『活俠傳』 南宮淺 全力擁護・考察
勝手に思ってるだけの想いなど、子供に伝わるわけがないだろう!!
はじめに
別に淺くんのこと好きなわけでもないんですけど。
嫌いでもないです。
そもそも「嫌いなキャラ」という概念をあまり持っていないのですが。
好きの反対は興味無い。皆さんご存知。
そもそもキャラクターとか問わず、自分は好き嫌い関係なく、誰が叩かれていようとその内容が自分の中の道理にそぐわないように感じる場合は反抗したくなるので。
日本でもそこそこ、本国の方だと更なるスーパー荒れネタとして有名らしい彼ですが、多少擁護的と言える立場から、その描写と取り扱われ方について考察してみることにしました。
こういう時、ただ一方的に自分の考えを文字数に限りなく書き散らすだけの媒体であるnoteは匿名掲示板や短文型SNSよりも遥かに言説や思考を取りまとめるのに優れていると思います。
ちなみに結構なネタバレ要素…というか、見るのが少し難しいイベントの内容を普通に含むので、その辺は注意してください。
見てる人は大体何の話か分かると思うので、見てない人は自分で察してください。
そもそもなぜ擁護的なのか
え、親が100%悪いから以外にありませんけど…
いや、ちょっと違いますかね。他にもあります。
なんか作中描写を歪めて語られてない?と感じるからです。
ぶっちゃけ別に他人のキャラの好き嫌いなんてのは比較的どうでもいいんですよね。擁護とか言ってますけど。
だってただの個人的好き嫌いなんだし。
ただ、キャラを嫌う根拠として語られている根拠と自分の受け取った作中描写が食い違ってたら「いやちょっと待てよ」ってなるじゃないですか。なりませんか?自分はなります。
その「いやちょっと待てよ」が本題でもあります。
なんなら作中でそのまま語られている通りというか、普通に趙活当人の言う事にだいたい同意できるんですよね。自分の彼への感想は。
趙活と淺のどちらが不幸か論は向こうでもこっちでもちょくちょく語られているようですが。
自分は「見方によって変わる」と思っており、そして自分の見方においては現代の時系列で言えば割と淺の方が厳しいなと思っています。
というか作中の趙活も、当然ステータスや選択肢によってキャラが違うために、彼に対して作中で違った考え方をしていますが、あるシーンでは
「俺も唐門での日々は楽じゃなかったが、それでも自分で選んだことだ。
彼は最初から最後まで自分ではどうしようもない。可哀想なやつだ。」
と言います。
自分はこの趙活のセリフに概ね賛同しています。
そして批判派の意見は「淺本人が原因で問題が解決しなかった」と言われがちなのが、反論したくなる理由ですね。
別に「単にうじうじしてるキャラが苦手」とかそういう批判意見はどうでもいい(気にならない)です。
何故なら別に好印象を持っているキャラではないので。
ただの好みの問題に口出しする気はありません。と言うか自分も別にうじうじしてるキャラはそんなに好きではないです。
あと、「原因は環境ではなく彼本人の気質」という言説はたまに見かけますが、これは明確に間違いと言えるでしょう。
傳記に
物心ついた頃から、母親と共にいた。
その頃は貧しさなど知らず、日々は単純で美しく、彼は容貌が良く、活発で聡明、心優しく、人に愛され、里の子供たちは皆彼と遊びたがった。
その頃は南宮淺とは呼ばれず、別の乳名があったようだが、今はもう覚えていない。
ある日、泥だらけになって帰宅した彼は、母親に好奇心から尋ねた。
「なぜ僕にはお父さんがいないの?お父さんはどこへ行ったの?」
そして彼の美しい幼年期はそこで唐突に終わった。
と書いてありますが、これを「環境の変化によって人生が狂い、気質や人格も変わってしまった」以外に読み取るのは中々難しくないでしょうか。
ちなみに南宮家に連れていかれたことも別に彼自身の意思ではなく、最初連れてこられた時は売られたのかと思った、とのセリフがありますね。
つーかここを歪めない限り色々無理のある批判が割と多い気がします。
でもセリフとかではなく傳記なので、無理に解釈を歪めるのも限度があると思います。
傳記なんて何なら作中で描写されてない「そんなことまで書いていいの!?」レベルのネタバレまみれな部分なので、作中描写では最もと言っていいくらいに信頼度が高いです。
現在の淺に問題のある気質が見られること自体は否定しませんが。
少なくとも、それを「元々そういう人間だった」と扱うのは作中描写とは明らかに違うかなと思います。
とりあえずこの傳記で描写されているのは、心優しく人に愛されていた子供が、親族からの拒絶と虐待によって現在の人格へ変わってしまった流れですからね。
その結果だけを取り出して本人の生来の欠陥とするのは、さすがに原因と結果を逆転させているでしょう。
つまるところ「別に好きではないが、理不尽に叩かれているのは気に入らない」ということですね。
「というかもっと叩かれるべき人いるよね」でもあります。
多分彼への批判で一番多いであろう、「彼の現在の人格そのものへの批判」にはあまり擁護しません。
そもそもパパが悪いよね
なんか親としてはやるべきこと十分やってたみたいな評価も少し見受けますが、そんなわけなさすぎます。
少なくとも作中でそのように扱われていないというか、明らかなズレがある気がします。
「親として淺を正当に扱おうとはしてみたけど生理的に無理でできなかった」が作中の描写・扱いじゃないですか?
正直ここもなんか、後のネタバレ要素を込みで考えるとよくわからないところがあるんですけども。
彼の誕生は誰も望まぬものであり、その母親は南宮遠に深く憎まれていた。
それに伴い南宮淺も人に疎まれ、二公子でありながら、家での待遇は家来や下人にも劣る。
当主は誰にでも和やかだが、彼と母への嫌悪だけは隠しきれず、一族も下人もそれを見て、次第に軽蔑するようになった。
母が亡くなった後、庇護者もなく、ますます境遇は悪化し、下人でさえ勝手に虐げるようになった。
淺本人のセリフならまだしも傳記にこう書いてある以上、ここは揺らがないのではないでしょうか?
