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さよならいぶ【まいこ枠】

2025年2月16日 

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その日は朝から前日の余韻もあって、阪急電車で寝るために作ったプレイリストを聴いているだけでひとりで涙してしまっていた

阪急電車の横列でひとり、ベースを前に泣く女
ヤバいやつでしかないだろう、と思いながらも気持ちが溢れてしまって止まらなかったのを忘れられない

あぁ、とうとうこの日が来てしまった

自分の出番は7番目
10バンドあるうちの7番目だから出番自体は遅かったが、体感5秒で時間は過ぎ去り、とうとう自分の出番
Hump Back、君島大空、アジカン、WOMCADOLE次々と行われた同期たちのライブを観て、尊敬なのか寂しさなのか楽しさなのか、感情がぐちゃぐちゃになりながらステージに立った

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「さよならいぶ、まいこ枠、
    リーガルリリー始めます」
声が震えた
でも演奏し始めたらどうでもよくなった
その瞬間も音楽に救われたのだ

一曲目は「地獄」
普段髭男やらsumikaやらヤバTやらやる私とはかけ離れた曲。だからこそ「なめんな」って気持ちが思いっきり放たれるよう、この曲を選んだ

一音目から重厚感があって、曲の構成も相変わらずへんてこ、そして何より歌詞がめちゃくちゃ好きだった

屋根の下でいつも平気なフリをしてても

リーガルリリー「地獄」

このサークルでの時間は「楽しかった」という言葉だけでは片付けられなかった
基本的に人間不信で感情の起伏が激しい自分からすると、このサークルにとっての「よき何者か」であることはかなり苦しかった
サークル=仕事というふうにわざと考えて、仮面を被り、こっそりみんなとの間に壁を作っていた時期があった
だから、あの時の感情を掬っているこの楽曲で、あの頃の自分を成仏させたかったのである

二曲目は「GOLD TRAIN」
この曲は単純に好きだった、それは演奏したあとも演奏中もずっと思っていて、本当にできて幸せだった

冒頭のゆっくりとしたギターからの疾走感溢れるサウンド、たまらなく好きだ
夜の雰囲気、煌めく星たちが見えるようなこの曲
2時間近くかけて通学していた私のお供の曲であり、泣きたい夜に聴いてその日を乗り越えた曲
学生時代たくさん支えてくれたこの曲をやらずに引退するわけにはいかなかった

2年半前に最終列車に飛び乗ったなら、最後は輝く金の電車でさよならしてやろう、そういう気もあった

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さて、ここまでリーガルリリーの楽曲に対する激重感情を述べてきたが、
私の枠バンドは【カネヨリマサル】
リーガルの後に超ハッピーなカネヨリをするなんて気が狂ってると自分でも思ったし、自分で自分の首を絞めた感はすごかったが、まぁ仕方ない、
最後だし
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ここからは【カネヨリマサル】のお話
リーガルリリーからの繋ぎでMCをした後、正真正銘、私の最後のライブが始まった気がした

一曲目は「ゲームオーバー」
この曲は1回やったことがあってもう一度やりたかったというのが本音である

でもやりたかった理由はそれだけではなく、この4年間たくさんの曲のイントロのベースソロばかりをしていた、というか大好物で何度もさせてもらっていたので、最後である今回も入れたのだ

にしてもイントロのソロベースがまずいい
4弦と3弦を行き来し、最後は4弦10フレット
この曲はELLEGARDENをコピーしてる際に現実から逃げるように弾いていた曲でもあるため、指が勝手に覚えている
これこれ!と思いながら動いた指はMCで盛り上がらなさすぎて恥ずかしくなったのか、動揺から本番では早く動きすぎてこればっかりは口をバカみたいにあけて弾いていた、やらかしやらかし
まぁライブにアクシデントは付き物なので良しとしよう、うん
この曲もそう言ってるし、うん

今の私だけ守ってあげたい
とりあえずでいいよね

カネヨリマサル「ゲームオーバー」


二曲目は「今年はもう君はいない」
これに関してはよく新商品のポップである「new!」と付けてもいいくらい、このライブのために聴いて練習した曲だ

じゃあ、なぜこの曲を演奏したかったのか
歌詞に関しては実はあまり重視していない
タイトルから「もしかして、今年いなくなるから!?!?」と思った人、いてたらごめんなさい

