#214 なぜソーセージといえばドイツなのか?
ソーセージといえばドイツ。
ソーセージを含めた加工肉の消費量も1人当たり30㎏と断トツで世界一である。ソーセージ以外にも、ハムの消費量も多い。ドイツではおよそ1500種類のソーセージが売られているという。
ドイツではなぜ加工肉の生産と消費が多いのだろうか。
国土の大部分が西岸海洋性気候に属するドイツは比較的冷涼で、国土も痩せている。そのため、フランスのように生産性の高い農業を行うことができず、農耕と家畜の飼育を組み合わせた混合農業が発展した。
飼育効率の高かった豚は重宝され、農家では春に子豚を買って秋まで育て、冬になる前に加工肉にするというサイクルが定着した。ドイツのソーセージは、血、皮、内臓など豚の部位を隅々まで使ってつくるのが特徴である。冷帯に比べると比較的温暖とはいえ、平均気温が0度近くまで下がる冬を生き抜くためにソーセージやハムなどの加工肉は貴重な保存食だった。
加工肉をつくるには香辛料が必要不可欠だった。ドイツでよく用いられるクローブなどの香辛料は、もともとヨーロッパに自生していたものではなく、東南アジアなど熱帯地域から持ち込まれたものである。大航海時代がドイツに香辛料をもたらし、加工肉の食文化を発展させたのである。
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