彼はあくまで、「立場上はまともに扱わないといけないけど感情的にできていない部分が大きい」という状態だと思います。
これ、趙活もとい唐掌門とは真逆だったりしますね。
彼らの場合「感情的には趙活のことを気にかけてるけど父親との約束で表面上は正当に扱えない」なので。
どっちの方がよろしくない親かは人によるでしょうが…まあ、ここに限るなら殆どの人は遠パパの方がダメ…というよりも、詰んでると考えるのではないでしょうか。
「表面上正当に扱ってるけど内心では愛せていない」なら意見は割れそうですけど。
普通に内心の嫌悪感がマシマシになって表面上でも周囲から丸わかりだった結果として今現在こういう扱いになっているのは作中何度も語られていますからね。隠せてません。
隠せよ。親だろ。大人だろ。
趙活の場合、本来の親元から逃げ出す(というか空気を察して自発的に出て行っただけだけども)ことでなんとか少しマシな環境に移行したわけですが。
これもまあ、割とたまたまなとこがありますよね。
別に勇気があったというよりは「自分が捨てられるのが怖くて自分から先に出ていった」というかなりネガティブな感情だった記憶ですし。
例えば淺でも命の危険を感じたら流石に(武林大会の時のように)何が何でも逃げ出すでしょうが、遠パパには立場があるのでそんなことはしません。別に立場無くても流石に命を奪うような性格では無いと思いますけど。
要するに飼い殺しなんですよね、パパのやっていることは。
いや別に、それでも趙活の実親よりはマシですが。
マイナス200点とマイナス100点を比較している感じです。
唐掌門よりは(実の親かそうでないかの差があるのに)ダメだし。
あと一応趙活の父親は、趙活への愛があった…とかそんなおためごかしはともかく、趙活を追い出そうとした理由は単に生活が苦しいという物理的な事情だったはずです。
その中でも特に愛情が薄かった趙活が選ばれそうだった…というのはまあ、あくまで趙活視点のみの、作中で裏の真相まで見えていなかったとされた視点の描写ではありますが、大筋自体は合ってると思います。
流石に常日頃から実は趙活のことを気にかけていて、趙活は被害妄想していただけ…ってことはないでしょう。
「親からのまともな愛情を受け取れなかったから、劣等感の塊になって自分自身に対してすら正当な評価をできない」というのは趙活も淺も同じだったりします。
やっぱり対比キャラなんでしょうね。
故郷の家族も、俺に趙を名乗らせたくなくて、追い出しました。
天下は広いというのに、俺の家はどこにもなかったんです。
俺のような人間が、なぜ生まれてこなければならなかったのでしょう?
誰も俺を必要としないなら、なぜ産み落として苦しめたのでしょう……?
俺だって、望んでこの世に来たわけじゃないのに……。

で、これって結局完全に親の責任ですよね?
いやまあ、そうなってしまうに至る事情は存在するので、彼にも同情の余地はありますけど。
でもどちらが悪いかと言えば、100%親の方に決まっています。
「趙活が親に冷遇されたのは本人の顔のせいなので親は悪くない」って言われたら意味わかりませんよね?
まあ趙活はそこから這い上がったという結果はありますけど、それはただの結果論なので。
大谷翔平と比較して「あっちの子はあんなに凄いのに」とか言われても困りますよね。これは例えとしては下手ですけど。
趙活は作中でも(ルートによっては)並外れて精神的に強いキャラです。
その例外的な成功を基準にして、同じように立ち直れなかった人間を努力不足とするのは違うでしょう。
第一、(ルートによっては)なので。
順当にダメになった趙活も存在しますし、趙活は「理論上最強キャラ」のようなものです。
理論上なら初代千面人魔にすらタイマンで勝ててしまうからといって、作中の趙活は初代千面人魔以上の実力者である…とは認識しませんよね。
遠パパは基本的には優れた素晴らしい家長なのでしょうが、淺に関してはどうしようもなく酷いです。最悪。
なんなら兄である深の態度だって、結局彼を見習っているだけである可能性が高いですし。そら後から湧いてきた弟を父が冷遇してたら兄もそれに倣うわな。
南宮家の堂々たる五進の大邸宅を初めて見た時、南宮淺は目を輝かせた。この人々の衣服の生地は何と上等で、肩には金の飾りまである。皇帝諸侯の暮らしとはこういうものかと思った。
父は想像以上に瀟洒で威風堂々、官府の者でさえ、会えば丁重に接する。
兄は教養があり、初めて会った時には、自分に菓子までくれた。
自分が彼らの家族になれるとは、良い日々が来ると思った。
しかし、そうではなかった。
当主は誰にでも和やかだが、彼と母への嫌悪だけは隠しきれず、一族も下人もそれを見て、次第に軽蔑するようになった。
母が亡くなった後、庇護者もなく、ますます境遇は悪化し、下人でさえ勝手に虐げるようになった。
南宮家での日々は衣食に困らぬが、南宮家では犬だって衣食に困らないのだ。
かつて天真爛漫な子供は、怯え縮こまり、一日中人の顔色を窺って過ごすようになった。
>兄は教養があり、初めて会った時には、自分に菓子までくれた。
こうありますし、そもそも父と違って生理的嫌悪感も無いでしょうし、実際の作中を見ても深は「父に比べれば」まだ淺に対してマシな態度と感情を持っています。
父に比べればってだけで、目の前で下人に虐められていようがそれを止めないどころか止めようとする側に文句をつけているので普通に酷いんですけど。
でもこれって結局パパがそういう扱いしてるからそれに倣ってるだけですよね。
そりゃ敬愛する父親が不快に感じて冷遇している相手を優遇することは認知的不協和から来る精神的な問題を考えれば、中々難しいでしょう。
多分弟が家に来て冷遇され始めた辺りってまだ兄も子供でしょうしね。
思春期くらいかな?いくつなんだろう?
父親に反抗するタイプのガキならともかく、深はそういうキャラとは真逆ですし。
なので親の責任です。
今風に言えば、ネグレクトによって愛着障害を与えた形になりますね。
「何故そんなこともわからないのか?」って遠も深も言うんですけど、教えてないならそりゃわかんないんじゃないですかね。
兄が「自己憐憫に費やす時間を勉強にあてていれば…」みたいなことを言ってたので、逆に言えばそもそも教えてないってことでしょう。
教えてたら「前に教えただろ」って言うでしょうし。
一応本を読もうと思えば読める環境ではあったと思われますが、家に書庫があるから教育を施しているとは言えませんね。
ちなみに深の方は「ちゃんとした英才教育を受けている」という描写があるので、少なくともそこの教育格差は間違いないですね。
作中の扱いからして別に確認するまでもなく当然そうでしょうけども。
7~8歳だかの頃に連れてこられて、そこから割とすぐに冷遇してたんでしょう?
