勝ち」の空気が蔓延し、真面目にルールを守る人間が損をする環境が出来上がっていたのです。
Aさんが「運営側が物件をコントロールできているとは到底言えない状態だった」と語る口調には、憤りが滲んでいました。


4. 失敗を経て選んだ「最適解」と、生活の激変

「もう、ここにはいられない」 精神的にも限界を迎えたAさんが、次の住処として選んだのが、弊社の「LLC-HOUSE」だったようです。

今回の物件選びで彼が重視したのは、前回の失敗を教訓にした「立地の正確さとコストパフォーマンス」、そして何より「実態と説明が一致していること」でした。

「ここに移ってからは、仕事の効率があがって収入が増えました。それなのに、家賃は前のところよりも数万円抑えられている。『収入が増えて、固定費が下がる』。受験生として資金を貯めたい僕にとって、これは本当にデカいです」

Aさん

わずか半年間で天国と地獄を味わった19歳のAさんに私は問いかけました。

「またスマート契約(オンライン契約)があるところだと、スマート契約しますか?」

LLC

「もし事前に現地を見ていたら、前の物件は絶対に契約していませんでした。現地の空気や管理状態を確認しないまま契約するのは、リスクが高すぎたと学びました」

Aさん

■ まとめ

Webだけで完結させる『スマート契約』自体を否定はしません。でも、それなら情報はもっと正確で、フェアであるべきです。オンラインで一貫して手続きを完結させるならば、事業者は申込者との「情報格差」を埋める努力をしなければなりません。

もし内覧さえ行わないスタイルをとるなら、現況のリスクやネガティブな情報もリアルに伝える責任があるのではないでしょうか?
こういうリスクがユーザーにある以上は、余程の事情がない限りは弊社ではスマート契約をあえて見送っていて、確実に物件を見てもらってから契約してもらうのが基本スタンスです。

画面上のスペックや効率化の裏に隠された、不都合な真実。 「スマートさ」に踊らされ、生活の基盤を揺るがされないために。19歳の実体験に基づくこの警鐘は、これからの物件選びにおいて、無視できない重みを持っています。

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