#313 巨大な冷蔵庫は資源の宝庫?
アメリカの飛び地である「アラスカ州」。
面積は日本の約4倍の約154万㎢。大部分が冷帯か寒帯に属する極寒の地だ。
アメリカは、1867年にアラスカをロシアから購入した。
金額は720万ドル。
1㎢あたり4.7ドルと、格安の買い物のように思えるが、不毛な土地を購入をした当時のアメリカは、国民に「巨大な冷蔵庫を購入した」と揶揄される始末だった。
アラスカは、1741年にロシア皇帝が命じた探検によって発見された。
ロシアはアラスカでカワウソを捕まえて毛皮を売ることで利益を得ていた。
しかし、1850年ごろには乱獲によって毛皮生産は衰退する。
カナダを植民地にしたイギリスの手がアラスカに迫る中、クリミア戦争(1854~56)でイギリスに敗北。
ロシアはイギリスにアラスカを奪われる前に売却することを決意、アメリカと交渉の末、格安で売却することに成功した。
アメリカでは当初は批判されたアラスカの購入だったが、1896年にアラスカで金鉱が発見され、アラスカの価値が見直された。
漁船が進歩して長距離の航行が可能になると、水産基地としての価値が見いだされ、さらには油田も発見された。
冷戦期にはロシアを睨むレーダー基地が建設されるなど、政治的にも重要な地となった。
アラスカは資源の宝庫であり、地政学的にも重要な地域だったのだ。
ロシアにとっては手放さざるを得なかった地域だが、アメリカにとってはお得すぎる買い物だった。
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