引き取ったのが大人の時期ならまだわかりますけど、子供を大人にするような教育を行わなかった結果として精神が子供のままで停滞してしまっているどころか何なら委縮しているのをその子供の責任にするのは無理があると思います。
「南宮世家に相応しい振舞い」を「南宮世家の公子に相応しい扱いをせずに」求めてるんですよね~、作中の彼ら…というか深は。できるわけないやん。
遠パパその他は、求めてる風で居て、そもそも求めすらしてないです。
求めてる風の事は言ってますけど、本音は「目の前から穏便に居なくなってほしい」ですからね。
深が他よりはちょっとマシなことが伝わったでしょうか。ちょっとね。
まあその深も最後は「目の前から居なくなってほしい」になっちゃいましたが、これに関しては淺自身のやらかしとパパの大やらかしが重なったので仕方ないでしょう。
で、そこの理不尽を「それは浅の態度に原因があるからだ」とたまに捏造されているのが、自分が見てて納得いかないポイントでもあります。
ここまでにある通り、「原因」はどう考えても遠の態度が由来だという風に描写されているのではないでしょうか。
それ以降の浅の態度は「問題」かもしれませんというか実際問題なんですけど、その問題を生み出したのが遠本人だろということです。
製造者責任を取ってください。
ちなみに遠パパは明らかに責任を取りたがっていません。
本当に私の実の子なのか疑わしいわ、ふん!
淺に対する批判の大半は結局のところ、遠が引き受けるべき批判に見えるんですね。
あと、多分一番の淺くんへの批判ポイントである武林大会でのやらかしについて。
その中でも更に限って、遠パパ周りについて。
これ、大問題になりましたけど。
この大問題のきっかけを作ったのは確かに淺だと思いますけど。
きっかけを作りだした原因はパパにある…というのはここまでの話なわけですが、それとは別のツッコミポイントがあります。
別にあそこからパパが心中かましたのはあの場限りの狭いスケールで見ても普通にパパがおかしいしパパの責任だよな…?
温夫人の告発が空気読めてない、それはその通り。
温夫人と遠パパの複雑な関係性を理解できてない、それはその通り。
極楽教の人間を兄貴分扱いしたことで南宮家の評判を落とした、それはその通り。
でもそこから心中かますのは予想できるわけないし、やっちゃいけないことだし、普通にパパが責任全部放り出して逃げただけでは…?
何なら作中でもこのムーブ批判されてますし、深も
……黙れ、父上の英名をお前が台無しにしたのだ。
とか言ってますが、温夫人の告発に対してそれを庇おうとしたことまではともかく、そこから良い感じに温夫人(本人)が退場しようとしたところに突っ込んでいって心中かましたのは普通にパパ本人の行き過ぎた行動であって、無責任な行動であって、だから醜聞となって名が汚れることになるんだと思うんですけど…
いや、あのシーン自体は美しいですよ?良いシーンですよ?
あの二人以外の全てから目を逸らせば。
夫人はまだギリギリまでは全体見てたかな~と思いますけど、パパの方はもうなんか完全に最後思いっきり投げ出しましたよね。
普通にパパの女関係のムーブがどうしようもなく最悪なのが結構原因の割合として大きくないですか?この事件。
つーか実際に温夫人は泥教人間道法王だったし、しかも割とやることやってるから普通に魔教呼ばわり致し方なしレベルだし、あそこで告発されたこととその後の扱い自体はあんま淺が居ても居なくても変わらなさそうというか、結局居なくても極楽教が他の手段で告発してめちゃくちゃになって、温夫人が死ぬ流れになったら武林盟主になったはずのばかりの遠パパが心中かますことになる流れも別に変わりませんよね?
というか実際別に作中描写でも「淺の言っていることは鼻で笑われたが、実際の手紙を読んだクソ坊主と遠パパの反応で周囲も信じた」という形ですし。割と誰でもいいでしょう。
人間道や泥教を魔教として言いたい放題してるのは殆どの人物がそうなので、本当に淺本人に限定される明確な落ち度と言えるのって、あの事件においては極楽教の人間を信じたことくらいじゃないでしょうか。
だって告発内容自体は事実じゃん…
それもここまでの話から言うと、極楽教の人間を信用してしまうほどに家族がまともな扱いをしてこなかったことが本当の原因ですが。
煮られた狗ルートの趙活よりは仕方ない流れだと思います。
というかこれを更に悪化させたのが煮られた狗ですね。
趙活は「愛されてたことに気づけなかった」ですが、淺は「本当に愛されていない」ので。
別に直接裏切ったわけでもなく、良かれと思っての失敗ですし。
功を立てて褒めてもらおうとしたこととかは別に「落ち度」では無いですし。どうなるのかその先の展開を読めなかったのはミスですけど。
でもあの展開読めるか?普通。
つーかそもそも遠パパ本人もわかってるんですよ。
はぁ……これはお前の過ちではない。だがお前がここで一生を無駄にするより、遠くへ行って新天地を開く方がよい。
って。本人が認めてるんです。
そりゃそうですよね?だって、「生理的に無理」なだけなんですから。
生理的に無理だけど立場があるから世間的に角が立たないように目の前から居なくなってほしい、が遠パパの本音です。
遠パパは道理のわかる素晴らしい人間なので、淺本人に責任はないことを理解しています。
でも生理的に無理なもんは仕方ない。
実際生理的に無理でも仕方ないような経緯で生まれた子供ですからね。
仕方ないけど、親としては最低ですね。
追加で二人の最低親ムーブを読み込んで、次へ行きましょう。
「そなたが申し訳ないと思う人など山ほどいるでしょう、本宮一人ではありますまい?あの哀れな二公子を見ていると、嘆かわしくてなりません。」
「彼のどこが哀れなのだ?南宮家は錦を着せ玉を食わせて養っている、衣食に不自由させてはいない。」
「豚でも飼っているおつもり?あの子は人間、そなたの血肉です。
そなたのせいでこの世に生を受けた以上、そなたの責任でしょう。」
「違う!あやつは君が私に復讐するための犠牲だ。あやつを見るたび、あの母親の憎たらしい顔を思い出し、憎悪を抑えきれんのだ。十数年も私を苦しめておいて、まだ足りぬと言うのか?」
「足りるものですか。この恨みは綿々と続き、尽きることはありません。」
「君は……はぁ。」
……(苦笑)
はい。
取り敢えずここだけでも遠パパ本人が普通に「淺本人は悪くないのはわかってるけど生理的に無理」なだけなことを自分で言ってるのはわかると思います。
でも…
もっとツッコミ入るべき人物が出てきたな?
