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【極上の息抜き】札幌ひとり旅へ

日に日に深まりを感じる秋。
雪虫に似た小さな虫が大量に飛んでいる。

本格的に寒くなる前にと、家庭菜園の後片付けや庭木の剪定など・・・外仕事に精を出していたここ最近。

外仕事が一段落したところで、思いがけずふっとやってきた自由な時間。

やらなければならないことはまだまだあるけれど、こんな清々しい気持ちの良い時期だもの、雑事はさて置き、思いつきで1泊2日のひとり旅に出ることにした。

久々に夫が少し長めの出張に出ること、そして天気予報も来週から急に冷え込むとのことで、外を気持ちよく散策するには今がチャンス!

近郊のどこか温泉のあるところがいいな、定山渓かな?小樽あたりかな?など色々考えてみたが、直前ということもあり、目ぼしい宿泊先がなかなか見つからなかった。

そんなとき、今から20年以上前、札幌に遊びに来た時に泊まった中島公園近郊のホテルがとても良かったことをふと思い出した。

「今でもあのホテルってあるのかな?」
ネットで検索してみると、ホテル名はすっかり変わってしまってはいたが、そのホテルは健在だった。しかも、ひとりで宿泊するのにちょうど良い部屋が、ひとつ空いているじゃないの。
「よし、ここに決定!」
前日に急遽予約を入れ、いざ一人旅に出陣。

その宿泊先のホテルは、街中にありながら天然温泉つき、近くの中島公園を散策するにはもってこいの場所なのだ。

JRに乗って、まずは札幌駅へGO!
「一人旅で札幌って、近すぎるじゃないか」と、ひとりツッコみを心の中で呟きながらも柄にもなくワクワクが止まらない。

そう、来年には引っ越しなので、こんな思いつきでふらっと来ることも出来なくなるし。

秋晴れの北海道神宮で参拝。
紅葉は少ししか進んでいなかったけど、
風もなく、散策するには
もってこいの日和でした。
神宮茶屋にて福レ餅を食す。
初詣、土日などは行列必須。
さすが平日、ちょっと並んだだけで
すんなり買えました。
熱々、皮のパリパリがたまりません。
リニューアルした道庁赤レンガ庁舎。
北海道の開拓の歴史が
わかりやすく展示されています。
樺太や北方領土についての資料もあり。
開拓に関する大型絵画も必見です。

赤レンガ庁舎は、7月にリニューアルオープンされてから、じっくり見に行きたいなと思っていたので、とても良い機会だった。予約限定で八角塔に登るツアーも魅力的だったが、今回は入館料だけでじっくり自由に観覧することにした。

北海道に住んでいながら、その歴史に詳しく触れる機会はあまりない。今回、未開の地だった蝦夷地の札幌周辺がどのように発展していったのか、なかなか興味深く学ぶことができた。

カフェやお土産屋さんも併設されていて、すっかり札幌観光の目玉となっていた。

話は変わって、赤レンガ庁舎前の広場で写真を撮っていたら突然変な女に絡まれたので、特記しておこうと思う。

赤れんが庁舎を大きくメインに写真を2枚ほど撮り、敷地内に入ろうと歩みを進めていたところ、横から40代くらいの女が歩み寄って来た。最初は観光客で、道を尋ねるのかと思っていたところ・・・「今、写真撮ってましたよね。私、映り込んでいるかもしれないです。」と声をかけてきた。

人物が特定できるような写真を撮った覚えはなかったので、「人物なんて撮ってませんよ。」というも、「私、ストーカーに付きまとわれていて。今撮ったの見せてください。」というので、先程撮った2枚の写真を本人に見せた。その女は全く映り込んでもいないし、遠くを歩く豆粒ほどの観光客がわずかに映っているだけだった。

そこで納得するのかと思ったがそうではなかった。
「動画も見せてください、動画も!」
「は?動画?そんなもの撮ってないですよ。さっき見せた写真2枚撮っただけですけど。」すぐには引き下がろうとしなかったので、「撮ってないもの、見せられないでしょうが。」と強めに言ったところ「すいません。今、ホント変な人、いるんですよね。」と、さらっと人ごとのようにのたまって去っていった。

どんな深刻な事情があるのかはわからないが、突然やって来て、警察の尋問のようにスマホの写真見せろという、結構失礼な行動をしたにも関わらず、最後は疑ったことへの謝罪もなかった。

突然やって来たあんたのことなんか知りもしないし、これっぽっちも興味はないわ(笑)

