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#111 使われなくなった地図記号

時代が変われば地図記号も変わる。
昔は当たり前に使われていた地図記号のいくつかが現在では使われていない。

その代表例は桑畑である。かつての日本は生糸が主要な輸出品で、養蚕業がさかんだったため、蚕(かいこ)のエサとなる桑を育てる桑畑が日本各地にみられた。
しかし、製糸業・養蚕業の衰退とともに桑畑も減少し、2013年を最後に地図記号として使用されなくなった。

同じ年に使用されなくなったのが「工場」の地図記号である。
歯車を表わす工場の地図記号は多くの人が覚えた経験があるのではないだろうか。
実は最新版の地図帳などの地図記号一覧には工場の地図記号は載っていない。
工場は地図上で記号ではなく「〇〇工場」として名前で記されるようになっている。また、同年には採石地の地図記号も廃止されている。

1986年には「電報・電話局」、「塩田」の地図記号が廃止された。
電報・電話局は電話事業の民営化によって地図に記載する必要がなくなり、塩田は時代とともに塩は工場で作られるようになったことから地図記号は廃止された。

一方、新しくつくられた地図記号として、「風車」「老人ホーム」が2006年から、「自然災害伝承碑」が2019年から使用されている。
風車は自然エネルギーの普及、老人ホームは少子高齢化、自然災害伝承碑は異常気象等による災害の深刻化が背景となっている。社会と共に地図記号も変わっていくようだ。

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