温夫人ってさ…
なんかこの人が一番よくわからない人まであり得るかもしれません。
いや、まあ、上で遠パパに言ってること自体は割と正論というか、たまに淺くんが叩かれている「南宮家は生活の世話はしてたのであまり悪い扱いはしていない」って部分への痛烈な否定なんですけども。
どの口で言ってるんだよこの人は…
まあ結構な部分は前回のTier表キャラ感想で割とさんざん突っ込んでて、何なら一番長文になったのこの人じゃねってくらいには言いたいことがある人なんですけど。
前回のところで触れなかった部分について、まだあるんですよね。
(多分事実である)実の母親問題です。
そもそも淺周りに限ってのみ見るならどう考えても製造者責任はパパより夫人の方が重いので、そんなこと言うならテメエが世話しろよって話なんですが、まあ表面上は…というか実際にも、淺は夫人がパパに復讐するために生み出した子なので、そりゃ自分で世話するわけはないですね。
パパに迷惑をかけるために生まれてきた迷惑な子が淺くんです。
もうこの時点でこの問題に関しては夫人を擁護しようがないレベルでヤバいことやってるとは思うのですが、実はこの事件にも裏の真相があります。
「実の母親は温夫人だった」というものですね。
極楽教が語っていることをどこまで信じるかという話ではありますが、王二壮の描写と小説のテキストから考えて、少なくともこの事実関係に関しては事実である可能性は高いと思われます。
王二壮が淺に対して気を利かせてくれるように何らかの形で頼んでいた(少なくとも、淺が温夫人の関係者であったと知っていた可能性が高い)ため、淺のことを何かしら気にかけていたようですし。
家畜の豚のような淺の扱いに対して苦言を呈したのも、単なるパパへのちくちく言葉だけではなく、実の息子が不遇な状況にあることに対して苦言を呈した…と取れなくもありません。
そんな示唆は見受けられないのであくまでこれは状況証拠からの想像ですが。
で、これを根拠にして猿が淺を「お前は実は愛されていたのに自分の手で壊してしまったのだ」と追い詰めて、淺は完全に精神崩壊してしまうわけですが。
まあ別にその流れ自体は、そうなるだろうね~って順当な流れだと思います。この流れ自体は。
でも別にこの流れは事実として「実は親から愛されていたのにそれを無駄にした」かどうかを証明するものではないですよね。
猿は淺のことを一方的に恨んでいて、意図的に追い詰めてやろうと嫌がらせの発言をしていますし。
客観的に見た場合、「温夫人は淺を愛していた」「淺は親からの愛を受けていた」というのはちょっと、無理があるかなと思います。
いや、確かにゼロではなかったとは言えますけどね。
これも趙活と被るんですけど…
一生外弟子扱いの真実について、掌門から語られますよね。
あれ、一応内容としては「実は生みの親からも義理の(?)親からも愛されていた」というものであると言えると思います。
でも掌門からちゃんと愛されていた部分は別に納得できますけど、実父の方はあんまそう言われても納得できなくないですか?実際趙活もあんまり納得してなさそうでしたし。
それまで酷い扱いされ続けて、最後の最後にいきなり、子供の目に見えない形で愛されていたと言われても、それは少なくとも親として子供に愛を与えたとは到底言い難いかなと思います。
そこのイベント単品で見れば、愛があったとは言えるでしょうけど。
それと同じ…どころか、そもそも自分が親であることすら伝えてないのだから、愛が伝わるわけはないですよね。
そんで、当然のように迫害されることになる南宮家に送り込んでああなったわけですし。
本来居るべきところから追い出したというのも一応被っては居るんですかね、趙活と淺では元の環境と結果が逆ですけど。
この辺りが本当によくわかんなくて、そもそも温夫人が復讐の道具として淺を生み出したのは事実なんでしょうか?
いや流石に事実だと思うんですけど、途中まで普通に暮らしてたんですよね?
連れてったのは猿の親、育ての母親の方ですよね?
しかもきっかけは淺の何気ない一言みたいな書かれ方もしてるし…育ての母親が懸想してたのは猿の父親って話もあるし…その後遠パパとも知り合ってるはずなんですけど、温夫人はどういう計画を立ててたんでしょうか…?
→これは自分の読み違えですね。育ての親は元々遠パパに付きまとってて、その後猿の父親に顔を潰されて手籠めにされたと言う流れでした。
ただ時系列自体はわかりますが、温夫人の思考回路がわかりにくいことに加えて結局誰の意思で南宮家に行ったのかがちょっと気になります。
育ての母も一緒に行ってるはずなんですよね。淺の傳記だけを見る分には、育ての母の意思で行ったっぽい感じに見えるのですが、しかし淺は温夫人が計画的に送り込んだ暗器なのですから…育ての母に指示を出したんでしょうか?
言っちゃなんですが温夫人が自分の息子はともかく(最低)女性をそんな扱いするかな?というのも少し気になっており…
元々なんかよくわからない部分が、温夫人が実母だと余計によくわからなくなるんですが…でもほぼほぼ確定でそこは事実なんだよな…
実の子供を復讐の道具として生み出して、疎まれるようなところへ送り込んで迷惑かけさせてるけど、一応気にかけてる。くらいでいいんですかね。
意味わからんな。まあ、矛盾した感情が両立してるんでしょうけど。愛憎ってそういうもんよね。
送り込んだ具体的な流れが謎なのは変わりませんが。
どっちにしろ母親としては信じられないレベルで酷いのはあんま変わりませんし。
特に何が酷いって前回も言いましたけど、二人で何やら満足して死ぬ時に一ミリも淺のこと考えてないのがひでーなって思います。
遠パパの方は別に最早それでいいですけど。だって愛してないし。
夫人は何…?結局愛してんの…?多分愛してないだろこれ…?それともパパが一緒に死んでくれて嬉しいな。で全部上書きされてる?
脳内BGMでも子夜寄君書流れてるんだろうな。
淺への加害者度合は正直こっちの方が高いかなーと思いますね、いくらちょっとばかり気を利かせていたとしても。
自覚的・意図的な生みの親補正がデカいです。と言うか本当になにがしたかったんだ?