ご機嫌で一人旅を楽しんでいた時間に水を差され、頭に来たので背中越しに「あんたが一番、おかしいんだよ!」と、大声で言ってやった。スッキリ。

ま、おかしな人に出会ってしまったな。
「事故だ、事故。」
心の中でつぶやいて、気持ちを楽しいモードに切り替えた。

赤れんが庁舎の前庭の池。
こちらは少し紅葉が始まっていました。
チカホのYOSHIMI CAFEにてランチ。
プレートランチフェア開催中で、
とってもリーズナブルに
彩り豊かなランチを味わえました。

天気も良かったので歩くのがとても気持ち良い1日だった。ちょっと疲れたが、歩いて中島公園近郊のホテルへチェックイン。ちょうど空いていた部屋が高層階で、札幌の景色をきれいに見渡すことができた。

ホテルから見えた札幌の夜景。
遠くにノルベサの観覧車が見える。
夜はココノススキノのチーズ専門店で
一品&軽くワイン一杯。

夜は、まだ試合進行中のクライマックスシリーズを観戦するため、足早にホテルに戻った。この日のファイターズは、悔しい悔しい2連敗目。

いやいや、だがここから快進撃が始まるのがファイターズなのだ。

気持ちを切り替え、ホテルに付属する天然温泉へ。
最近こそ温泉付きの街中のビジネスホテルは増えつつあるが、20年以上前に宿泊した当時はまだ結構少数派だったはずだ。そんなこともあり、このホテル、とても印象に残っていたのだ。またこうして来ることが出来て、嬉しい。涼しくなってきたこの時期の温泉は、本当に癒されるから。

翌朝の朝食会場は3つあり、自由に選ぶことができるのがまた良かった。

私は、アウトドアブランドSnow Peakとコラボしたカフェで提供するオリジナルのスキレット料理をメインとするハーフバイキングの朝食をチョイス。
自然の森の中にいるようなレイアウトのカフェは、当時の面影をしっかりと残していた。人工の白樺や小川などもあり、小鳥のBGMがまたとても心地よく感じられた。

チェックアウト後は、中島公園を散策。
昨日とは打って変わって雨が降り始めていた。

紅葉が進み始めた雨の中島公園もなかなか素敵だった。
散策できる大きな公園があるエリアは、やはり心落ち着くなぁ。何度も来たことはあるけれど、奥の方まで歩いたことはなかったので、豊平館を目指し、さらに散策した。

豊平館の横に、日本庭園があった。
こんな場所があるなんて、知らなかった。庭園の中に入ってみると、小さな古い建物が保存されていた。「八窓庵」という国の重要文化財に指定されている元茶室として使用されていた建物らしい。

「八窓庵」。元々は滋賀県にあったものが、
大正時代に札幌在住の人の所有に
なったことがきっかけで、移転、
保存されることになったとのこと。

中に入ることはできなかったが、窓越しに中を見ることはできた。なかなか趣のある歴史を感じさせる建物だった。

紅葉の進み始めた秋の中島公園の池では、雨を気にすることもなく鴨たちがのんびりと羽根を休めていた。

中島公園を後にして、今度はすすきのエリアに近い24時間営業のサンドイッチ専門店「サンドリア本店」へ。平日のお昼前にも関わらずちょっとした行列ができていた。さすが、人気店。ここで、数種類のサンドイッチを購入し、ゆっくり家で楽しむことにしよう。

雨は上がり始めていた。適当に歩いて札幌駅まで戻ろうと思っていたらちょっと迷い、かなり遠回りをする羽目になった。

あぁ、さすがに結構歩きすぎた。
大通り公園にやっとたどり着いたときにはすっかり雨が上がり、青空が広がっていた。

「あぁ、疲れたけど、楽しかったー!」
迷って歩きすぎたので、ここでランチ休憩を取ることにした。
サンドイッチを頬張りながら、私の心は充実感で満たされていた。

大通り公園にて、サンドリアの期間限定
「ハロウィンBOOサンド」を食す。
紫色の芋コロッケがドドーン!

思い付きで出かけた超近郊一人旅。
車は使わずとにかく自分の足で歩くことで、新たな発見もあった。
街歩きは本当に面白い。

遠くに出かけることだけが旅ではないなと、今回再認識したと同時に、ひとり旅にハマっていた若いころの自分をふと思い出した。

大きな旅、小さな旅、色々な旅の形があるけれど、どんな形であれ「非日常感」を味わうことは、凝り固まった心に新鮮な風を吹き込んでくれる。

日々の雑事に追われてばかりの自分に気付いたら、これからはあえて時間を見つけ、軽やかに旅を続ける自分でいよう。

いつでも新しい気持ちに出会うために。



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