#282 海外に日本語が公用語の島がある?
世界で唯一日本語を公用語としている国は日本ではない。
日本では実質的に日本語が公用語として扱われているが、日本には公用語についての法律がないため、日本語は正式には公用語ではない。
しかし、世界には日本語を公用語としている地域がある。
それは、グアムとフィリピンの中間地点にある南国パラオのアンガウル州という地域である。
アンガウル州はサンゴ礁によってできた幅数キロメートルの小さな島だ。
アンガウル州が定める独自の憲法に、日本語を公用語とすることが明記されている。
大航海時代に発見されたパラオは、1885年にスペインの植民地となり、1899年にドイツに譲渡される。その後、第一世界大戦のドイツの敗戦により、国際連盟が認める日本の委任統治領となった。
パラオには多くの日本人が移り住み、日本語を広めた。
現在のパラオは英語とパラオ語が公用語となっているが、パラオ語には日本語が語源となっている単語も多い。
例えば、「オカネ(お金)」「センキョ(選挙)」「デンキ(電気)」「ベントー(弁当)」「ムスビ(おむすび)」「ダイジョウブ(大丈夫)」「サビシイ(寂しい)」「ショウガナイ(しょうがない)」といった日常的に使われる言葉がパラオ語になっているという。その数は約1000語。パラオの人々にとって日本語はとても身近な言語なのだ。
パラオは第二次世界大戦での日本の敗戦により、1994年に独立するまでの間はアメリカの委任統治領となっていた。
日本からパラオに移り住んでいた日本人たちは本土へ帰還したが、アンガウル州では一部の日本人が現地に残って引き続き生活をしていた。その結果、アンガウル州では日本語も使われ続け、1982年にパラオ語・英語とならんで日本語も公用語とすることが憲法に記載された。
現在でも親日国と知られるパラオでは、日本語による案内ができるガイドや、日本語が併記されている看板も多く、日本人が快適に旅行できることで有名である。
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【参考】