友人の娘は自分の元で弟子として丁寧に、汚い部分にも関わらせず綺麗に強く育ててるのに、実の息子は復讐の道具か…
あれ、もしかしてこれ女だったらちゃんと育ててた?
一応猿が「彼女は泥教の法王として、謀略が成就する前にお前の前途を妨げることを恐れ、お前が魔教の子弟と呼ばれる身に堕ちることを恐れたのだろう。」って言ってるんですけど、正直これはかなり信ぴょう性低めだと思います。明確に嘘くさいというか。
あくまで淺を追い詰めるために吐いているセリフだから…ってだけではなく。
上述の通り、別に手元で育てようと思えば人間道関係無しに育てられる実例もあるので。鶏もも殺人鬼とか。
まあ錦香宮は女だけというのがどこまで厳密なのかは知りませんが(二師兄はマジで何)そもそも元々は育ての母が普通に育てていたのですから、特に人間道と直接は関わらせずに育てられたはずですよね。
わざわざ冷遇がわかりきっている南宮家に送り込むのが息子への善意なわけありません。
遠への恨み・復讐でそういうことをしたのだということも、否定しないどころか「まだまだこの程度じゃ恨み晴れへんで~」みたいなことを言い放っていますし、そもそもそんな遠を素直に頼るかのようなムーブができるくらいならここまでえげつないドロドロの揉め具合にはならずにとっくに復縁してるでしょう。恋愛とかは置いとくとしても。
普通にこっそり(これ私たちの実の子供だからちゃんと育ててあげて)って伝えればよいですし。仮に善意で送るなら、ですが。
最大限都合よく考えるとしたら、善意で送ってついでにパパにちょっと苦々しい思いさせたかったけど思ったよりも酷い冷遇を受けてしまった…って考えるのが一番マシっぽいですが。
作中において相当な策謀家である温夫人のキャラですかね、これ。
そもそも送る必要性が無いという部分に説明があまりついていませんし。
ということでここに関しては猿のでっち上げ…というか勝手な解釈と考えるのが自然かなと思います。
そもそも猿視点では事実関係はまだしも、流石に夫人の心の中まで読めるかと言われると微妙ですし。
王への手紙に書いてた可能性はありますけどね。
嘘をつくコツは、適度に真実を混ぜることです。
恐れたの「だろう」、で真実と言い切ったわけじゃないよ~と逃げ道を残してるのも中々やり手ですね。
まあ、とりあえずこんなもんかな…
総評・壁打ち
正直淺の評価が割れる理由、というか過剰なヘイトを買う理由ってやっぱり武林大会のムーブが特に大きいと思うんですけども。というかそれ以外に大きなイベントはあまり無いし。
ここにちょっと構造的な事情があるというか、他のキャラが背負うべき部分まで背負わされているんじゃないかと思います。
最初の方で書きましたね、「というかもっと叩かれるべき人いるよね」と。
ここまで書いたのでわかると思いますけど、普通に遠パパと温夫人のことです。
読者視点この武林大会、主役は概ねこの二人でしょう。なげーもん。
何やら満足して子夜寄君書を流しながら綺麗に退場します。
ただそこから全然綺麗に終わらずに今度は唐門が対象となって糾弾されたりして滅茶苦茶になるので、なんか知らんけどすげえ迷惑被ったという印象も残るイベントでしょう。
何ならその後の唐門滅亡にも…直接的に関係あったかどうかは、ちょっと微妙なところですが。
南宮遠は小我のために大我を犠牲にした。武林盟主に選ばれたばかりで、私情のために捨て去り、汚名を大公子に背負わせた。南宮深はどうやって焦点をずらそうかと悩んでいたところに、うまい具合にカモが飛んできた。君の唐門を血祭りにあげれば、食後の話題が一つ増え、南宮家主と人間道法王の密通醜聞は自然と薄まるだろう。
いやまああるっちゃありそうだな…どうせ南宮は最終的に敵対するから誤差だとは思いますが。
で、最初に火種を撒いたというか表面上爆発したのは淺じゃないですか。
要はシナリオ展開上の汚れ役を担当したキャラですね。
だからそこで「なんだこいついきなり迷惑な奴だなぁ」と感じるのも当然というか、別にそこはそれでいいと思うんです。
ただこうやって色々背景や事情を知ってあのシーンの理解を深めてくと、とりあえず二人が死んだことに関してはただの自業自得というか因果応報じゃない…?ってなるんですよね、まず。
というか事実としては間違いなく因果応報なんです。
だって淺という因果を生んだのその二人だし。
どちらかと言うと温夫人寄り。
あとそもそも人間道は別に全然無実じゃないので告発自体は割と正当性あるのもアレですね。
なんかあの辺のシーン、一周目だと特にプレイヤーも含めて、「別に何も悪さしてない人間道の女性たちを泥教だからという偏見だけで追い詰めるなんて間違ってるんじゃないか…?」と見事に騙し切ってて凄いんですけども、普通にバリバリ有実でした。がっつり魔教です。
だがお前も心の底ではわかってるんだろう?彼女たちに罪はないんだ!
……盟主よ、聞くがよい、見るがよい。本宮が人間道法王だと名乗っただけで、
この者たちは私を殺そうとしている。だが彼らはいつ私が悪事を働くのを見たのだ?
