私の主張15:マスコミはおかしなことを言っていないか?
7月3日の朝日新聞に、気になる表現が二つあった。
一つ目は、「自維強硬 野党反発」と「空転国会 打開策見えず」という見出しである。
私は、この表現の意味がよくわからなかった。
2月の総選挙で与党が圧勝した以上、民主主義という数の論理からすれば、与党は公約に掲げた政策を粛々と進めればよいだけではないだろうか。
確かに参議院では過半数を割っている。しかし、衆議院では3分の2を超える議席を持っているため、再議決すれば法案を成立させることができる。
それにもかかわらず、与党は再議決を乱発することなく、野党との協議を重ねながら国会運営をしている。
それならば、歩み寄る努力をしない野党にも問題があるのではないか。なぜマスコミはそこを指摘しないのか、不思議でならない。
与党が過半数割れしていれば、野党の反対によって法案は通りにくくなる。また、妥協を重ねた結果、根本的な解決ができない場合もある。
もちろん、与野党の勢力が拮抗しているのであれば、妥協は必要だろう。
しかし、今は与党が圧倒的多数を占めている。
数で押し切れば「強硬」「横暴」「強引」「議会軽視」と批判され、数が足りなければ「何も決められない」と批判される。
国会は小学校の学級会ではない。
学級会には最終的な決定権を持つ担任教師がいる。しかし、国会は国会自身が結論を出さなければならない。その拠り所となるのは、最終的には議席数なのである。
野党がそれを不満に思うのであれば、次の選挙で勝つしかない。
そう考えると、「強硬」という表現には、どうしても違和感を覚えてしまう。
こちらも参照してほしい。
二つ目は、サッカーW杯に関する記事である。
森保ジャパンの検証記事には、「プレー強度や長距離移動が負担だった」と書かれていた。
しかし、欧州リーグで活躍する選手を多く代表に選んでいる以上、そのような負担があることは最初から分かっていたはずだ。
ブラジルやアルゼンチンも同じように欧州でプレーする選手が多い。それでも結果を残している。
長距離移動を言い訳にするのであれば、Jリーグで活躍している選手だけを代表に選べばよい。
欧州リーグへ行けば、お金も地位も得られる。しかし、その分、日本代表に選ばれるハードルは高くなる。
そうなれば、日本の有力選手が安易に欧州へ流出することも減るかもしれない。
結果としてJリーグ全体のレベルが上がり、より見応えのあるリーグになるという考え方もある。
もちろん、これは一つの考え方にすぎない。
しかし、マスコミはその場その場の説明だけで済ませ、本質的な議論をあまりしないように感じる。
だから私は、マスコミの記事をどこまで信用すればよいのか、いつも考えてしまう。
