おやつ箱の日no.5
大人になって、飴を食べる機会が減った。
べつに嫌いじゃない。ただ、特別必要としていなかった。
喉の調子が悪いときに、
なんとなくのど飴を買う——それくらいで十分だった。
そんな私が、ドラッグストアで働きはじめてから、
「飴」の存在が格上げされた(笑)
接客の仕事は、思った以上に喉を使う。
気づけば声がかすれていたり、コンコンしてきたり。
「カバンにのど飴入れておかなきゃ」が、習慣になった。
ある日、あると思っていたのど飴がカバンから消えていた。
困っていたら、職場の人がさっと差し出してくれた飴がひとつ。
見たことのないパッケージだった。
「そういえば、飴って、自分から選んだことなかったな」
そこから、私の飴物語がはじまった。
気になる飴は、迷わず買ってみる。
職場で「新しい飴みつけたから、どうぞー」と配ると、
「これ、どこで売ってるの?」「私のお気に入りはこれなんだ」
小さなやりとりが、ぽつぽつと生まれた。
コンコンしている同僚に、そっと飴をひとつ渡す。
「よかったら」——その心遣いだけで、なんだか気持ちが軽くなる。
「今日は荷物が多くて疲れたぁ」という声に、
「おつかれさま」の飴をひとつ。
急に、エネルギーが湧いてくる気がする(気がするだけかもしれないけど)。
夏には塩飴を配って「みんなで乗り切ろう」。
飴って、こんなにメッセージを運べるアイテムだったんだ。
🍬思い出が蘇る、飴の力
働きはじめてから、自分から飴を選ぶようになった。
そうしたら、知らなかった世界がどんどん出てきた。
ある日、商品棚で見つけたのは「カンロ飴」。
「あ、これ……知ってる」
子どもの頃、どこかで食べた記憶がふわっとよみがえった

一粒で、昔話がひとつはじまる。飴って、タイムカプセルみたいだ。
「懐かしいねぇ」と、みんなでほっこり。
帰宅して、息子に一粒食べさせてみた。
一瞬で吐き出して、一言——
「煮物の味がする、気持ち悪いー。」
翌日、職場でこの話をしたら大ウケ。
昔は、今みたいにいろんな味はなかったもんねぇ。
世代ってこういうところに出る(笑)
友達が「ひさしぶりに食べたくなった!」
と持ってきたのは、「泡キャンディー」
口の中でシュワシュワッとはじけた瞬間、ふたりで思わず笑ってしまった。
あの感覚、大人になっても変わらないんだな。

🍬思い出を作る、飴の力
飴は、新しい思い出も作ってくれる。
最近の私の職場みんなのお気に入りは、
熱中症対策&空腹対策(笑)を兼ね揃えた「塩あずき」

🍬テンションを上げる、飴の力
最近の私のお気に入りは「萬金飴」
身体によい飴を、何度か試したことはある。でも値段と味が折り合わなくて、なかなか出会えなかった。そんなとき、ある人から「これお気に入りなの」と差し出された一粒に衝撃が走った。

漢方に興味のある私にとって、和漢エキス入りというのもうれしい。味も効能も、納得の一粒。
🍬想いを届ける、飴の力
ここ最近、おひとりさまおやつセットには、飴を一粒入れるようになった。
冬はのど飴、夏は熱中症対策飴——でも選ぶ基準は、いつだってその日の私の気分。
今週は、榮太郎の塩黒飴。

熱中症対策……といいたいところだけど、
本当の理由は、一袋一袋にシーサーの柄がついていて、なんともご利益がありそうだったから(笑)
この6年、友人との集まりの帰りに手渡している
「おひとりさまおやつセット」にも、飴を一粒入れています。 その時の気分で選んだ一粒が、思い出すときの楽しい種になる気がしてます🥰

楽しい、おいしい、ひととき。
私のおやつ箱は、まだまだつづく。
今回は「飴物語」
読んでくれてありがとうございました。
