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rupikorupiko
7月32日|風まかせ文芸部
今年からひと月は32日になり、初めての夏休みを迎えた。避暑地の温泉はごった返し、人の波にもまれ、ただでさえ疲れやすいわたしは、ホテルに着くなり倒れ込んだ。彼は心配して経口補水液を買って来てくれた。
ひと月が32日なんて長過ぎる、とわたしは思う。得した気分になる人もいるだろうが、人の数だけ時間の感じ方は違う。
そうやって、仕事時間が一日増えただけだった。それなのに、身体は悲鳴をあげた。
今日はゆったりと湯治旅になるはずだった。
7月32日(土)
宿泊料金は通常の倍。それでも来た甲斐があることを祈りながらベッドに潜り込むと、気づけば朝になっていた。
目を開けると自宅の寝室だった。飛び起きて、スマホを見る。
7月32日(土)。