私は人を害したことなどないのに、勝手に仇敵と見なされ、殺されようとしている。
これこそがそなたの大志の真の敵、人の上に覆いかぶさる偏見だ。
付和雷同し、吹き込まれた虚偽の憎悪であり、未知への恐怖であり、愚かさなのだ。
凄いよな…相手が偏見で疑ってるのは事実だからってことで実際は本当に悪さしてるのに堂々と無実を主張してるの…
プレイヤーの殆ども初見では見抜けないと思います。
だって泥教のこととか実際よくわかんねーもん。
何なら今もあんまわかってないよ。極楽教の方がまだちょっとわかるよ。
実際錦香宮と温夫人はここまでのプレイヤー視点の短い関係性ではせめて人間道イベでも見てない限り到底悪人には見えませんし、それは作中の人物も同じです。
でも別にバレてないだけで魔教らしいことはやってるので、極楽教の仕込みであることを考えてもここはただ悪と悪がぶつかり合った結果として片方が排除されかけたという意味で、概ね因果応報だと思います。
超ベテラン詐欺師の温夫人は更にそこからひっくり返して、なんとか自分の犠牲のみで錦香宮を助けましたが。
襲撃の斡旋したり毒漬け乗っ取り計画立ててた唐門相手に自分達を助けさせる約束する面の皮の厚さがすごい。間違いなく中立・悪。
そして遠パパはそもそも必要のない、立場的には絶対やってはいけなかったリアタイ追い心中かましてるので、ここは最早因果応報ですらないです。
因果とか関係なく暴走しただけです。何なら新しい因果を生み出した側です。
なんなのこの人達…
しかしこの人達が表面上は作中でもプレイヤー視点でも素晴らしい人に見えてしまうのが、原因の一つなのだと思います。
というか中身もまあ素晴らしい人と言えば素晴らしい人なんですけどね。
ここまで書いたように、武林大会のごたごたって究極的にはほぼこの二人が悪いと言って差し支えないと思うんですけども、別にぱっと見はそこまで悪印象持たないというか、あんまりケチ付ける気になれないんですよ。
だって素晴らしい人だから。基本的には。
シナリオ的にもあからさまに盛り上げどころで、何やら満足死も美しいシーンですし。あんま死んだ人のこととやかく言いたくないですし。
色々あったけど幸せならOKですって感じ。
でも武林大会自体はだいぶ迷惑じゃないですか、こっち視点。
でも二人にあんまりヘイトぶつけたくならないじゃないですか、初見。
何ならその後も。
じゃあ表面上の原因になった淺が全部悪いことにするのがスッキリするよね…
でもそれは、作中描写とは食い違うわけです。
何なら作中でも武林大会でやらかしたのは南宮遠という認識だったはずです。
ぶっちゃけ淺くんにそんな大した影響力はありません。だってそんな能力も権力も、与えられていないのだから。武功は南宮とは別の人に授けてもらっています。
そこのズレを調整するために、な~んかちょくちょく描写が歪められて解釈されてると思うんですよね。彼の周りは。
少なくとも、「最初は真っ当に扱われていたのに、彼本人が原因で今の扱いになった」はさすがにどう見ても因果逆転しています。
当主は誰にでも和やかだが、彼と母への嫌悪だけは隠しきれず、一族も下人もそれを見て、次第に軽蔑するようになった。
思いっきり過程が直接的に書いてあります。
第一、イジメの主犯…というより原因である遠本人が「別に淺自体が悪いのではない」と認めている時点で、無理がある解釈だと思います。
遠の態度が原因で淺が虐められているということもしっかり書いてあります。
南宮に来る前はこんな感じではなかったのも明記されています。
更に南宮に来たのは自分の意志ではありません。
彼自身に原因を求めるには、歪める必要がある描写が多すぎます。
流石にこれ全部が日本語への翻訳ミスによって意図がうまく伝わっていないとは思えませんが、どうでしょう?
少なくとも作品側は淺をそんなどうしようもない生まれつきのクズと描写しているとは、到底感じられませんね。
後は、「虐げられている風だが実際はマトモな暮らしをしているのに不満を持っている」というのもちょこちょこ見かけますが、これも作中描写の意図をかなり歪めていると感じます。
まず先ほど挙げた温夫人のセリフで、「物質的にある程度衣食住が満たされていれば特に問題のない扱いである、とは言えない」と表現されているのは明らかです。
豚の例えも、まあ飼い殺しの表現でしょう。
更にキャラのセリフだけではなく傳記の内容を読んでも、
南宮家での日々は衣食に困らぬが、南宮家では犬だって衣食に困らないのだ。
とあるので、温夫人とほぼ同じことを言っています。つまり作中においてかなり正確度の高い解釈として打ち出されていると取れます。
これを読んだ上で「マトモな暮らしをしているのに不満を持っている」と捉えるのは流石に完全に文章の意図を無視してないでしょうか?
傳記は「衣食に困らない」ことを淺に対する南宮の扱いの恵まれた点として褒めているのではなく、犬と同程度の生存だけは保証されていたという皮肉として書いています。
実際作中でも、「とりあえず勝手に死なれたら困る」を超えるような扱いをしてくれてたのは横爺ちゃんくらいでしょう。
そりゃ、貧乏な唐門で外弟子扱いされている趙活より物理的にマシな環境なのは間違いないですが。
精神的には、事実上味方がいない…どころか、中立でいてくれる人すらほぼ描写されないという点で唐門よりも遥かに酷い扱いを受けています。
物理的ネグレクトではなく精神的ネグレクトなだけだと思うんですよね。
別に物理的イジメもついてきてますけど。
後は…四師兄が「趙活の四分の一くらい酷い境遇」と表現したことから彼の境遇は大したことない、としているのも見ますが。
四師兄本人が言うように、これは外側からふんわり知っている情報を参考にして軽く雑談しているだけです。
以上、全部噂で聞いた話っすから、話半分に聞いといてくれっす。
そもそも趙活の四分の一は相当重いというのも冗談ながらに趙活本人に語られていますが、その趙活が、実際に彼から話を聞いた結果、前述のとおり自分と比較して「自分より可哀想」というような表現をしています。
まあだからって趙活より淺の方が明確に酷い境遇であるというわけではないのですが、少なくとも見方によってはそうであるのは確かだと言えるでしょう。
「どちらが不幸か」を単純に決める必要はありませんが、少なくとも、
淺は裕福だから実際には恵まれており、不満を持つのは甘えだというのは、人間の生活を衣食住だけで測りすぎていると思います。
まあ、そう感じるだけなら別に個人的な感覚ですけど。少なくともこのゲームはそんな表現はしてないんじゃないですかね、見たところ。
なので、「淺は実は恵まれているのに、それに気付けていないだけ」は明確にNOです。
趙活も淺も家族(特に父?)からの愛を求めているのは同じですが、趙活は物質的に恵まれていない代わりに、気付けなかっただけで家族からはちゃんと愛されていた上で、それに気付けました。
淺はいくら物質的に恵まれていようが、別に家族からの愛はありません。
なのに実は愛されてたのに自分で親を殺してしまったことにされて壊れちゃいましたけどね。猿が悪いよ~。
掌門や師兄達や小師妹が実は趙活のことを愛していたと言われてもでしょうねとしか言えませんけど。
実は温夫人は淺のことを愛していて…って言われてもまずあんた親なの…?からスタートでしょう。そしてどう見ても愛している子供への扱いではありません。
この辺からちょっと乱雑に壁打ちします。
専用の屋敷まで買ってもらったのだから優遇されている
自分(遠)含めて、人目につかないところに住んでほしかっただけだと思います。
上記の点蒼派への出張を勧めた時の内心などが根拠としてわかりやすいかと。
家から追放されず二公子として置かれていたのだから寛大
というアピールをするために、したくてもできなかっただけじゃないでしょうか。どでかい名分ができた大会後に当人ではない深が追放しましたし。
少なくとも彼の生い立ちには(彼本人には当然)罪が無いので、ああいう風にデカい問題をやらかさないと家から追い出す名目が無かったのでは?
