Photo by agog_column 遠い花火の音|風まかせ文芸部 42 kanata 2026年7月19日 11:27 日暮れの熱気のなか、汗をかきながら二人で帰っていた。 河川敷に差し掛かると、ユメカはペットボトルを片手にしゃがみ込んだ。「お盆は親と泊まることになるけど、ナオトはどうするの?」「俺は仕事もあるしな。ユメカはゆっくりしてきたらいいさ」遠い花火の音が聞こえてくる。 ナオトは、線香花火を不安そうに握りしめていた幼いナナの顔を思い出した。 離婚してから、ナナには随分会っていない。ナオトは立ち止まり、音のする空を見上げた。 #風まかせ文芸部 #遠い花火の音 ダウンロード copy #風まかせ文芸部 #遠い花火の音 42