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トヨタがつくる実験都市「ウーブン・シティ」 安全な移動と強いエネルギーのしくみ

静岡県裾野市の工場跡地につくられた、未来のくらしを本物のまち全体で実験する場所です。人や物、情報、エネルギーの動かし方を安全に試し、良い方法を日本中・世界中へ広げることを目指しています。トヨタはこのまちを「モビリティ(移動)のテストコース」と位置づけています。



いま、ここで具体的に何をしているの?

1)自動運転の乗り物を走らせて、安全と使いやすさを確かめる

まちなかで**自動運転の電動シャトル「e-Palette(イーパレット)」**などを走らせ、乗りごこち・乗り降りのしやすさ・運行の決め方を確かめています。朝は送迎、昼は移動販売など、時間帯で役割を切り替える使い方も検証します。将来の公共交通や商業サービスづくりに生かす狙いです。

2)家・道路・お店・電気・コンピュータをつなぐ「まちのソフト」を育てる

車の頭脳にあたるソフトはWoven by Toyotaの開発基盤Arene(アリーン)でつくられ、仮想空間(デジタルツイン)と実物の両方で、素早くテスト→改善→再配布を回します。まち全体のデータ連携にも活用し、交通の安全やサービスの質を高めます。

3)水素と電気のエネルギーを、つくる・ためる・使うまで一体で実証

再生可能エネルギー由来の水素を活用し、定置型の燃料電池で電気と熱をつくって施設や住宅に供給し、**燃料電池自動車(FCEV)**にも使う流れを実証しています。災害時にも止まりにくい、強いエネルギーのしくみをねらいます。


水素のしくみと重要性

水素は、燃やしても二酸化炭素を出さない“ためて運べるエネルギー”です。太陽光や風力の電気からつくれば、つくる時もCO₂を出さない(グリーン水素)形にできます。電気だけでは対応しにくい長距離輸送・工場の高温熱・非常用電源を支えるのが役割です。

ウーブン・シティでは、水素をつくる→ためる→はこぶ→使うまち一体で実証しています。具体的には、定置型燃料電池で電気と熱をつくって住宅や施設に供給し、FCEVや自動運転シャトル水素補給を行い、災害時にも止まりにくい電力を確保できる形をめざします。

暮らしへのメリットは、①電気が不足する時間帯の下支え、②停電時の非常電源、③静かでクリーンな環境づくり。
一方で課題は、①コスト(製造・貯蔵・輸送)、②安全設計(漏えい検知・換気・容器規格)、③「電気で足りる所は電気、難しい所は水素」という役割分担の徹底です。

結論:水素は電化を支える第二の柱であり、エネルギーの安定と脱炭素を両立させる将来重要な資源。ウーブン・シティは、その最適な使い方を実際のまちで検証しています。


ガソリン・EV・水素のちがい(基本)

  • ガソリン車:ガソリンを燃やして走る。給油が速い・どこでも走れるが、CO₂を出す

  • EV(電気自動車):電気をためた電池でモーターを回す。走りが静か・家で充電できるが、充電に時間がかかることがある

  • 水素(燃料電池車)水素+空気で電気を作って走る。排出は水だけ・補給は比較的早いが、水素ステーションが少ない

使い分けの考え方:ふだんの生活の主役はEV電気が苦手な領域(長距離・大型・非常電源)は水素ガソリンは当面の現実解として補完。


いつから動いている?

  • 2025年9月25日:ウーブン・シティが正式にスタート最初の住民(ウィーバーズ)が入居し、共創プログラムも始まりました。

  • その後も段階的(フェーズ制)に範囲と実証内容を広げていく計画です。すべてが完成する時期は未公表で、育て続ける「実験のまち」という前提です。


住めるの?だれが住んでいるの?

  • 現在は、トヨタグループの社員と家族など、選ばれた人たちが中心です。住んでみて気づいた点をすぐ改善につなげる役割も担います。

  • 一般の来訪者(見学など)の受け入れは、2026年度から順次開始予定。一般公募でだれでも住める、という案内は現時点では出ていません

まとめ

ウーブン・シティは、「未来のくらし」を安全に試し、すぐ直して、また試す——そのくり返しで育てる本物の実験都市です。安全な移動と強くてクリーンなエネルギー(水素×電気)を同時に磨き、うまくいったやり方を、将来ほかのまちへ広げることを目指しています。




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