まあ父の方がデカい問題やらかしたんですけど…
あとそもそもあんな扱いで飼い殺すなら受け入れるべきではないかと…
それこそ体面を気にしてできなかったんでしょうけど。全部体面です。
祖父には愛されていたのだから、完全に不幸ではない
まあそうですね。そこは事実です。
味方は完全なるゼロではありませんでした。死にましたが。
つーか、爺ちゃんの死も極楽教(杏花林)絡みだし大会もあれだし、全部邪仙の計算づくか?
まあ、味方一人居たから何とかなる余地はあったというのは暴論だと思います。だって一人だし。
淺は南宮家へ執着しているだけで、出ていけばよかった。出ていく能力と意思がないのが悪い。
事実だと思います。
でも淺をそう育てた(育てなかった)のは南宮なので。
父への執着も、子供が父親に憧れるのを「悪」というのはかなり暴力的かなと。
というか実際パパは憧れてもそこまでおかしくない凄い人間なので。
そんな人が実の息子に対してだけは最悪の対応をしていることによって起きた家庭崩壊です。
普通にパパの方に100の責任があるのではないでしょうか。
こんな感じですかね、他にもありますか?
多分彼への批判のメインってどちらかというと人格否定系だと思うんですけど、そっちは正直別に反論はあまり無いです。
「今の南宮淺の人格に、南宮家の人間として問題があること」は特に否定しませんし事実だと思うので。
南宮家の人間として相応しい扱いをしてこなかったから当然のようにそうなってるだけなので、生来の問題というよりは南宮家の問題だとは思いますが。
ああでも、「自己中心的」という批判は多分そんなに間違いではないと思いますけど、「他責的」は多分間違いですね。
むしろ自責的…ともちょっと違うんですけど、きわめて自分に自信が無い(喪失している)ので、むしろすぐに自分が悪いのだと受け入れてしまう側です。
実力がついた後も下人に虐められていたのもそうですし、壊れた時も
僕が悪いんだ……全部僕のせいだ……生まれてこなければよかった。
違う、違う、全部あんたたちのせいだ。なぜ僕を産んでおいて、
ほったらかしにして、苦しめたんだ?
僕が愛されてた?嘘だ!嘘だ!みんな黙れ!ああ――!!
と、まず自罰的なセリフから始まっています。
実際のところこの発狂セリフ、言ってることが大体合ってるのが困りものなんですよね。
>違う、違う、全部あんたたちのせいだ。なぜ僕を産んでおいて、ほったらかしにして、苦しめたんだ?
これはド正論だし。温夫人謝ろ?
>僕が愛されてた?嘘だ!嘘だ!みんな黙れ!ああ――!!
実際別にあれで「愛されてた」判定は厳しいでしょう。
ちなみに他にも自罰的なセリフは結構ありますよ。
うん、でも……でも僕が悪いんだ。
南宮家の人たちが僕を嫌うのも、理解できるよ
やっぱり僕は災いの星なんだ……生まれてこなければよかったんだ……
全部僕が悪い、全部僕のせいだ。
僕は過ちを犯す定めなんだ、そうでしょう?
自責的というか、自己否定的ですね。
そら周囲から疎まれ続けて育ったらそうなるでしょうね。
趙活ですらそういう側面が明確にありますし。主に顔について。
あと、承認欲求が強いってのも事実だと思いますけど、どう考えてもこの原因はまともな承認を家族から得られてないからですよね。
逆にこの環境で承認欲求が弱い方が意味わかりません。
怪しい悪人ですら、ちゃんと自分に教えを授けてくれたというだけで信じたくなってしまうというのも別に当然じゃないかと。
てか実際父猿の方がよほど家族よりもマトモに接してくれたからそうなってるんでしょう?
超スパルタ修行の結果でそうなっているので、彼が別に肉体・精神的に楽な方に流れているわけではないともとらえられますね。
つーか彼の精神的には、構われないのが最も精神的に辛いのでしょう。
被害者意識が強い、とかも…
まあそうですけど、実際にパパとママの被害者なのでそれだけでは批判にならなくないですか?
努力の方向性を間違えてるのは確かにその通りだと思います。
子供に努力の方向性を教えない人が悪いと思います。
というかより正確に言うと、彼が方向性を間違えているのは事実ですが、そもそもこの問題には解答がありません。
遠パパは理由なく生まれによって彼を嫌っているため、別に何をどう頑張ろうが父親に認められることはないので。
クソ問です。
彼の人格の問題については、彼生来の気質の問題ではなく環境の問題の割合が極めて大きいことを明示できさえすれば、後は大体「でもそれ南宮家のせいじゃない?」で説明できますね。
正確には遠パパと温夫人のせい。南宮家の民度が唐門より低いように見えるのもアレですけど。
ここまで書いといてなんですけども、彼を嫌う人がいる理由は「嫌いになる理由がある」というよりは「好きになる理由がない」の方が大きいかなと思います。
単純に活躍がないので。
正確には、プレイヤーである趙活に対してプラスに寄与する活躍が。
自分は最初に書いた通り嫌いなキャラという概念はあまり無いので、好きになる理由が無くても嫌いにはならないんですけど。
この通り、偽ブサイクとかよりは掘り下げがいがあるので、その分だけでB+には来れますね。
ただめちゃくちゃ可哀想なキャラって感じなので、別に描写をそのまま受け取ったとしても好み分かれる…というより、「好き」にまでいくのは結構特殊寄りな人なんじゃないかなと。
自分は割と性癖が普通なタイプなので、別にあんまり唆られませんが。
好きな人はめっちゃ好きでしょうね、こういうキャラ。
個人的には別に普通に救われるルートを見てみたいと思っていますが、救われる方法があんま見えないんですよね。
自分へのコンプレックスはまだどうにでもなるかもしれませんけど、目的が…パパに認められることって、無理でしょ?どうやっても。
逆に言えばここを諦められるなら別にマジでどうにでもなるんですけど、長期間の精神的虐待による被害を解決して精神を正常な状態に戻すためには1ルート追加するような勢いになってしまいそうなので、救えないのかな…?
