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過去の時間を曲に込めて 〜Sunoで作曲 『静寂(しじま)の向こう』〜



Suno AIを使った楽曲制作、その後です。
なんとか三曲目までたどり着きました。もちろん100%満足とはいきませんが、今回は「まあ、こういう方向性かな」という感触がようやく掴めた気がします。

正直、本当に苦労しました。
途中で「もうSuno見るのもしんどい…」と思ったくらいです(笑)。
作詞はすぐ形になったものの、肝心の“どんな曲にしたいか”のイメージが固まらず、無理に新しい方向を探ろうとしたのがかえって迷走した原因だったと反省しています。

その中で気づいたのは、自分はやはり文章の余白を大事にしたバラード系が向いているのだな、ということ。
おそらく今回はクレジットを400ほど使いましたが、それだけ試行錯誤したからこそ見えたものがありました。

描きたかった情景は、私が学生時代を過ごした神戸の記憶です。
震災であの頃の街の姿はもうありません。それはあの時代を生た者の脳裏にだけ生きている景色。それを描き込んだ曲です。


【静寂(しじま)の向こう】

[Verse 1]
色褪せたアルバムからこぼれた紙切れ
あの頃の時間だけが 今も置き去りのまま
余白には君の名前が 昔の姿で眠っていた

交わることなく すれ違った視線
言葉より先に 季節だけが通り過ぎた

名前さえ記憶の底でほどけて
いくつの夜を重ねてきたのだろう
誰かに向けたその笑顔は
もう届かない場所で かすかに揺れている

波止場をなでる風は 今も君の髪にふれていますか
坂道を鳴らしたあの靴音は まだ君の名を言えますか


[Verse 2]
風が運んできた 冬の匂いに
眠っていた温もりが ゆっくり目を覚ます
夕暮れの街並みが ふいに揺れて見えた

行き着く先も 思い出せないまま
途切れた時代を歩き続けた

重ねてきた季節の数だけ
面影は遠くに消えたはずなのに
同じ色の空を見上げたとき
柔らかな声が 静かにおりてきた

触れられなかった気持ちは
秋の夜の静寂(しじま)のように  儚くて
消え去った名前までも
涙になって そっとこぼれ落ちる

町を揺らすざわめきは 君の夢をまだ包んでいますか
夜空を泳ぐ祈りの灯は その瞳に 今、揺れていますか

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