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#386 国際連合旗のひみつ

国際連合の旗は、1947年の国連総会で制定された。
ブルーを基調として、世界地図のまわりにオリーブの葉をかたどったデザインだ。
世界地図・オリーブ・色。
それぞれに世界平和への思いが込められている。

・世界地図の中心は?

まず、国連の旗の世界地図は一見なじみのない地図だと思う。
これは、地理で習う「正距方位図法」とよばれる図法で描かれた地図で、地図の中心からの距離と方位が正しい地図である。

・・・というのはあまり重要でなくて、大事なのは地図の中心だ。

地図の中心は北極点。
北極点を中心にすることで、南極大陸を除く地球上のすべての地域を地図の中心近くに描くことができる。

そして何より、どこかの国が中心になってしまうと、その国の権力を表わしているとも解釈されかねないので、どこの国のものでもない北極点が中心となっている。

「とはいえ左右の真ん中はあるじゃないか」ということになるのだが、実は中央の縦のラインが経度0度の経線(本初子午線)と、180度の経線(日付変更線)になっているのだ。
中心だけでなく、中央のラインにも「どこの国も世界の中心ではない」というメッセージが込められているのである。

(「結局イギリスが中心じゃないか!」というツッコミはしてはいけない)

・オリーブはなぜ平和の象徴?

世界地図の周りに描かれているのがオリーブの葉だ。
オリーブは平和の象徴であることが知られている。

その由来になっているのが、「旧約聖書」に登場するノアの箱舟の話である。
人類を滅ぼした大洪水の後、箱舟で大海原をさまよっていたノアは、陸地を探すために1羽の鳩を飛ばした。
その鳩が加えて戻ってきたのがオリーブの葉で、近くに陸地があることが分かったという逸話である。

大洪水が終わり、ふたたび人類の平和が訪れることを知らせたオリーブと鳩は、現代でも平和の象徴として広く知られているのである。

・青色は平和のイメージ?

さて、では水色が基調となっているのか。
ブルー系の色には、人の心を落ち着かせる科学的な効果がある。

例えば、一時期鉄道の駅で自殺防止のためにブルーの照明をつける取り組みが行われていた。
また、一説には照明がブルーの場所では犯罪発生率も下がるという。
ブルーには人の突発的な行動をおさえる効果があるそうだ。

また、ブルー系の色と対比されるのが赤色だ。
血や炎など、赤色が戦争を連想させるものだからこそ、その反対のブルーが平和を連想させる色となっているのである。


このように、国際連合の旗には世界平和を目指すというメッセージがこめられている。
2024年現在、国連の持つ意味が問われる争いが絶えず続いているが、国連が作られた本来の意味を忘れてはならないだろう。

【目次】

【参考】


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