いやでもよく考えたらパパが淺が生理的に無理なのって顔そのものじゃなくて「あの女の息子だから顔を思い出してしまう」という情報を食ってる状態が原因ですよね。だって育ての親は元々は美人で、顔を潰されて醜悪な見た目になったという話ですし。そもそも実親でも無いし、顔が実際に似ているわけはありません。
じゃあ別に温夫人が「ごめんあれ本宮の息子だわ」って言えば解決するのでは…?これさっきも書いたな…やっぱこれでいいよな…?
追い心中かますくらいには未だに夫人に未練タラタラなわけですし、夫人のと自分の実子だったって判明したら絶対に一瞬でテノヒラクルーしますよね?断言できます。
…これでよくね?
あそこで温夫人死なずに、その上でいい感じに二人が和解できれば多分解決じゃね?
そもそも温夫人が息子愛してるなら普通に恨みとか関係なくそうしろよって話なんですけど、まあ息子への愛<遠への恨みなのでしょうから、ここの因縁が解決しないとダメそうです。
うーん…そんなルートあるのか…?
あり得るとしたら、メインシナリオを根本的に覆せる可能性のある瑞杏ルートくらいでしょうか。
なんで俺は別にそこまで好きでもないキャラの毒が回ってきてるんだ?
おわりに
まあ、別に全然武俠知識とか中国史知識とか儒教知識とか皆無なんで、完全に現代的倫理観を持った読者による解釈でした。
日本人の現代的倫理観で見ると正直流石に親が論外すぎてわざわざ淺くんを嫌うの結構難しいんですよね。親があまりにも論外すぎて。
ネグレクトとイジメの二重構造ですし。
自分は幸運にもそういう被害を受けたことは記憶の限り無いですが、やってる側が加害者でやられてる側が被害者だという程度の固定観念は持っていますし。
けどこの物語自体別にそこからズレた描写をしてくるという印象があんま無いんですよね。
遠パパ良い人なのに女と息子絡みだけ最悪じゃんと思ったら作中でも指摘されているし、温夫人良い人風に描かれてると思ったら普通にバリバリ悪事やってたのも本人が「自分は天下で最も腹黒い悪女である」と自認しているので、がっつり武林大会で大嘘ついてるゲキヤバムーブも別に意図的に錦香宮の利益のために動いているだけで、普通に温夫人がめちゃくちゃ良い人ぶるのが上手いだけの悪人だという描写だったことがわかります。
「悪意」は無いと思いますけどね。
いやでも二師兄への指示は…流石に…
アレがあるせいで千灯楼みたいに普通にゴリゴリのスパイ活動で暗躍してたのでは?って疑念が拭えないというかあんま否定する材料がないんだよな…少なくとも夫人の「私たち何も悪いことしてませんよ?」は明確に嘘を吐いているし…
で、それと同様に淺についても別に自分から見て、どうしようもなく当人が悪いだとか自己責任だとか、そういう風にはそもそも描かれていないように見えました。描写をさらう限りだと。
別にただシンプルに嫌われてるとか人気がないとかはどうでもいいんですけども、明らかに存在している描写・文章の意図を無視したりそもそも微妙に間違った改変したりして強引に淺の批判点を作ってる人が結構見受けられたんですよね~。
「元々はまともに扱ってたので淺が原因」は、流石に?
普通にゲームに書いてある通りに隠そうとしてた嫌悪感が隠しきれなくなってどんどん扱いが悪化した、でいいですよね。だってそう書いてあるんだから。
まあどちらかと言うと海外の人の方が多かったので、そもそも翻訳によって微妙に文章の意図や捉えられ方が変わってしまっている可能性もあるにはあるんですけど、それでもやっぱり調べた限りは違和感あるかなぁと。向こうの方でも自分とかなり同じような捉え方をしている人も居たようですし、流石に大きく的を外してはいない…はず。
逆に作中描写を根拠として納得行く、筋が通っていると感じる批判の殆どは「彼の現在の人格について」のものだったので、そこは概ね意見は一致しています。
といっても前述の通り、彼の現在の人格についての批判全てに筋が通っているわけでは流石にないですが。A⊃B。
江湖向いてないのは紛うことなき事実なんでしょう。
別に向いてない方がいいんじゃないか…?という気もする。
自分にはそれが別に嫌うポイントにならない、というか単に親ガチャ大失敗だろとなるだけですね。
時代的には口減らしに殺されない・衣食住が揃ってるだけマシだろというのは、(詳しくないけど多分)その通りですが。
でもな~その人が人生において何を求めるかはその人が決めることだからな~。
少なくとも「実は恵まれているのにそれに満足できない」は納得できないんだよな~。少なくとも人格形成に余裕で問題起きるレベルのネグレクトは受けてるしな~。
んでもって作中でも「衣食住揃えてたらそれでOKなわけないだろ」って突っ込まれてるしな~。
温夫人、基本的に割と現代寄りの倫理観持ってますよね。
だから好感を持ちやすいキャラだと思います。一見。
でもな~~~~!主犯なんだよな~~~~~~!!
パパのこと詰めてるけどその原因自分で(しかも多分意図的に)作ってるんだよな~~~!!
育ての親についてもちょっと気になりますけども…
「淺」って名前つけたのどっちなんだ?夫人の子なら流石に夫人なのか?どういうモチベで育ての親は淺連れて南宮行ったんだ?
う~ん。わからん。この辺りは普通に情報が抜け落ちているというか入り組んでいる感じが強いので、もうちょっと追加イベントが欲しいですね。
ともあれ、できる限り設定に準拠したキャラ語りをする時はなるべくソースを確認しながら行いたいものです。
うろ覚えで適当なこと言ったのが又聞きによって広まって間違った設定・情報が狭いコミュニティ間で定着するとか、あるあるすぎるんだよな…
解釈バトルしているうちは、ただのお互いの解釈のぶつけ合いなので逆にまだマシだったり。
まあそれはそれでダルいのでこんなもっと狭いコミュニティに引きこもって一人で壁打ち始めたんですけども…
終わりです。
なげえんだよ!こいつについて語るためだけに2万字かかるのどうなってんだよ!!