カネヨリはメロディックなベース、可愛さの中にある青春ロック、そして何よりもスリピとしてのグルーヴ感を兼ね備えた素晴らしいバンドだと勝手に思っている
だから一曲目のゲームオーバーもそうだが、ベースは目立つし、楽曲の「決め」の部分が多くある
あと、何より演奏しているメンバー全員が楽しい
そう、この楽曲がまさにカネヨリそのものの象徴といえる楽曲だと思ったのだ
冒頭の6音はギターもベースもドラムも演奏していて、ズレるとバレるし、アウトロは3人で交代にソロを回しているような構成になっていて、とても楽しい、けどそれぞれの技術とグルーヴがないとできない
だからこそ普段仲が良く、信頼しかないメンバーとやりたかった
実際ライブでやってみると楽しすぎて、どうにかなりそうだった笑
曲が始まる前も3人でヤイヤイ言いながら始まったのが本当に私たちらしくて、その瞬間さえも愛しくて、1サビ終わりに全員で顔を合わして「やってもた!」ってなった時も、ラスサビの「今年はもうーーー」と伸ばしている時にドラムとベース二人でボーカルとアイコンタクトをとっている時も
全部全部楽しかった
最高やったぜ

三曲目は「ラクダ」
この曲も一度やったことがあったし、一度目はライブの最後に演奏した曲だった

この曲は本来、ラブソングに該当すると思われる
内容をざっくり紹介すると好きな人、もしくは恋人が遠くに行ってしまって、自分は音楽を歌っている
でも、あなたにはこれら音楽は届かない

自分にそういった経験があるかと言われると
あまり思いつかない
でも、聴くとその気持ちがこちらに伝わってイントロの弾き語りで号泣してしまうほど、この曲が大好きなのだ

大好きだけど、基本的にこの曲はひとりで誰かを思い出して聴く、「ひとりの曲」だなぁと思った
だから、そうじゃなくて、自分の中で閉じ込めておくだけじゃなくて、このライブの思い出の曲として、みんなが忘れてしまってもいいから、「みんなとの曲」にしたかった
大変おこがましいことを重々承知で述べると、ある意味、この曲を世間一般でいう悲しいラブソングで終わらせたくなくて、お別れするみんなとの曲にしたいと思ったのだ
きっと、この曲を聴くと思い出すように

さて、いよいよ最後の曲
「ガールズユースとディサポイントメント」
この曲がしたくて、カネヨリマサルを引退ライブのネタにしたと言っても過言ではない

この曲はライブと同じようにサビを全員で合唱する形で演奏した
泣きそうになりながらだったので、私は全くと言っていいほど歌ってなかった笑

ああ、いつか悲しみたちを捨てて
女の子は走るのです
オシャレは身体だけにして
心は飾らぬままにして

カネヨリマサル「ガールズユースとディサポイントメント」

歌詞がもう「私のことですか!?」と聞きたくなるほど、このサークルでの4年間を表していた

死ぬほど辛い恋もしたし、曲を語ったり、バカバカしい話をして笑ったり、オレンジ色のステージの上にもいたりした
でも、私の中で心は飾らず「音楽が好き」という気持ちは真っ直ぐ芯を貫いていた

高校時代は音楽が好きと言っても、音楽を聴くのは基本ひとり
どの程度好きかも分からなかったし、ただ音楽がないと生きていけない、みたいな

でも、私の「音楽が好き」という感情を尊重してくれて、褒めてくれて、大事にしてくれたのが、このサークルの人たちだった
その人たちとライブ中に恥ずかしくなるほど暴れ回ったり、泣いたり、笑ったり、曲に対する愛を語ったり、、、
みんなと過ごせて、音楽で繋がれて本当に幸せだった、楽しかった
そんな私の愛が届くよう、演奏した
辛いことも悲しいこともどうにもならないこともたくさんたくさんあったけど、二本足で立って演奏して、そんな想いを伝えたかった
伝わってたらいいなぁ

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この曲の最後にベースとギターでルート弾きをする場面がある
目の前には大好きなボーカル、横にはニコニコ笑っている超ハッピーギャルなドラマー
本当に組んでくれてありがとう
いつも仲良くしてくれてありがとう

以上、さよならいぶ、【まいこ枠】でした
バックスバニー、愛してるぜ

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